Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

④意地を見せるとき、気持ちがつながるとき、そして仲間の待つゴールへ!(20130908もみのき耐久レース)

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 私の中で一番印象に残った周回となったのは4周回目。ベストラップ・・・、だったのだと思う。違ってても落ち傾向だったタイムを大幅に更新はできたはず。これは嬉しかった。

 レースも終盤。この周が最後になるか、それともうまくつながりもう一周走れるか、というタイミングでの周回。これがラストになるかもしれないという前提で、ちょっと入念に準備をして臨んだ。脚を軽くマッサージしてみたり、サプリとってみたり・・・。

 周回はじめ、いったんある短い下り直後の上りで抜かれた。最初の周回でスパートのタイミングを間違え、ピットロードで抜き返されてしまうという醜態をさらして以降、何とか誰かに抜かれることもなく走り続けることができていたのに。タイム差とかではなく、走行中に直接抜かれるというのはとても屈辱に満ちている。抜かれた時も、ムッとしながら、でも仕方ないといえば仕方ないからね、と心を落ち着けた。

 抜いた後、そんなにペースが上がらない様子の彼。抜いた時の勢いからいえば、ス~ッと距離があいて、置いていかれるイメージでいたのであきらめもついていたのだが。しかし思ったほど、距離は開かない。少し踏み込めば後ろにつける距離である。ペースも悪くない(抜かれておいてそう言ってしまうのもなんだが)

 そこで、後ろについてみることにした。下り基調に転じる前のダラダラした上りの後半、少し踏ん張りを入れて、追いつき、張り付いた。そして、下り基調に。

しばらくは気づかなかったっぽいが、気づいてからはちょっと嫌がった様子で、時折後ろの様子を見ては、振り切ろうとしている風に見えた。コーナーの立ち上がり部分などで強めに加速したりしていたので、多分そうなのだろう。それでも後ろについて脚を温存している私もすぐに後ろに戻れる。こんなことを何度か繰り返しているうちに、ペースも上がっていった。そしてどこで抜こうか考えながら体力を温存し続けた。彼は明らかに息が荒い。ちょっと罪悪感も感じ、途中で代わって牽こうかと思ったところもあったが、抜くポイントがないまま、終盤へ入っていった。抜くポイントは終盤の後半の上り直後の、ピットロードに入る手前かな、と考えはじめた。

 しかし、その時は思ったよりも早いタイミングで訪れた。前半の上りで彼は明らかに失速し、フラついた感じで右側へ流れて行ったのである。そうなるとついていくわけにはいかない。そこで少々加速して、抜くことにした。その直後、彼もついてくる気配を感じたが、その気配は次第に遠ざかって行った。後半の上りも淡々とやり過ごし、ピットロードでは下ハンダンシングで周回終了。ピットロードを走っている時に前走者を抜くために大きくラインを右に寄せた時を見られ、「下ハンダンシング、フラフラしてましたね〜」と言われてしまったが、気分はいい。リベンジも果たせたし。タイムを測っていたG丸さんから、ラップタイムを聞いたところ、その日の私のベストだった。誤差はあるだろうが、後半に向け落ち気味だったタイムの中で戻したことには変わりない。

 そうこうしているうちに、レースもゴールの時刻間近となった。順番からいって、どうやらもう一周走ることになるらしい。しかも、そのままゴールの最終走者に。ちょっと、いや、かなり気合が入った。実際に最終走者としてもう一周走れるかどうかは前のG丸さんが時間内に帰ってくるかどうかにかかってくる。時間的には少し余裕はあったはずだが、姿を現すまで心配でならなかった。私自身が最終走者として、もう一周走れるかどうかはということは問題ではなかった。ここまで5人で繋いできた「タスキ」ならぬラップセンサー。少しでも成績をあげていきたいという思いがみんなにあった。そうなれば一周回でも多く走っておいた方が良いに決まっている。そして私に「タスキ」が回ってきたら、シノゴノ言ってないでとにかく全力で走り切り、無事ゴールラインを通過するのみである。

 そんなことを思いながら、G丸さんの姿を探した。刻一刻と時を刻む時計・・・。

 そして、遠くにG丸さんの姿が見えた。疲れているはずなのに、スパートをかけてさらに加速して迫ってくる。なんか感動した。そして、センサーを付け替え、私の周回。私の最後の周回。そして、チームの最後の周回・・・。

 踏んで回した。余力は残っていないが、とにかく全力で走った。誰かいいペースの人がいれば貼りつこうなんてことも考えない。とにかく走って、前に人がいれば抜く、といった感じで走り続けた。何人か抜いたあと、しばらくは一人旅となった。それでもペースは落とせない。ここまで繋いできたチームの努力に泥を塗ることになってしまう。とにかく全力で・・・。

 そして、終盤の上りに入る頃、前走者が二人・・・。目標ができた。終盤一つ目の上りに入った直後、一人を抜いた。その前の人は、まだ距離がある。一つ目の上りを終え、短い下りの区間で少し間を詰めた。そして二つ目の上り。さらに距離を詰めたものの、前走者も気づき、加速を始めた。このままでは引き離されてしまうので、私もダンシングで加速。

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 明らかに距離は詰めていたものの、距離が足りず、そのままゴール。

 ゴール地点では、ショップからの参加者一同出迎えてくれていた。シーン的にはまるで、ファースト・ガンダム最終回、アムロが仲間のところへ帰って行く時のシーンのようだった。はずだけど、前走者を追うのに必死でそんな感傷に浸っている余裕はなかった。ゴール後、仲間からねぎらいの言葉をいただいた。そしてお互いの検討をたたえあった。目ではムスメちゃんたちを探すも、見つからず。多分、大人のお遊びとは関係ないところで、子どもたち同士で遊んでいるのだろう。仕方ない。本当ならゴールした父親のところへ駆け寄ってきて抱きついてくるくらいの感動的なシーンのはずなんだが・・・。

 結果は、65チーム中、19位。まずまずだと思う。

 ロードバイクに乗り始めて2度目のレース参戦。いや〜、楽しかった。充実感満々である。そして10月にもレース参加は控えている。次はヒルクライム。しばし休養して、またトレーニングに励むことになるだろう。まだまだ楽しみは終わらない。

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