③ロングライドは胃腸を痛め続ける・・・（20130929しまなみ）
昼食場所を変更し、伯方の塩ラーメンを食べるために伯方島の「三和」というお店に来た。ちょっと寂れた感じのする街中にそのお店はあった。普通に街中にある「食堂」という風情である。
注文したのはYくん「並」、私「大盛」。しばし待ったのち、ラーメンが運ばれてきた。
そのラーメンを見てびっくり。大盛の量に圧倒された。あとでメニューを見て気づいたのだが、間に「中盛」というのがある。量的に「大盛」＝「二玉」、「中盛」＝「1.5玉」といった感じだろうか。
食べきれるか心配しながら、まずはスープをすすった。かなりおいしいスープだった。甘みを感じ、深い味わいがあるのにアッサリした感じ。豊かに表現できる術を持っていればもっとうまくその美味しさを表現できるのだろうが、あいにく私は持ち合わせていない。心配しながらも結局ツルッと完食できてしまった事実こそが、その旨さを物語ってくれるのではないだろうか。大満足。タコ飯とのセットもあるようなので次はそれでいこう。
昼食を終えるころには店内の席はほぼ満席。外には車や自転車、モーターサイクルが所狭しと並んでいた。人気店のようである。私は知らなかったが。
バイクにまたがり、帰路についた。走り始めて気づいたが、なんかお腹のあたりに違和感が・・・。食べ過ぎで苦しいのではない。なんか胃が痛いような、腸がぐるぐるするような・・・。大事に至る感じではないが・・・。
朝食補給後、この昼食までは水分のみの摂取だった。当然ライド時の水分補給は必須だが、そのやり方に少々問題があったらしい。考えてみると道中、ペース維持に必死で水分補給をまめにできていなかったようである。本来短時間毎に少しずつ身体に入れていかなければならないはずの水分。その間隔はあいてしまっていた。しかもコンビニ休憩時などには、まとめてグビグビ・・・、しかも冷たいまま。そもそも私自身、普段からのどが渇くと、一気に流し込むという飲みかたをやってしまいがちである。そんなだから、胃腸を痛めつけてしまったらしい。とはいえ、その癖は直らず折り返し後も同じような水分の補給の仕方になってしまい、完全に胃腸はイッテしまった感じである。
ついでに帰宅後は相方ちゃんのバレーボールチームの宴会に合流し、ビールもガッツリ、たんぱく質補給と称し、料理もガツガツいただいた。そのおかげもあり、翌日以降しばらくは胃腸の不調に悩まされている。
ロングライドになると水分補給の「仕方」についても気を使わなければならい。今回の教訓である。しっかりと頭に叩き込んで、まずは普段の水分の摂取の仕方から改めていきたい。
脱線したが、話を戻す。
「三和」を出発してからまずは「多々羅しまなみ公園」まで戻る。来た道を戻ることになるので再度上り下りを二つほど行かなくてはならない。当然、先頭交代をしながらではあったが、このころになると疲れはたまる一方。上りのしんどさはまた格別だった。ここだけではなく、その後も橋への上りや通り道でのアップダウンなど、ジワジワと身体にコタエテくるポイントがいくつもある。
以前、体力のないときには無駄な力が要らない楽な運動の仕方になってくるというのを聞いたことがある。追い込んだ後、自然と楽なフォームになり、楽に運動できたり・・・。そんな感じを今回感じられた気がする。
帰り道、疲労が蓄積して体力もない中での上り・・・。
いろいろな姿勢やフォーム、ペダリングの仕方を試しながら行った。その中で私にとって割と楽なスタイルなのではないかと思われるものがあった。ロードバイクの乗り方として正しいかはわからないが、この方法だと多少楽に上れる感じがした。一定の負荷(決して「楽」ではない）は常にかかり続けるが、身体で感じる「キツさ」はあるところで一定で、苦しくなったり、楽になったりの変化が少ない。
ブラケットの角を、腕を前方へ伸ばす感じで握る。腰を折り、サドル後方へずれて背は伸ばし気味。太腿をお腹につくくらいの意識で引き上げつつ、その重みでリズムよくポンポンペダルを踏んでいく感じである。ケイデンスは７０～８５あたりが気持ちいい。もちろん斜度が上がればもっと低くなるが。
こんな感じだと、距離が長くなければ疲れ方は結構少なく感じられるような気がする。前週の世羅の上りでもこんな場面があったと記憶している。案外これって私にとっては良い上り方なのかも、と感じつつある。
疲労の蓄積も相当なレベルに達しているはずの今回のツーリング終盤、因島大橋への上りもダレることなく上り切ることができた。機会があれば四川でも試してみたい。
しまなみ公園での休憩後、次の目的地はいよいよ瀬戸田の「ドルチェ」。ジェラートを食べに行く。なんとか自分なりの乗り方で上りと向かい風をいくつかクリアし「ドルチェ」に到着した。そしてジェラートを食べた。このころにはさらに胃腸もおかしな感じになってきていたが、ジェラートの誘惑には勝てなかった。
その後、因島のコンビニでの休憩をはさみ向島へ戻った。そして向島では私たち二人を燃え上がらせる出来事が待っていたのである。
詳細は、次回、最終回で・・・。
