Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

レーススタート!:自分なりの調整の成果は?

スタート位置にて待機、ほどなくして・・・
「スタート!」
参加チームのスタート選手34名がゆっくりと集団となって動き始めた。
2 列目からのスタート。そうなると、10番手以内はどうかわからないが、チネくんの「最悪15位以内キープ」指示はいっておかないといけないな、という気分にさせられた。
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集団はサポートライダーに引き連れられ、スタート直後の上りをゆっくりと上っていった。上り方は人それぞれ。目の前の人はかなりダンシング を多用していた。横ではたまにダンシングを織り交ぜながらの登坂する人。脚の疲れを分散させるよう意識しているのだろう。重めのギアで踏んでいく人、軽めで回している人も・・・。私は、シッティングのままで、フロントインナー、リア21T~19Tあたりで軽めに回していた。しばらく上ると上りから下りへ転ずる折り返しのカーブが見えてきた。ここのあたりで解放されるのかな?、そう思ったが、解き放たれるのはもう少し後、下りに入ってちょっとしてからだっ た。
サポートライダーからOKの合図が出たところで、集団は一斉に加速した。いよいよ本当のスタートとなった。
私は道路の真ん中あたりの位置だったので、あまりうろちょろせずラインを見極めながら前との距離を保って走った。左右は道路幅までいっぱい使えば抜いたりする空間はある。何人かのライダーは横から追い上げ、私は周りを囲まれる形になっていた。先頭の方は3人程度抜けだしている。少し離れて私のいる集団。先頭 からは17番手くらいに位置していたと思う。
スタート直後の坂を終え、ちょっとした下りに入 り、すぐに上りを迎える。はじめの上りよりは丘程度で楽なはずだが、スピードが出ておらず、その中でスピードを維持しなければならない坂なので案外キツ イ。このあたりではまだまだみんな元気もあり、様子見でポジションとマイペースをキープすることにした。前の方を走っている何人かはしばらくすれば、後半疲れてペースは落ちるだろ うと思っていた。そうすれば何とか目標の15位以内キープはしてチネくんに受け渡すことができるのではないかとも。二つ目の上りを終え、下りに入るとこの コースで私が好きなポイントのひとつ目を迎える。下りながら右へ大きく曲がり、左へカーブが変わるちょっと前から上りに切り替わる。ここではなるべくス ピードを殺さずにコントロールして右カーブを抜け、左カーブの上りでその勢いを利用して、駆け上がる。ただ、みんな同じような走り方にはなるためそんなに 大きく変動はないが、確実に前走者との距離を縮めることはできるポイントだった。スタート直後の1周目では周りを走っている台数も多かったため、あまり無茶はできな かったが、2周目からはスピードを乗せて上りに入って上り切るスピード感が病みつきになった。何週目だったろうか、雨の中での走行となり、自分でもオー バースピードかな?というくらいで突っ込んだところ、スタッフの人が「スピード押さえて!」と旗を振ってくれた。そのままの調子で行ったが、その時には自 分でもヒヤリとしてしまった。このカーブの上りからしばらくダラダラとした上りが続く。維持していたスピードも次第に奪われていくので後半少ししんどくな る。それでも最初の坂ほどではない。
この上りを終えると、下りに転じ、下りながらのえげつないヘアピンへ突入する。ちょうどコース の半ばくらいだろう。カーブへ突入する手前のちょうどいいところにはグレーチング。なかなか気が利いているが、実際かなり怖い。その溝の一部は石のふたがしてあるので、そこを抜ける時には同じラインで同じ石を踏んでいくことにしていた。このカーブを終えると、下りの高速区間となる。途中S字でハラハラしな がらラインを描くが、その後、私の好きなポイントの2番目がやってくる。長い下りの後ちょっとした上りを越えることになるが、この下り、130rpm程度のケイデンスで加速しながら下って、丘のような上りにそのまま突入すると、そこそこその勢いを維持したまま越えることができるのである。スタート後のはじめの周回でのこのポイントで、数台抜いたような気がする。1週目を終え、順位は10位前後だろうか。正直よくわからなくなっていた。先行していた数台は視界の先には見え ない。
そして2周目・・・、3周目・・・、4周目を終えてピットへ。その間、私の好きなポイン ト1・2を楽しみ、特にポイント2ではさらに何台か抜くことができた(はず?)。ピットロードへ入るとピットに入ってからすぐに位置していたチームの選手が後ろの確認をせずに走路に飛び出してきた。思わずフルブレーキング。確実にタイヤにはフラットスポットを作ったのではないだろうか・・・。なのに、そのチームはあやまりもせず・・・。確かピンクのチームジャージで・・・。まあ、それはいいが、こんな感じで最初のライダー交代となり、チネくんが走りに出た。
