Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

米子・大山ライド(二日目:大山登坂編)

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米子、大山ライド二日目。

前日の走行距離、157km。中国山地越え。

という状況だったが、道中こまめに口にしたアミノ酸と夜の食事が良かったのか、疲労感はあまり感じない。7時には集合して移動ということになっていたので、準備のため6時前に起きた。小腹も空いていたので、米子駅前のコンビニまで散歩に出かけた。

朝は少し過ごしやすくなっている。ヒンヤリとした、とまではいかないが、歩いても汗がにじみ出ることもない。5分程度歩きコンビニ前に到着すると、なんと開店時間は06時10分。現在時刻06時03分。たった数分だったが、待たずにホテルに引き返した。約束の時間に遅れるわけにはいかない。この数分で大きな影響はないと思われたが、ギリギリになってしまって焦るとろくなことがないのもわかっている。前日もアイウェアをなくすという、イヤなことがあったばかりだ。

ホテルに帰ると、出発の準備。

ゆっくりとジャージに着替え、荷物をまとめ少し余裕を持って部屋を出た。

じきにホテルのロビーに集合してきたジャイアントさんとチネくん。揃ったところで集合場所へ移動した。待つことしばし、MGさんが車で迎えにきてくれた。バイクは前日夜に弓ヶ浜に運んでもらっていて、MGさん他数名はキャンプしていた。

車で弓ヶ浜に。到着すると、すでに暑い。アスファルトの駐車場が日光に焼け、上からも下からも熱に焼かれる感じになった。

今日の当面の目的地は大山。ここから大山へ上る。約束の30kmの行程となる。もちろん、上り。しかも後半には7〜8%ベース。そして終盤には12%程度の坂も2km弱ほど含まれる。

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メンバーが揃ったところで、簡単にミーティング。途中での補給の段取りなど説明があり、出発した。

 

序盤は平坦で、米子市街地を抜けていく。

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パンクに見舞われる人もいたが、概ね順調に進んだ。そして、いよいよ大山の登り口へ。

そこからは各自のペースで上っていった。途中で一か所休憩休憩ポイントがある。上りはじめはまだ斜度もそんなにキツくなので、無理をしないように走ることで大きく息を切らすこともなく進むこともできた。

S5のギア構成は、F36(インナー)とR12-25の組み合わせだった。まだこの段階では、この構成で後悔はなかった。ただ、話によると、この後の10%以上が続く場面になると、28Tあたり欲しくなるとのこと、フロントもコンパクトでいいとかって。

しばらくして休憩ポイントへ。

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ここまでは大きく疲労することなくなんとか上ってこられた。ちょっと休憩して、あとはゴールまで走りきるのみ。各自のタイミングで出発した。

再スタート直後はそれまでの斜度と変わらないくらいの坂がしばらく続いた。できれば自走で帰宅しようと考えていた私は、できるだけ脚を残そうと努めて楽なギアを選んで余裕を持ってペダルを回していた。ジャイアントさんが近くにいたので時折会話も交えながら。

ちょっとすると、斜度が少しキツくなる。このあたりで、チネくんが前に出て行った。後を追うことも考えたが、脚を持たすためには得策ではないと考え、断念。チネくんの姿はどんどん小さくなっていった。そのあたりでは固まっていた人たちもばらけて、それぞれがそれぞれのペースでペダルを回す、という感じになっていた。

そして、このあたりでだんだんキツくなり始める。脚を残すなら、もう少し軽めのギア構成がいるな、とここで初めて今回のギア構成に後悔した。スプロケットは交換さえすれば最大歯数28Tのものがあった。それは今なぜがReal Turbo Muinについている。それを付け替える手間が面倒くさかったのだった。しかし走る場面を考えてギア構成を選ぶのは大切なことだと改めて認識せざるをえなかった。大きなギアをつけても多分早くなるわけではない。でも、明らかに脚を持たせながら走るには効果的だったと思う。今回の構成ではユックリと上ろうにも、それだけトルクが必要になり、休める感じにはならないでいた。

そうやって喘ぎながら上っていると、今回の難所になる、10%越えの2km弱の坂が現れる。視覚的にはそんなに急な変化は感じられなかったが、脚にかかる負荷は確実に大きくなってきた。多分ここを乗り切ればゴール。そういう思いで必死に重いペダルを踏み、時折引き脚を使っては休めるというのを繰り返した。「脚を持たせる」という乗り方には全く程遠い状態だった。

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いや〜、ションボリしてるわ。。。

 

何度かくじけそうになったが、前半で楽そうに追い越して行った人たちの何人かは再度抜き、また何人かとの距離は大きく縮めていく様子を見ていると、みんな苦しいんだということがわかり、とにかく最後まで! という思いを持ち続けて走りきることができた。ペース配分の大切さもここで味わった。ゴール直前、前を走る一人(抜かれたあと距離を詰めていた)を最後に抜けそうな場面もあり、最後にもがこうかとも考えたが、自走での帰宅のために脚を取っておくことにした。

そしてゴール!

大山寺下の駐車場のところに入ると急に脚が軽くなった。ギアはインナー・ロー。斜度がなくなっただけで急にクリクリ回り出す脚。現金なやつだ。。。

出発したのが早めのタイミングだったので、まだ人も少なかった。とりあえずトイレに行って水をかぶってきた。トイレの水とはいえ標高の高い位置での水。その冷たさに生き返る思いがした。頭に水をかぶりながら顔を洗い、アームカバーにも水をかけた。前日には雨に降られている。今さらかぶった水がバイクに滴り落ちるのを気にしてもしょうがないので、思いっきり水をかぶった。f:id:yPhonist:20160819145317j:image

再度ゴール地点に戻ると、ほとんどの人が戻ってきていた。

みんなやりきった感に満ちた晴れ晴れとした表情。そして疲労感。。。

それでも集合写真を撮るころにはお互いに軽口を叩き合えるくらいには元気になり、またその関係性も和やかな感じになっていた。いっしょに大山を上り切ったという仲間意識だろうか。お互いに健闘を称え合いつつ。

 

さて、ここで決断の時である。

私が自走での帰路につくかどうか。

大山の上りはキツかった。しかし、そこを上りきったという満足感と、水を浴びて休憩したのちの身体の軽さから、気分も高揚しており、まだ体力的にもイケる!と判断した。荷物はサポートカーに積んでもらっていた。

 

ただ、この日は三つ目のミスを犯していた。

それは、ハートレートモニターのベルトを、ホテルに忘れてしまっていたこと。心拍がわからなくても走るのには困らないが、状態把握のためには欲しいところだ。気づいたのは弓ヶ浜出発の直前。サポートカーが引き返す時にホテルに寄ってとってきてもらうことにした。なので、大山登坂では当然心拍データなし。自走帰宅時にも心拍はデータとしてみることができないということになる。パワーメーターもあるので無理をしないようにすればなんとかなるか、という感じだったが、朝余裕をもったつもりでいたのにこの体たらく。前日からミス連発の自分が嫌になる。

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ということで、集合写真撮影後にあらためて自走帰宅を決意し、デイパックを背負い再スタートを切った。長い長い旅の始まりである。