Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

②一度狂ったスピード感、体力だけが削られていく(20130929しまなみ)

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 尾道あたりまで感じていた身体の重さも、向島を巡航するあたりでは上向き加減となっていた。因島大橋への上りもなんということもなくクリア。因島大橋を通過した。二階建ての構造で、自転車、原付、歩行者は車道の下を通るため日陰になり、夏場でも涼しい。今回は夏場ではないが、天気も良く気温も上がってきている中でのライド、身体も温まっている状態には心地よい空間だった。

 少~し身体も軽くなってきた私は、調子に乗ってしまう。因島大橋の連絡道の下りを終え、右折して海岸線へ出た。ここでははじめの急な下りの後、ダラダラした下り基調が少し続くので、気持ちよくクルージングを楽しめる。調子に乗ってしまったのはその直後。決してこの急坂の部分でスピードを出しすぎたわけではない。出そうと思えばもっと出せただろうが、むしろセーブして下っていた。しかし、その後の平坦基調、もしくは少しの上りが現れ始めると、そこまで下りのおかげで維持できていたスピードを極力失いたくない、という思いにとらわれてしまった。そして間の信号での停止。ここでリセットできればいいのに、高速道路で慣れたスピード感そのままで一般道に入ってしまったような錯覚を感じつつ、再スタート後も元のスピードに戻そうと躍起になってしまった。途中のコンビニで休憩をはさむ者の、いったんっ狂ったスピード感はなかなか戻らず、その後も体力を消耗し続けていくことになる。

 事実、コンビニ休憩後の上りではかなり消耗が激しく、大きく失速してしまっていたし、たまった疲れを全身で感じ取っていた。

 休憩後の一山を越え、再び海沿いに出て生口橋を目指した。ここからは少し車通りの増える区間がある。車の挙動に注意しつつ、もちろん無理のないスピードで走ったため、ここで消耗分を少しだけ取り戻すことができた。

 生口橋を渡り、瀬戸田へ向かった。生口橋への上りはたまった疲れのおかげで、ヒィヒィ言いながら上ることになった。もちろん見栄はあるので、苦しさを表には出さないようにするが、きつい思いをしていた。

 生口橋を渡り、瀬戸田では、「ドルチェ」の前を通り過ぎた。ジェラートは帰りにとっておき、ここは先を急いだ。

 このあたりで、もっと多くのサイクリストと出会うのではないかと思っていたが、それほどではなかった。同じようなペースでお互い移動しているからだろうか。それよりもミニバイクで旅をする8人の集団と行く先々で一緒になり、そちらの方が気になった。当然彼らはいろいろなところに寄り道しながらの旅なのであるが、自転車の我々と抜きつ抜かれつになり、しょっちゅうお互いの姿を見合うことになってしまった。何だか意識してしまうとともに妙な連帯感も生じ始め、後半は姿を見るとなんだかうれしくなってしまった。

 ドルチェを素通りしたのち、多々羅大橋を渡った。

 このころになると、もう快適を通り越して暑い。暑すぎる。大三島まで行って休憩となったらインナーを脱ぐことを決意した。多々羅大橋への上り道の入り口で、女性がゆっくり上っていた。追い越しざま、「こんにちは~」と一言さわやかに挨拶。その後失速しそうになるが、後ろから来るはずの女性の存在が気になり気を抜くことはできなかった。極力失速を避けて上り切ったため、橋の手前の休憩場所で一息ついた。景色を楽しむ振りをしていれば、ヘタレて休憩しているのではない風を装える・・・。

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 休憩し写真など撮った後時間を見ると、「大漁」で時間のロス少なく並ぶには少し無理がありそうな時間帯。相談して目的地を変更することにした。新たな目的地(昼食場所)は伯方島。伯方の塩ラーメンを食べに「三和」というお店に行くことにした。そこならまだならばないかも。距離は少し伸びるかもしれないが、もともと距離を乗りたいと思っていたため、特に躊躇せず決定した。

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 その前に「多々羅しまなみ公園」でボトルに補給。ここまで自宅からの走行距離は約70km弱。疲れもたまってっきてはいるが、なぜか気力は充実。調子に乗ってた力を消耗した分を合わせてもまだまだ行けそうな感じもあった。というか、ここにきて、朝一番の身体の重さから一転、何だか身体は軽く感じさえした。

 ところで、自転車が多いのではないかと思いのがらも、そこまで多いとは実感できなかったこれまでの状況から変わって、ここ多々羅しまなみ公園では多くのロードバイクやその他のタイプの自転車を目にした。ただし、ほとんどは駐輪された状態で。時間的に昼食休憩に入っているのだろう。それでもロードバイクは各有名メーカーの高級車からエントリー機種までとめてあり、展示会のようであった。「人」に会えないのはこの日のタイミングなのだろう。

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 休憩後、大三島橋まで大三島の海岸線を走り、大三島橋を渡って伯方島に上陸した。大三島まではしょっちゅう自転車で来ているが、そこから先は回数は少ない。久しぶりの景色を横目で楽しみながら巡航を楽しんだ。

 大三島橋を渡ってから「三和」までは5kmちょい、といったくらいか。島へ渡ってから先頭を牽くことになった。そこまでをYくんに牽いてもらって久しかったからである。しかしその後の5km、5kmとはいえ、なかなかコタエル上り下りが二つほど待っていた。消耗の激しい身体にはつらい時間帯となった。もう無理もできないので、ペースダウンを余儀なくされたが、後ろでYくんはどう思っただろうか? 走っている最中はわからないので不安を抱いてしまう。

 二つの上り下りを終え、ちょっと寂しい感の漂う商店街らしき風情の街並みの中に「三和」はあった。幸いまだ人も並んでいないようで、そそくさとバイクをとめ、中に入った。

 変更はあったが、いよいよ目的地に到着して昼食にありつける・・・。

 

 と、ここで、これまでの写真でほとんどにYくんが写っているが、撮影者が私自身なので仕方ない。ロードバイクで走っている姿がないと単なる風景写真だし・・・。決して私がYくんを追っかけまわしているわけではないので、念のため。

 そして、この後もYくんシリーズは続かざるを得ませんのであしからず。

 

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