米子・大山ライド(自走帰宅編)
大山登坂後、自走での帰宅を決意した。再スタートをしてみんなと別れて直後、まずはボトルの水分の補給。近くの自販機を見つけてボトルを補給した。
遠慮なく降り注ぐ日の光。さっきまでは少し曇っていて大山の姿も霞んでいたのに、この段になって晴れてきている。やる気を削がれる状況の変化だった。
ボトル補給後走り出す。
自宅に着くのは日暮れどきギリギリになるだろう。道を間違えたりトラブルがあればもっと遅くなり、最悪どこかで泊まって帰ることもあるかもしれない。幸い次の日は休みを取ってある。泊まって帰るのも「アリ」の自走帰宅である。
まずは大山寺から桝水高原スキー場の方へ回る。いきなりの上りになる。少しだけだが木陰の中を走る感じなるため上りでも少し気は楽だった。途中ちょっとだけ道を間違えてしまったが、桝水高原スキー場の前を通りかかった。
この場所は昔、今は亡き父の会社の行事で連れてきてもらって、バーベキューをした覚えのあるところ。また高校時代遠足でもきたことがあったような。なんか懐かしさを感じつつつも、そんなところを自転車で走って通り過ぎているなんて不思議な感覚を覚えた。
そこを抜けると、大山からの一気に下界へ下る。正直これだけ下りが続くと怖い。握力も結構必要。十分スピードを調節しながら下りきった。
溝口あたりへ下り、川沿いを山へ向かうルートに入った。
このルート、ほんの少しの上り基調。景色も代わり映えがない。オマケにこの時は向かい風。車で走っていても飽きてくるコース。そこを自転車で走るとなると、延々と続く感じがしてなかなか精神的にキツイいものがあった。速度も25km/hくらいでゆっくり走るしかない。今日のメインは新見に向かう、千屋越えの峠。そこで脚を使い、その後も上り下りを繰り返す中で消耗するのは目に見えているので、ここは脚を残すため焦るわけにはいかなかった。
この、代わり映えのない区間を2回ほど休憩を入れやっとたどり着いた峠。2回の休憩では腹ごしらえをするとともに、水をかぶった。途中でもボトルの水を浴びて暑さをしのいだ。とにかく暑いのだ。水を浴びると、アームカバーの効果もあり、幾分暑さも和らぐ。真水を用意しておいてよかった。「やっとたどり着いた」峠だったが、決して坂を待っていたわけではない。この状況で上るのは本当にツライものがある。しかし、それ以上に、代わり映えのしない景色に飽き飽きしていたのだった。峠に入ると、当然斜度は上がった。しかし景色は変化に富み、視覚的に楽しませてくれた。
坂を上っていると、いろんなことを考える。決して「走馬灯のように・・・」というわけではない。過去を思い出したり、これからのいろんなことを考えたり。しかもこれまで自転車では通ったことのない道を走っているわけで、その先にまちかまえる景色とアップダウンが楽しみでしょうがない。この峠に入ってからそんな思いを持ち始めた。これはサイクリングではなく、もう明らかに「旅」の感覚だった。
そしてその感覚は小学生のころ、友達とともに走った中海一周サイクリングの時の感覚を思い出させてくれた。。。
この道は、この峠を越えたところにある「いぶきの里スキー場」で以前キャンプをした時にも通った道である。もちろん車でだが。折り返しながらの上りで、正直自転車ではキツイ。しかし時折見下ろすことができる景色はなかなかいい感じで、そこまで上ってきたという実感とともに感動すら覚える。
途中写真を撮りながらゆっくりと、でも確実に上っていった。
そして頂上を抜けた。
少し下ると「いぶきの里スキー場」がある。
オートキャンプ場と温泉施設もある。もちろんこの時期はキャンプとお風呂メイン。ひとっ風呂浴びたいところだが、どうせ汗もかくし暗くなる前には帰宅しておきたかったので、休憩は最小限でとどめた。
ここから新見を目指して走り出す。
この区間はそれまでと比べ天国!
