Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

短いけれど中身の濃い〜調整ライド(ついでに「尾道U2」も)

f:id:yPhonist:20140426154417j:plain

4月26日(土)、芦田川をさかのぼって御調へ回り、国道184号線を南下して尾道へ抜けるルートで調整ライドを行なってきた。距離にして約70km。歯医者の予約があったので、その後に出発して、一人で走ってくる予定にしていた。 しかしただ単なる調整ライドとして走るにはあまりにも気持ちの良い天気。つい、ショップのサイトで募集をかけて、一緒に走ってくれる人を募ってしまった。それにしても急な募集。最終的には私の単独走になる公算大だった・・・。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村

しかし嬉しいことに歯医者に入る直前、パールくん(旧IZくん)から連絡が入り、「一緒に行こう!」と・・・。しめしめ、罠にかかってくれた。 かくして、ショップに11時集合、パールくんと二人で調整ライドへ出かけることになった。

今回は、私が本格的にロードバイク生活に復帰した直後。前日まで「ローラー」、「ローラー」、「ジテツウ」、「ジテツウ」と続いた5日目となった。少し身体に疲れも残りつつある。なので、あまり強度は上げずに走り切ることをメインに考えていた。途中尾道では、最近できた「尾道U2」の視察もかねてそこで食事もとるという計画で。 ただ、いつもならこのコースは良いトレーニングコースとなる。御調までは信号のないほんのわずかな上り勾配の道が続く。その後峠越えをして尾道に向かうルートとなる。せっかくのトレーニングコースなので、何も考えなく、ただダラダラと走るのはもったいないと思った。 そこで、尾道までの約50kmは休憩なしで行ってみるというのをテーマにしてみた。もちろん信号での停止はするが、尾道につくまではコンビニ休憩等一切なしで、手持ちのドリンク、補給食だけで尾道まで行ってみるということになる。たいした距離ではないのだが、いつもなら途中でコンビニがあれば必要に応じて寄って、休憩を繰り返すことになる。このルートで尾道まで行くとなると、2回はコンビニ休憩をとってきていた。特に御調まで行き、その後の尾道方面への峠道へ曲がる交差点にあるコンビニは峠前の大切な休憩地という位置づけでもある。 それらを今回はすべてなしにして尾道までたどり着くことができるペース配分というのをテーマとして課したのである。

そしてパールくんとテーマを確認し、出発した。

芦田川をさかのぼるルートに出てからは、先頭を交代しながら走り続けた。当然交通ルール遵守で、信号などは止まるし信号の変わるタイミングをはかって減速して調整など入れるが、巡行ペースは30km/hをこえていた。 「ちょっと速すぎやしない?」と不安もよぎったが、その時はそれはそれで気持ちのいいペースだったので、そのまま走り続けた。上下方面へ分かれる父石の交差点を御調方面へ直進した後は、ダラダラとした上りとは言えない上り勾配が続く。ここでもそれまでと同様のペースが続いた。さすがに乗り込み不足の私は疲れが目立ち始め、時折、少し距離が開いてはまた詰めて、というのを繰り返しながら、そして先頭も交代しながら走っていった。

ここまでで、私にとっては明らかにオーバーペース。府中から御調までの区間、かろうじてペースを維持できてきたが、その後の峠では持たないだろうと思われた。 一方のパールくん、今シーズンは3月から四川へ通い詰めて、タイムを随分と削ってきているらしかった。出したベストが「22分06秒」。私のベストはギリギリ21分台に入った「21分59秒」だった。しかしそれは半年以上前のタイム。さらに今はそこまでの体力もない。 明らかに登坂能力で優れているパールくんに付き合ってもらうのも悪いので、峠に入る前に声をかけた。

「この峠は各自のペースで行こう!」 「多分上りは持たないから、置いてってくれていいから~」 「頂上あたりで待ってて~」

「了解しました~!」という声を残し、峠へ曲がる交差点へ近づきつつ距離は開いていく。

そして予定通り、コンビニへは寄らずに通り過ぎた。そしてそこから上りのスタートである。 パールくんは軽々と坂を上っていく。 一方私は、ギアのかかり具合に抵抗感を残し、やや重めのギアをゆっくり目に回した。心拍を一定に保つことも心がける。

やがて前方に緩やかに天空に向かって弧を描いて見える橋の姿が見えた。どこまでも続くように見え、一瞬気が遠くなる。まあ、ここを通るときにはいつも襲われる感覚なのではあるが。

