Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

★004帰路は消耗戦!、脚を使い果たして・・・(20131222クリスマスライド)

約100kmを走り終え、昼食休憩後についた帰路。
休憩をしている小一時間の間に、明らかに状況は一変していた。
空には雲が広がり、木々の様子を見ると風も・・・?
残された100kmの帰路、消耗した身体で進むにはキツイ状況になりそうである。
 
来島海峡大橋を渡ると、いきなりの坂二つである。往路では行程の終盤でのがんばりどころ。その後は美しい景色昼食休憩というご褒美が待っている。
 
しかし復路は・・・?
 
いきなりの洗礼という感じとなる。
ただ、以前の印象と比べて案外楽だったというラッキーな記憶違いが救いとなり、気力を保つことはできた。
 
前を行くYくん。
追いつきたいが、先の行程を考え自分のペースで行くことにした。
一つ目の坂を終え、信号で止まり後ろを確認するとかなり距離があいていた。それぞれ自分のペースで着実に進もうとしているようである。
 
次の休憩地は伯方島のコンビニ。
帰りの予定時刻との戦いもあり、先へ進むことにした。とりあえず休憩地まではYくんとの二人旅となる。ちぎれて単独になるのは避けたい。必死でついて行く。そして思い出したようにたまに前を牽く・・・。
 
復路最初の休憩地である伯方島のコンビニまでは、調子よくランデブーが決まった。
しかし、休憩後大三島に渡り、海岸線の平坦基調の道で前を牽くタイミングになった時、思うように速度を維持できない自分に気づいた。それでもちぎれてしまって単独になりたくはないし、巡航速度を下げてもらうの心苦しい。なんとか振り絞り、減速を最小限に食い止め、走り続けた。
 
多々羅大橋への上りを終え、橋の上、そしてそこから生口島への下りルートで脚を休めた。
 
しかし、生口島上陸後の海岸線のルートで、再び体力の消耗が襲ってくる。気持ち長めに牽いてもらって、ちょっと短めに牽いて後退してもらう、というのを繰り返し何とか因島へ。
 
次のの休憩地点であるコンビニまでには一つ峠がある。
その峠へ入る手前の信号待ちでYくんに告げた。
 
「この上りは、自分のペースで行くから、Yくんも自分のペースで先行って!」
 
事実上の敗北宣言である。
 
以前二人でセンチュリーライドに出た時には、どちらかというと私の方が最後に余裕を残しており、Yくんのほうは消耗しきっていた感があった。もちろんその時その時の体調などの違いもあるだろう。しかしその時との違いは・・・。
一か月ちょっと前、Yくんも三本ローラーでのトレーニングを導入した。ほぼ毎日回しているらしい。その差が出たのかもしれない。一方私は最近、ローラーも回せて週に2回~3回である。しかも直前の2日間は回せていない。仕事と家の事情で忙しかったというのがその言い訳である。
 
しかし、こうなってみるとちょっと悔しい。
 
再度モチベーションを上げ、週5日は実走とローラーを混ぜていきたいものである。「毎日」とはいかないのは、この年齢から察していただきたい。
 
敗北宣言後、重くて回らない脚を引きずるように、それでも気力だけは維持して目の前の坂に集中した。悔しさを感じつつ、ヘロヘロになりながら。何とか視界にとどまるところで維持しようとは試みたが、坂の頂上を迎える前にYくんは視界から消えていた。
 
やっとの思いでコンビニ到着。
そこで長めの休憩をとった。
後続も10分後に到着。
 
以前の記事へのコメントで、「ロングライドではインナーの着替えがあるといい」という旨のアドバイスをいただいていた。それを思い出し、この休憩で着替えを決行した。段々と下がっていくことになる気温に対応できるという目的と、気分を新たに、という意味を含めた。着替え自体はいやになるほど寒かったが、着替えてしまえばやや快適になった。
長めの休憩を終え再出発。
ここからは一班みんなでまとまっていく。
 
先ほどふがいない姿をさらした私にYくんは
 
「ここから先は僕が先頭牽きますよ!」
 
と声をかけてくれた。
 
悔しさを感じつつも、お願いせざるを得なかった・・・。
 
「お願~い・・・」
 
そして再出発。
 
ペースはそれまでよりも少し落としたペースとなった。
 
休憩とペースダウンのおかげで、いくぶん体力も回復した。
因島大橋への上りも淡々と上り切ることができた。
 
そこで気づいたことがある。
上半身がなんだか快適である。さっきまでの汗を吸ったままのインナーの状態から比べると雲泥の差である。汗をかいていないわけではない。因島大橋へのアプローチとその前の県道から勾配が入ってきており、その坂を上るときに汗はかいている。
それでも汗による不快感はない。
 
その差は・・・、確実にインナーの違いである。
 
着替える前までは発熱素材のインナーを着ていた。その分暖かいはずではあるが、汗は乾きにくかった。いったんかいた汗は、しばらくそのインナーにとどまり、肌に触れるたびに冷たさを感じていたし、上半身を冷やしてきていたようだった。
着替え後は、ナイキのドライ・フィットにしていた。
そのおかげか、かいた汗がとどまる量は全く違っており、肌のサラサラ感が気持ちよかった。その後帰宅まで気温も下がり続けていたはずだが、寒さや冷たさは往路に比べても感じずにすんでいた。
そのおかげか、心もち体力も回復していたようである。
 
このイベントの翌日、「チャリダー★」の放送があった。録画して後日見たのだが、その中で堤下さんさんが富士五湖ツーリングを途中リタイアとなり、悔しい思いをした様子が流れていた。その原因は身体の冷えだったとか・・・。休憩後身体を冷やしてしまい、その後のライドで脚が回らずペースダウンとなったようだ。
 
私もこんな感じだったのかも・・・。
休憩で身体を冷やしたわけではないが、往路と違い、雲が多くなり風も吹き始めた。もちろん気温も下がる。そんな中で、かいた汗をインナーにとどめたまま走り身体を冷やしてしまったのだとも考えられる。すべての原因がここにあるということでもないだろうが、その後の快適さはペースダウンが理由なだけではないと思える。
 
その後は本当に快適に走り切ることができた。
向島では、因島大橋の下をくぐるときの美しい景色を楽しむことができる余裕も復活していた。
 
次第に暮れていく空。
尾道あたりで暗くなってしまっている。
 
その後、私は直帰させてもらい、無事に200km(私の場合は自宅発着の距離)を走り終えることができた。
 
今回感じた「屈辱」。
それをバネに再度モチベーションを上げ、忙しさの中でちょっとでも自転車に時間を割こうと再確認した。
また、インナーの大切さ。
「チャリダー★」でもインナーによる汗対策について触れられていた。
これまではあまり意識していなかったが、今回、インナーに気を配ることを学んだ。
今後に生かしたいものである。