やや下り気味で空気抵抗の少ない姿勢を取れば楽に下ることができ、あっという間に新見まで到着した。新見まで到着すれば次は東城、そこから福山に向かって下っていくだけである。
気を良くして、芸備線沿いに東城へ向かうルートに入ったのだが、このルート結構長く、上り下りもありなかなかいやらしいルートであった。車でなら楽に通り過ぎることができるのだろうが。その感覚の違いにちょっと戸惑った。
ルートに入ってからいきなり再度の上り。斜度も6〜7パーセントはある。脚の消耗を抑えながらゆっくりと上っていった。このルートは距離もあり、イメージしていたのと違ってなかなか東城につかない状況に少し凹んだりもした。それでもペダルを回さなければ先へは進まない。
アップダウンを繰り返した後、やっとの思いで「道の駅鯉が窪」に到着。とはいえ、東城まではまだまだ。感覚的にはここまでくればもう東城というイメージがあったが、実際にはこの先がまだ長かった。時間のこともあったので、その後は東城はスルーしてそのまま油木に向かって下ることにした。
このルートは車ではよく走るルート。それだけに「もう帰ってきた」感が強いものの、なかなか進まないという感覚のズレにここでも苛まれる。しかもそこそこの上り下りも残っており、確実に脚は消耗していく。
幾度か休憩を取り、借りておいたライトを装着したり補給したりをしながら、それでも確実に残り距離をさばいて行った。
あとは上りもなく、下っていくだけ、という状況になったあたりで、何かしら声が聞こえてきた。
はじめは近くの民家の子どもが遊んでいる声だと思った。
しばらくして再度聞こえてくる。
なんだか私の名前を呼ばれたような気がした。
「ん?、なんで名前知ってんの?」
とか思っていると、
今度は確実に名前を呼ばれたのがわかった。
「〇〇さ〜ん!」
子どもの声だと思っていたその声は、今回いっしょに米子までと大山までを走った女性ライダー、カッシーの声だった。運転はMGさん。その助手席にカッシー。その他数名乗車している。弓ヶ浜でのバーベキューを終えての帰路なのだろう。振り返って手を振った。カッシーも助手席からを振ってくれている。それまでどんよりしていた頭の中のモヤがスッと晴れていった感じがした。
残りは下りだけということもあり、ほぼ確実に無事に帰宅できるという思いからも安心して「踏める」。
少し元気を取り戻しつつ、福山市に突入。その後はよく通る道を通って無事に帰宅した。
この日は大山も含めて約180km。前日が150km走っているので、二日で330kmほど走ったことになる。そして獲得標高は前日が1,590mに、この日が2,440m。そして合計は約4,000m。達成感を覚えずにはいられない。
そしてこの二日間は確実に私の「夏の思い出」として記憶される。集団走行と単独でのロングライド。どちらも織り交ぜた楽しい思い出として。
で、またしばらくすると今回の記憶はうまいこと丸められて、辛かった部分は全く消え去り、楽しく感じた部分のみが増幅してはず。そしてまた一人でフラフラと遠くへ行ってしまうのだろう。
自転車に乗らない人から見れば「アホ」に見えるだろう。
この話を職場の人にしたところ、やっぱり「アホ」と言われた。
でも、そのことが褒め言葉に聞こえてしまうくらい感覚は麻痺してしまっているから仕方ない。
さらなる高みにある「アホ」を目指して、またローラー練の日々に戻ることにする。
長野帰りのクライマーとしまなみを走ってきた!
Relive '向島〜大三島外周(ジョンさんと・ハードに!)'
8月16日(火)、ちょっと前からブログやSTRAVAでやりとりをさせてもらっていた、キクちゃんとしまなみを走ってきた。キクちゃんは因島在住で、私がしまなみ海道を走った時などにコメントをいただき、チョコチョコとやりとりをするようになった人。そのキクちゃん、出張という名のヒルクライム修業のため数ヶ月間長野へ行ってみっちり高地トレーニングをしてきたらしく、このお盆のタイミングで帰ってきているとのこと。ということでご一緒する機会を得た。
私の方は尾道で荷物運搬という仕事があったため、その足で集合場所である因島へ赴いた。もちろんバイク車載で。予定していたよりも少し早く着いたのでゆっくりと準備しながら待機。
すると、アンカーのバイクに乗り颯爽と現れたキクちゃん。
初めましての挨拶とともに、握手を交わし、とりあえずの記念撮影!
そしていっしょに出発した。自宅は因島ということで、わざわざ因島まで迎えにきてくれた形になった、優しいキクちゃん。走り出しは気持ちゆっくりめに。因島大橋へのアプローチでは少し高めの出力キープで上がった。もちろん息も上がって切れ切れになった。その横でキクちゃんは楽そうに上がっている。因島へ入ると、下りを楽しむ。そして楽しんだ後、平地に戻ってもあまり速度を落としたくない病に取りつかれ、脚を消耗していった。そこでキクちゃんが前へ出てくれた。でも速くて休めない。。。
こんな感じで始終。
さすが、高地トレーニングを終えて帰った来た人だ!
ボトルにドリンクを入れてなかったので、ドリンク補給のためコンビニに寄り、その後は大三島まで一気に行った。
その間のキクちゃん、上りも平地も力強く、特に加速の鋭さに感心。ケイデンス高めでグッと加速していく。自分では「スプリンター」タイプだと言っていた。登坂能力を上げるために今回の高地トレーニングという名の出張に出掛けたのだとか。上りでも、しまなみ各所のKOMを取るために日々励んでいるらしい。
そんなこんなで、大三島に到着後、この日のメイン、大三島一周の旅に。
これが、また上り下りが激しく、私の場合、完全にギアが足りなかった。大山の時の登坂と同様。ギア構成はあのままだったから。もう一枚ギアがあっても、多分キクちゃんについて行くのはできなかったと思うけど、おなじぺーすでなら、もう少し足の消耗を抑えて走ることができる自信はある(エッヘン!)。
ただ、基本的にトレーニングにはいいコースで、車も少ないし、上り下りがいい感じで繰り返されるので、また来てみたいと思う。もちろんバイクは車載で(笑)。自走でここまで来てトレーニングして帰るのは、キッツイわ!
