Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

20130525イベントに紛れて?(しまなみライド)

 気持ちの中では走りに出かけたいという思いがいっぱい。
 しかし朝起きても実際に出かけることになるかは不明であった。

 相方ちゃんの様子見である。

 朝食時ドキドキしながら、「今日は午前中ちょっと走ってきてもいいかな〜?」と相方ちゃんに聞いてみた。

 「うん、いんよ。どれくらいに帰るの?」というあっさりとした返答。
 
 もっと早く切り出しておけばよかった!

 この時点で時間は9時を回っている。準備して移動して、をやっていると走り出しはかなり遅くなってしまう。(実際、帰宅は昼食の時間帯を過ぎたころになり冷や冷やものであった)

 そそくさと準備をして、家を出た。

 向かうのは久しぶりのしまなみ海道。時間もないので、向島と大三島を往復してこようと思った。
 向島へ渡り、因島大橋のたもとに車を停めようと海岸線沿いを走っていると、次々と自転車の集団が・・・。この日は「グランツールせとうち」の初日であった。二泊三日でしまなみ周辺を走るイベントで、出てみたいな、とも思ったが、翌日の日曜日が娘ちゃんの運動会ということもあり、断念していた。
 車を停め、出発の支度をしている間にも、道を自転車が連なって通り過ぎていく。ロードあり、MTBあり、クロスバイクあり、小径車あり。とにかく途切れることなく、自転車の列が続く続く・・・。

 準備を終え、10時過ぎにやっと出発の運びとなった。
 いよいよ走り出そうと道へ出るが、なかなか自転車の列が途切れず、走り出すタイミングに苦労した。しばらく待って、やっと車列が途切れたところでスタート。見た感じいいペースで進んでいたように見えたが、実際に流れに乗ってみると案外ゆっくり。途中で抜こうにも、抜いた先でも自転車が連なっているので、抜いても仕方がないという状況。そのまま集団に巻き込まれながら、因島大橋を渡ることになった。端への上り坂でも当然ゆっくりペース。いつもなら先を急いでアクセクペダルを回すが、今回は急いでもしょうがない。まわりのペースに合わせてゆっくりと上っていく。全く疲れない。こんな上り方だったら、ゆっくりだけど確実に疲れもためずに上れるんだ。いつまでも上って行けそうな感じがした(もちろん斜度もゆるいのだけど)。当たり前のことであるがこんなことを実感した。

 そして、因島大橋の料金所。どうもこのイベントの参加者は通行料金を払わなくていいらしい。一方私は普通に払わなければならない。しかし、集団の流れに乗って走っており、支払いのために停車するのが危険に感じられた。なのでここは素通りさせてもらった。この後も別ルートをたどっても、料金所では必ず集団に紛れてしまうので、払うに払えず素通りすることになった。その分帰りに往復分払って帰ってきたのだが、帰り道、しまなみの料金所でスムーズに抜ける技を見つけた。実際には時すでに遅し、という状況だったのだが、今後この技?を使えば料金所でのもたもたを解消できるはず。活用していこうと思う。
 技といっても、大したことではないのだが、単に、小銭をグローブのベルクロと手の甲の間に挟んで入れておく。それだけのことである。はじめは落ちるかもな、と思っていたが、案外落ちないものである。手首あたりに特に違和感も感じない。走行中は忘れてしまっているくらいである。休憩のとき、次の橋の料金を挟んでおけば、料金所でモタモタすることはない。いつもは小銭はバックポケットに入れているが、手探りで目的の硬貨を探し出すのは手間がいるし、走りながらは正直怖い。なので、今回の方法は自分の中では結構使える技としてポイントが高い。

 因島到着後はイベント参加者とは反対方向から回ることにした。最終的にはまた合流せざるを得ないのだが、イベント参加者でもないのに、その集団に紛れ込むのは心苦しかった。もちろん自分のペースで走れないし。しかし別ルートになると、ちょっと上らなければならない個所もある。大したことはないが。その日は坂はいやな気分の日であった。とはいえ、そちらのルートにすればしかたないので、久しぶりにそこを通ることにした。でも案外スルッと行けた。以前通った時よりも楽に抜けられた気がした。これはこれでちょっとうれしかった。

