Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

冷静と情熱・・・のあいだ・・・みたいな・・・(20130921四川ダムヒルクライム)

 この日は仕事が早く終わることになっていたので、その後16:00にショップへ集合し、四川アタックをする予定にしていた。もちろん、VERENO RN とウェア類、その他の小物類は出勤前に車に積み込んである。相方ちゃんの目を盗んで・・・。
 予定通りに仕事を終え、15:30にはショップへ到着。すでに今回の言い出しっぺであるYくんは到着していた。しばし雑談の後、バイクを出して前輪を取り付け、空いた車内で着替えをした。
 程なくしてS江さんも到着。さらに高校生二人を加え、合計五名で出発した。
 
 道中、ここまで、あまり考えていなかった、今回のアタックのテーマを考えながら走った。
 ここ最近、トルク重視で上る機会が多かった四川。しかし先日の家族ツーリングの時、因島から自走で帰宅した時、ケイデンスを高めでキープして走る楽さを味わってしまった。途中で出くわす上り坂もケイデンスを落とさないように早めにシフトチェンジしたところ、かなりいいペースで走ることができた。
 こんなイメージを持ってしまったから、四川でも試してみたいと思ってしまったのだった。
 
 そして決定したテーマ。
 それは
 「今日はケイデンス高めキープで! そして、タイムは求めない方向で!」
 というものだった。
 
 なもんで、スタート地点まで高めのケイデンスでゆっくりと向かい、直後に待ち受ける四川アタックに備えた。
 
 そしてスタート。
 
 先にスタートしたYくんの後ろを行く。とはいっても、後ろに張り付くことはしない。速度が出ない分、ドラフティングの効果はほとんどないと思われたが、なんとなくそれは嫌だった。なので、少し距離をおいたり、ラインをずらしたりして「自力」で上る意識をした。
 出だし、ダムの管理施設の少し手前くらいまではなんとかついて行くことができていた。当初のテーマ通りケイデンスはこれまでとは違って高めでキープしたままであった。Yくんはたぶん、フロント・アウター縛りで、私と比べて明らかにケイデンスは低い。それでもしっかりトルクをかけており、スピードは落ちない。落ちないどころか、管理施設の少し前から距離を離され始めた。
 いつもならついて行く決断をし、ちょと無理をしたはずである。しかしこの時はテーマをはっきり持っていた。また、局面もまだ序盤。ケイデンスキープを意識し、自分のペースを守ることにした。Yくんとの差は少しずつ広がってはいるものの、前回、Yくんがベストタイム、20分30秒を叩き出した時ほどの差の広がり方はしていない。追走できているのか?、それともYくんが調子悪いのか?・・・。途中のタイムを見ると、、、悪くない。やはり、実力の違うYくん、そこそこのペースで上がっている私に差をつけ始めている。そこで、自分のペースを守ることにした私の判断は正しかったと自信を持った。差がつき始めたあの時、Yくんについて行ったら明らかにオーバーペースであった。後半ダレるのは必至。それを避けられただけでも儲けもんである。
 その後、ダムの奥の橋を折り返し下りに入った。いつもなら加速して抜けるところだが、今回はそこまで無理せず、加速は
重力に任せた。そして再びの上り。前を行くYくんとの差は思ったほど広がっていない。この後なんとかこの距離から離され過ぎずに行ければ、タイムも悪くはならないだろうと思い始めた。
 折り返しカーブのところまでに二度ほど斜度が上がり踏ん張りどころである。
 登りに転じた直後、初めの斜度増加。その後少しだけ緩くなる。ここで、気持ちYくんとの差が少し縮まったように感じられた。緩くなったところを抜け、再度の斜度増加。ここで明らかに差は縮まっていた。私はペースキープ。スピードを上げたりはしていない。Yくんのペースが少し落ちていたのだ。
 ほどなくして、折り返しカーブで斜度が緩くなるところに入る前にはYくんをパス。抜きながらYくんの様子を見ると、苦しそうである。もちろん私も苦しい。それでも、あれだけのタイムを出すYくんも同様に苦しいのだという現場を目にして、みんな苦しいんだ、と改めて感じ、なんとなくホッとした。
 折り返しカーブに入り一瞬、斜度がゆるくなった。ちょっと休憩したいところではあるが、後ろにはYくんがいる。終盤に向け足を貯めているに違いないので気は抜けない。
 このころになると、ペース的にこのままの調子で行けばベストタイムを狙えるのではないかと思い始め、軽めのギアを使って必死で回し続けた。ケイデンスはさすがに上げようと思ってもなかなか上がるものではない。そして残り距離を考えながら、最後にちょうど脚と心臓、そしてメンタルを使い切れるよう調整しながら走り続ける。
 そしていよいよ最後の直線に入った。
 ダンシングでスパートする力は残っていない。シッティングでギアをあげつつ、30km/hオーバーまでは速度を上げてキープしようと加速を始めた。
 そしてゴール!
 タイムは後半意識して見ていない。途中のでのタイムでは、ベストが出せそうな雰囲気はあった。そしてその後、そんなに大幅にペースダウンした感覚もない。
 
 ちょっと楽しみにガーミンを見た。
 
 結果・・・。
 
 21分59秒・・・!
 
 22分を1秒ではあるが切ることができていた。ベストタイムは出せそうな雰囲気ではあったが、21分台に入っていたとは思っておらず、かなりテンションは上がった。
 
 そして、今回の総括。
 テーマを終始一貫キープし、冷静に走るのが大切。そういえば初めて22分台に入った時にも、区間ラップを冷静に記録できていた。一方ペースが乱れ疲れだけが残る時には、区間ラップを取るのを忘れてしまっている。冷静でいられなかったからだと思う。
 「冷静に走る」今後の大テーマかな?