そんなこんなで大三島を一周。
ところで、9月にはこのコースでロードレースもあるんだとか。しかも3周で。1周約40kmで120km。あのアップダウンで。。。
コンビニで休憩してから、きも〜ち緩めに帰路に着いた。
上りは無理しない。キクちゃんはカッ飛んでいく。
そんなのを繰り返し、因島へ。因島住みのキクちゃんとはここで分かれた。
またいっしょに走るのを約束して、ガッチリ握手して。
この後は、一度休憩を入れて、リカバリーペースで車へ戻った。
ここまではよし!
帰宅の準備をユックリして、さて、帰ろうか! と、車に乗りこうとした時、事件は起きた。
車に乗り込もうと、右脚に体重をかけた時に、ピキッときた。
あ、攣りそう・・・
そう思って、乗り込むのを諦め、反対の左脚に体重をを不自然にかけた。
するとこちらも、ピキッと・・・
その場にへたり込んで、軽くストレッチすることで最悪の事態は避けることができたが、危なかった。両脚攣ってしまうところだった(笑)
その後はちょっとだけ時間を使ってストレッチして、そろ〜っと車に乗って帰った。
いい負荷がかかったということだと思う。
この次の日からは2泊3日で千葉へ出張。もちろんキクちゃんのようにトレーニング目的?ではないので、この間休養に当てて、帰ってからまた走りこもうと思う。
これまで大三島は素通りが多かったのだけど、外周コースを教えていただいたキクちゃんには感謝です。そして、実走での斜度の変化への対応の大切さにも改めて気づいた次第。今後もたまには大三島の外周コースに走りに出かけ(もちろん車載で!)、トレーニングに役立てようと思います。そして次にはもう少しまともに牽けるように準備しときますんで、またいっしょに走ってくださいね!
以上、業務連絡でした?
中三日、フレッシュになまりきった身体で(笑)
出張のため、中三日あいてしまった。昨年の同じ出張の時には、10kmほど走ってたんだな。でも今回は雨もあり、飲み食いした後早々に寝てしまった。
そういうわけで、8/20(土)の午後は、中三日あけてのトレ。午前中ムスメさんの宿題の追い込みでした。
今回はローラーにバイクを据え付けていなかったこともあり、実走で。久しぶりのMy坂へ行ってきた。
まずは、表鈴池へ。
三本弱リピートで走ったが、一本目は完全にペースを間違えて、最後まで持たず。スタート直後から完全にオーバーペースで突っ込んでしまい、最後の4分の1がタレタレになるのが目に見えたので、途中やめ。
引き返して、再度走り始めた。キチンとペース管理して。一本目でプライベートベストを狙っていたがうまくいかず、二本目につないだ。しかしやはり二本目は脚は消耗しており、なかなか出力も上がらない。一本目のオーバーペースの時に既に中三日の影響を感じてしまっていたので仕方ない。二本目は結局プライベートベストの25秒遅れでフィニッシュ。二本目としてはまあまあか。
三本目は少し重めのギアで踏み加減で。心拍が上がらない分、後半伸びた感触はあったが、さらに遅れること45秒。まあこんなもんでしょう。
その後、11%ほどの斜度が後半続くMy坂01へ。スプロケは大山と大三島外周の反省から、12-28に入れ替えてある。既に表鈴池で三本弱アタックしているのでMy坂01は一本のみと決めていた。消耗した脚でとりあえずアタック。
まだ斜度のあまりきつくない部分で、既にスピードが乗らない(笑)。なんとか斜度がきつくなる区間に入ってから、前回との違いを感じた。前回までのギアより三枚ほど軽いギアを踏んでいた。脚がサラの状態だったらしばらくそのままで行ってみようと思ったかもしれないが、今回は以前のギア選択に合わせた。それでも、良し悪しは別にして重いギアを踏めるようにはなっているようだ。
その後は最後まで、残された脚を絞り出しつつ、淡々とペダルを回した。ここでも思ってた以上にリズムよく回せていたので、少しは成長した気分は味わえた。もちろんインナーローで、交換したスプロケの恩恵は存分に受けている。
途中部活帰りの中学生の集団とすれ違う。すれ違いざまに挨拶なんてしてくるもんだから、呼吸を乱さぬよう爽やかに応答した。でもこんな時って一声発するだけでも負荷になるんだな。すれ違った後、少しだけ呼吸を乱されてたよ。
で、最後の12%まで斜度が上がる部分でもがいて終了。まさに終了!
ここもやはりプライベートベストから20秒ほど遅れてのフィニッシュとなった。これまでのプライベートベストは一本目だったので、表鈴池を三本弱アタックした後のタイムとしては納得するしかない。でも、割と淡々とリズムよく上れたのは良かった。
やっぱペースとフォームを崩さない安定した走り方は大切なんだな、と。
そして、トレの成果としても、ソコソコの負荷はかけられたかな、とちょっと満足の午後でした。TSSも140.3だったし。ローラーではここまでなかなか行けない。近いところにいい場所があるので、もっと活用しなきゃ!