パールくんとは距離が離れていくが、今回は気にしない。とにかくイーブン・ペースで上り切ることを唯一の目標にし、フォームも乱れないよう気を付けながら上っていった。正直、追い込んではいない・・・。まだ余裕があるにはあった。 前方でパールくんがダンシングで加速しているのが見えた。「私も!」と一瞬思ったが、しんどくなるのは嫌だったので・・・、いや、イーブン・ペースを守るというテーマがあったので思いとどまった。

そしてしばらくするとパールくんの姿はカーブに消えていった。

さらにしばらくして頂上付近に到着。 その先でパールくんはバイクから降り、地面に座って休んでいた。

私は、ペースを崩さず上り切り、「そのまま行こう!」と手で合図を送ってパールくんの前を通り過ぎた。

パールくんには坂の頂上で少しだけ休憩をとってもらったが、私の方は休憩なしで尾道まで行く!

ささやかな抵抗であった。

上りの後は下りがある。当たり前のことだが。上る前からその後の下りを楽しみにすることは稀だが、上り切った後にはこの事実は実にありがたい。足を止め強張ってしまわないよう、スピードオーバーに気を付けながら適度に足を回しつつ下りを楽しんだ。

市街地を通り抜ける時、信号によるストップ・アンド・ゴーに多少辟易としながら、海沿いの「尾道U2」があるところまで下っていった。途中見かけた看板には「尾道みなとまつり」の文字が。混雑が予想されたが、ここまで来てしまってはどうしようのない。予定通り「尾道U2」へ向かった。

国道184号線を南下し、海沿いへ出るといきなり姿を見せるヤード跡。薄くピンク色に色づいたレンガ壁の倉庫がノスタルジックな感情とともに目に飛び込んできた。

f:id:yPhonist:20140426154311j:plain

写真は海沿い(南側)から。184号線を南下してくるとこちらの裏側が目に入ってくる。シャワーとトイレ設備のある小さな建物の横に駐輪スペースがあり、そこにバイクをとめた。

取りあえず入口らしきところから「倉庫」内へ。

すると、中は異空間。 おしゃれに改装された広々とした空間の中にカフェ、バー、イタリアンレストラン、パン屋、そしてホテルが配置されていた。

f:id:yPhonist:20140426154251j:plain

f:id:yPhonist:20140426154303j:plain

f:id:yPhonist:20140426154350j:plain

f:id:yPhonist:20140426154359j:plain

そして中を進むと、奥の方(正規の入り口からは入ってすぐのところ)にジャイアントショップがあった。

f:id:yPhonist:20140426154341j:plain

それらすべてにおいて「お洒落」であった。

取りあえず、昼食をとるということで、我々はカフェに入った。「ヤード・カフェ」。たぶんここはサイクル・スルーのお店で、海に面した外側の通路から自転車を持ったまま注文し、テイクアウトできるようになっている。

f:id:yPhonist:20140426154327j:plain

とはいえ、外は暑いので、店内でお召し上がりになるべく、サンドイッチとコーヒーを手にした。

f:id:yPhonist:20140426154410j:plain

まだ人も少なく、ゆっくりと過ごし休憩することができた。 店内のバーではビールやワインを片手に食事を楽しんでいる人もチラホラ見かけられた。正直ビールにはつられたが、自転車に乗って帰らなければいけない以上、飲むわけにはいかない。 しかしこの雰囲気、ビールやワインを楽しむにはいい感じである。いつかアミティを近くの駐車場にとめて泊りがけで来てやろうと心に誓った。

「いつものショップのメンバーで出かけると、だいたいラーメンとかうどんが昼食になるよね」 「たまにはこういう休憩もいいよね」 などと会話も弾んだ。

休憩後は、福山まで2号線を帰るだけである。少しだけ店内を散策して帰路についた。

途中「尾道みなとまつり」の人出に巻き込まれたが、なんとか抜け出し先頭交代を繰り返しながら福山方面へと向かった。しかも、ここでもまたもや30km/h以上の巡行となってしまった。 一人だけならもっとゆっくりに落としてしまっただろう。しかし人がいっしょだと甘えは許されない。何とかペースを維持しつつ、身体はヘロヘロになりながら、「短いけれど中身の濃い調整ライド」は終わった。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村