Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

低速での攻防?そしてスローモーションの世界へ(20140112瀬戸田ラーメンライド2)

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向島からインナー・ロー縛りで走り続け、もうすぐ目的地というところ。随分と疲労も蓄積しているのがわかる。それでも瀬戸田の海沿いの道は気持ちいい。通常のギアで走っていれば自然と速度も乗ってくる場所である・・・。

 

生口島上陸後、最終目的地となるラーメン屋「中華 瀬戸田」への道を知っている人は数人。そのため直前の再集結が必要となるはずであった。しかし、その時点でそのことは知らされていない。多分手前のコンビニあたりではないだろうか、と想像していた。

海沿いを反時計回りに、クリクリクリクリ走行中、前方にはファットタイヤを履いた自転車を駆る店長ともうお一方(初対面の方ですみません)が。少しずつ開きそうになる差を必死に詰めようとしていた時、ポタ部長(旧N田さん)がアタックをかけてきた。小径車の車輪を高速で回して・・・。後で聞くと、あれはアタックではなく、ただ抜いただけ、目の前でクリクリしているのが目障りで抜け出したのだとか・・・。

すぐに前の逃げ二人に追いつき、合流して加速して行った。これも後で聞くと、交代で先頭を回しながら逃げを決めたようである。

後ろを振り返ると、集団から29erくんが抜け出し追走してきていた。追いつかれてはいけないと、なぜか思ってしまい、必死でスカスカのペダルを回すも、距離は縮まってくる。ときおり振り返ってその距離を確認しながら断続的にペダルを回すも、前方逃げ集団との距離も一向に縮まらない。むしろジリジリと開いていっている。
そこで、後ろから迫りくる、29erくんを待つことにした。合流していっしょに追走しよう、と。
 
しばらくして追いついてきた29erくん。彼の後ろについた。しばらく脚を休ませてもらい、交代で先頭を牽きながら前に迫っていこうではないか。
と、ここで思わぬ誤算・・・。
インナー・ローによる高ケイデンス(しかも自分の安定したペダリングの範囲を越えた)では、あまりドラフティングの効果はない。そもそもそんなに速度も出ていないし、後ろについてもスカスカのペダルを回し続けることに変わりはないので、ほとんど脚を休めることはできないのである。
 
距離を詰めるでもなく、ジリジリと距離をあけられながらも必死で食い下がっていたインナー・ロー同盟の私たち二人だったが、信号待ちでついに先行する三名の姿を見失った。その後は、最後の集合場所はどこ?という疑問だけを頭にペダルを回し続けた。
 
想像通りのコンビニでニヤニヤしながらこちらを見ている御三方の姿が見えた。クリクリしながら駐車場に入って合流を果たした。
 
全員が合流したのを確認すると、ホッとするのもつかの間。目的地であるラーメン屋に向けて出発した。ポタ部長を先頭に、ちょっとペースは上がり気味。25km/hちょいの超高速巡航(インナー・ロー同盟の我々には)である。必死で食い下がり、ほとんどダンシングでついて行った。
程なくしてペースダウン、前方、後方の車を確認して右折、目的地の「中華瀬戸田」に到着した。

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お昼前の時間。全員が一緒に入ることはできず、まずは4名。その後順次空いた席に座っていくことになった。自転車を立て掛けた壁に設置された換気扇からは容赦なく良い匂いが漂ってきていた。
ここのラーメンは味噌ラーメンが美味しいらしい。普通でも上に乗る野菜やネギでタップリのボリューム感。大盛になると二玉になる。それも覚悟で、大盛を食べよう、チャーハンもそこそこ量があるらしいので半チャンで・・・、などと考えているうちに、席が空いた。着席後すぐに注文。ほどなくしてやってきた「味噌ラーメン大盛」は・・・。

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炒めた野菜が乗り、にんにくの香りをきかせた、わたしには一番相性のいいラーメンが出てきた。
量は確かに結構あったが、ペロリと平らげた。おなかは膨らんだが、むしろその後、デザートに甘いものが欲しいくらいではあった。
私たちが昼食をとっている間にもひっきりなしにお客が足を運んできていた。勤務中のお昼休みなのか、顔をのぞかせて満席なのを知り、仕方なく引き返す人、やむを得ずしばらく待つ人・・・。
 
昼食を終え、帰路についた。
昼食中に話をしていた内容は・・・。
 
「来るときはインナー・ロー。帰りはアウター・トップでしょう!」
 
なんか妙に気分は盛り上がった。
 
とはいえ、正直疲れもあり、この時点で内腿の筋肉痛も始まっていた。出発直後は脚を休めるため、私は通常のギア選択で走行。生口橋へのアプローチからアウター・トップ縛りを始めることにした。29erくんもどこからかのタイミングでアウター・トップ縛り開始。加えて、ジャイさん(旧Iさん:ジャイアントバイクで身体もでかい!でも細身)も加盟。どうやらジャイさん、帰路ははじめからアウター・トップで走っていたっぽかった。
 
生口橋へのアプローチは、思ったほどではなく、たまにダンシングを入れることで乗り切った。
その後、因島へ入り、コンビニに到着する前の上り、これも思ったほど苦しまずに済んだ。
 
この間、ほとんどは平地主体である。おかげで回す脚はゆっくり。まるでスローモーションのように感じられた。
 
休憩後、因島大橋へのアプローチ手前からの坂が厳しそうである。
 
一行は因島の海岸線を左に見ながら走り抜け、いよいよ因島大橋のアプローチが近づいてきた。気合を入れて上り始める。次第にきつくなってきたころ、前方で進行方向を変える様子が見られた。みんな左折していく。その先を観察する。トイレ休憩? いや、どうやら「はっさく大福」のお店「はっさく屋」へ向かうらしい。
 
これは良い!
 