 その後、イベントルートに合流し、生口橋を渡った。大きな集団には入らずに済んだが、それでも橋への上りでは間が詰まった。

 そして、瀬戸田である。ここも当然イベントルートとは反対周りに島を回った。こちらはいつも通る瀬戸田の町中を通ってから、また海沿いに出るルートである。前半は風も強くなく気持ちよくクルージングできた。時折イベント参加でないサイクリストたちとすれ違ったり、追い抜いたり。
 後半はやや向い風。それでも好天の中に輝く景色はペダルを後押ししてくれた。

 いよいよ多々羅大橋を渡る。
 橋への上り道に差し掛かってすぐに、三人組のローディーに抜かれた。結構なスピードで上っていく。私もついて行ってみた。追いつくのが目的ではなく、それくらいのスピードでその坂を上っていくとどれくらいしんどいんだろうかということに興味がわいたから。しばらく距離を置いてついて行った。しんどい、というよりも、これはこれでスピードとギア、ケイデンスのバランスが取れればいいペースなんだな、ということがわかった。

 橋の上へ出ると爽快な景色が広がる。
 景色を楽しみながら自転車を進める人も多い。ペースが落ち、前の三人組の後ろについた。スピードも出ていないので、牽いてもらう、ということにはならないので、距離を置きながらいっしょに橋を渡り、大三島へ上陸する下りを下りて行った。こうなってくるとイベント参加者にしか見えないのだろう。大三島のエイドポイントの方へしきりと誘導され始める。最後の最後、道を渡るため後続車に合図を送ってゆっくり停止したが、もちろんほかの自転車はすべてエイドポイントらしきもののある駐車場へ入っていった。

 大三島では少し休憩するだけで、すぐに折り返した。
 出発が遅かったので時間的に厳しかったのである。もちろん初めのペースが抑えられたのも痛かった。
 あまり長い休憩は取らずに帰らなければならなかった。

 それでも、帰るころには、娘ちゃんは昼ご飯を我慢できず、相方ちゃんも起こっている時間帯になるはず。早めに決断をし、帰路の途中で食事は別にとる旨連絡をした。案の定、少し機嫌が悪かった。予測できたことなので、この日はデイ・パックは忘れていたのだが、その重みでジャージのバックポケットが情けない状態になることを厭わず大三島で「わらび餅」をお土産に買っておいた。

 帰りは淡々とペダルを回す。
 ノンストップで行きたかったが、途中で電話しなくてはならないし、水分も切れるしで、二度ほど休憩を余儀なくされた。

 途中では、イベント参加者と間違われて写真撮られていたり、沿道から手を振ってもらったり、意表を突いた経験もしながら因島大橋のたもとの駐車場へ到着した。もちろん、手を振ってくれた子どもには手を降り返し、「がんばれ!」と声を変えてくれたおばあちゃんには会釈をした。もうすぐ到着するんですけど、というタイミングではあったが、こんな応援は結構効く。
 イベントとは関係ない一般人ではあったのだが・・・。

 無事帰宅後、食事を終えた相方ちゃんと娘ちゃんも帰ってきた。
 少々怒っているっポイ感じもしたが、「わらび餅」が功を奏した。見せると思った通り食いついてきた。

 ただ、誤算は、昼食キャンセルの電話を因島からしたこと。

 「はっさく大福じゃないんだ〜。因島にいると言ってたからてっきり・・・うんぬんかんぬん・・・」

 それでももともと大好物だった「わらび餅」。しかも今回はミカン入りとかいう商品も入れており、こいつらに助けられた。

 デイ・パックを忘れたという点でそうなのだが、実はお土産のことなど、はじめは全く頭にはなかった。大三島で突然お告げがあったおかげでお土産を買って帰るという快挙を成し遂げたのであるが、それがなければ、今頃どうなっていたかと思うと、蒸し暑い中ではあるが寒気さえ感じる。

 あ、今回は集団から飛び出し「逃げ」た体で帰宅を急いだので、写真は全くなし!

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