ここのはっさく大福は相方ちゃんの大好物。前回いっしょに寄ってみた時には「はっさく大福」の時期を過ぎていて在庫がなく、別の大福をいただいた。今回この大福があれば、若干ヒンシュクを買いつつも出かけてきた今回のライドの穴埋めができるというものである。
 
そうと知って、はりきって「はっさく屋」への急な上り坂を上った。アウター・トップで・・・。「あ~っ!」とか「う~っ!」とか言いながら、失速しそうになりながら・・・。

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しばしの休憩をはさみ、再度走り始めることになるが、この場所からだと、引き返して再度アプローチへ向かうより、橋へ直接上がれる階段を上ったほうが近い。ということで、バイクを担いで階段を・・・、なが~い階段を一歩一歩歩いて上がった。
 
その時のチネくんの一言・・・
 
「カーボンバイクにしてよかった~」
 
ま、つっこむまでもないんだけどね・・・。
 
 
その階段までの上り、ここでも当然アウター・トップで少し上ることになる。
なかなか加速できずに、定速でじわじわ進んでいる横をジャイさんはゆっくりではあるが加速しながら上っていっていた。日頃、踏むタイプのペダリングをする人だが、やっぱりすごいパワーだった。
 
階段を上ると、もう橋は目の前。しまなみ海道のPAへ上がれる駐輪スペースに出てくる。ここからはたいした労力は必要とせずに向島に上陸できた。
そしてすぐに因島大橋下の公園(集合場所)に到着。全員集合を確認して、ここで自走組と車でカエル組とに分かれた。私はもちろん自走組。自走組は往路からちょっと減り、5名で福山を目指すことになった。
 
そして出発。
陽も少しずつ傾いてきている。因島大橋に少しオレンジがかった光が当り、コントラストを高めてくれている。その下をくぐり、走り出した。
 
私は出だしが遅れ、列の最後尾についた。
前の様子を見るとチネくんが先頭になっている。いつもグループでツーリングに出かける時にはチネくんが先頭を牽いてくれることが多い、その流れでそうなってしまったのだろう。
しかし、帰路に入り、因島に入ったあたりからここまで、私は疲労を色濃くさせたチネくんを牽いてきていた。これまでにもツーリングに出かけた時には多めに牽いてもらったりしてお世話になっている。その分、今回はサポートに回る。そうやって、ちょっとだけいい人っぽいイメージを植え付ける・・・。
疲れが出て、私が引いていても、平地では23km/h程度が限界、上り勾配でなぜか同じくらいの速度維持ができるくらいだったチネくんである。先頭はあんまりなので、私が先頭に立つことにした。途中、自宅付近で隊列からは遺脱することになるが、せめてそこまでは。
 

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その後は、福山まで淡々と、本当に淡々とそして黙々とペダルを回し続けた。もちろんアウター・トップのスローモーションで。漠然とチャレンジしたらここまで持たず、すぐに飽きてしまうだろうが、今回は速度は出せない中でもトレーニング要素を、ということも含めてペダリングを意識した。特に帰路はゆっくり回す分いろいろ試しながら・・・。踏む、三角形に漕ぐ、平べったく漕ぐ、上へ引き上げる、後ろへ引き上げる・・・。その中で、なんとなくこのイメージしっくりくるな、という回し方も感じることができた。
低トルク・ハイケイデンス、高トルク・ローケイデンス、ともに極端な動きになるが、それらを試したおかげでとても有意義な、「サイクリング」にできた。ただ、速度を合わせていただけではできないトレーニングができたと感じている。感じているだけではない、実際に身体に出た筋肉痛が、単なる「サイクリング」ではなく「トレーニング」だったと語ってくれている。
 
自宅へ向け離脱するポイントが近づいてきた。
いつものように合図をして脇の駐車場に入り後ろに続く人たちに先に行ってもらった。
その様子を見ていると、最後尾あたり(途中の休憩で後ろに回ったらしい)から先頭まで加速するチネくんの姿が目に入った。なんと律儀な・・・。ショップまでの残された道のりをチネくんに託し、私は帰宅した。
 
帰宅後の私は・・・
 
無事だった。
 
「はっさく大福」の効き目は大きかった。
 
予定していた時間から遅れてはいたが、おとがめなし。
相方ちゃん対策はバッチリだった。
 
しかし、私の身体の方はすでに終わっていた。
 
オッサンのくせに即日の筋肉痛。
 
靴下の脱ぎ履き、パンツの脱ぎ履き等のため、脚を上げるのがつらい。
挙句の果て、車の運転時、パーキングブレーキを踏むのに、左足を手で持ち上げてから踏むことになる始末・・・。
 
翌日の月曜はそんな身体でもって、スキーへ・・・。
 
この週初めは休養をしっかりとって身体を休めないといけない。ローラー練は筋肉痛がある程度おさまってからにする。
 
 

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