もちろんその間休憩。25分足らずで再度走ることになる。ただ、そのタイミングを誤ると迷惑をかけることになるので、時間を見ながらチネくんが目の前を通るときには確実に確認しながら次の出走順を待った。休んでいるようで休めていない。
し ばらくするとちょっとだけ雨足が強くなってきた。それでもまた止むのではないか、と淡い期待をしながらその後のエンデューロを戦ったが、結局最後まで、い や、家につくまでその雨が途絶えることはなかった。様子を見ていると、私もチネくんも同じくらいのペースでラップを刻んでいた。そして2巡目へ。
チネくんの最初の順番では結局5周走って帰ってきた。気分よく走れてもう一周追加したらしい。ここまでで9周。この頃には他のチーム交代を繰り返しており、 「ソロ」の選手も入り乱れており、結局何位なのかはわからなくなっていた。ただ、二人とも同じくらいのペースは維持できていた感じなので、そう順位を下げてはいないのではないかと感じていた。
私の2巡目は雨との戦いとなった。交代の少し前に強くなった雨足。走り出す頃には土砂降りといってもいいくらいの降り方になっていた。交代直後の上りではあまり感じなかったが、下りに転じてから一気に実感した。速度が増し、たまっている水の上を走り、水しぶきが股の間に容赦なくかかってくる。靴もその時点でぐっしょりである。ホイールは雨を予想してFFWDではなくC35を使用していた。予想はドンピシャだったが、あまりうれしい気持ちはしなかった。集団はすでにバラケテおり、誰かについて行く機会は少なかったが、たまにいいペースの人を見つけると後ろにつかせてもらった。が、水しぶきを浴びるのですぐに退散。加速できるところで加速して抜くことにした。
こうやって予定通りの3周。
はじめは怖い思いをしたコーナーやグレーチングも次第に慣れ、平気で突っ込むことができるようになった。そして大好きポイント2では相変わらず狂ったように加速していた。
そしてチネくんに交代。
交代の時チネくんが一言。
「いいところいますよ!」
でも、私には実感はわいていない。たくさんの人は抜いたけど、「チーム」出場者の上位者を抜くことができていたのかは皆目見当がつかないからである。でも、チネくんがそういうのだからそうなのだろうと、信じながらアナウンスの声にも耳を傾けながら休憩をしていた。
しばらくするとコントロール前を通過するところでショップの名前(チーム名)が読み上げられた。
ん?
その前までのアナウンスでは、
「一位、○○・・・」
「二位、○○・・・」
という感じだった。
そしてその後、
「『ちゅう吉』通過・・・」(もういいよね、ショップ名出ても・・・)
おう?、三位?
いやいや、上位3チームは確かに序盤で随分前に行っていたから、たぶん周回遅れか何かなんだろう。でも、そのちょっと後に「三位、○○・・・」というアナウンスも続いたので、そんなに悪くない、10位以内はキープできているだろうという期待が持てた。
そして私の三巡目に入るところで、
「周回遅れにされちゃいました~」との一言。
ああ、それであのタイミングで名前が出たのね、納得。
三巡目も私にとっては激動の周回となった。
一周目を終えた直後、上りに差し掛かったところ、右後ろから、「ソロ」に参加しているAR-Kさんが追い付いてきてそのままパスしていった。上位争いをしているらしく、アナウンスからよく名前がでていた。
「yPhonistさん!」
「AR-Kさん!」
お互いの名前を口にするのが精いっぱいの状況。
スピードの落ちないAR-Kさんとの距離が離れる前に後ろにつこうと加速した。
上りを終えるまでは何とかその距離の開きを最小限に食い止めつつも、下りに入り加速した時に少し距離が離れてしまった。そのまま単独でその週を終えるかに思われたが、後半AR-Kさんのいる小集団に奇跡的に追いつくことができた。そして3周目へ。AR-Kさんの集団に続いて上りに入っていく姿を見て、チネくんも応援してくれていた。
この上りでなんとか後ろにつこうと追いすがったところ、突然私の 前に人が寄ってきてラインを変え、間に入ってきた。まあ、お互い疲れている中なので、いっしょに行ければいいか、と思い、そのスペースを開けたのだが、それが甘 かった。上りを終え、加速するときには、その人は中切れを起こしてしまったのである。すぐに抜いたのだが、そのときにはAR-Kさんとの距離はすでにかなりあいてしまっていた。結果追いつくのは無理と判断し、一人旅に戻ることにした。そして、その周回で私のサマーエンデューロは終了。
最終走者になるチネくんに最後を託した。
「僕が最後まで行きますね!」
「おねがい!」
チネくんの姿が遠くなっていく。
あとは無事にゴールラインを通過できるのを祈るだけしかできない。
順位は、10位以内には入っているだろうか?という感じだった。
珍しくゴールシーンなど見たくなり、ゴールライン付近まで歩いて行ってみた。
残り時間の表示が「0」を示し、続々とゴールしていく「チーム」、「ソロ」参加者。
しばらくして「ソロ」の一位がゴール。二位集団がゴール。その中にAR-Kさんもいた。結構もつれほぼ同着で4位。そして「チーム」の一位ゴール。しばらくして二位ゴール・・・。
それからまた時間がちょっとあいて、いよいよチネくんのゴール。
お互いに手を上げて合図して、
「おつかれ~」
そして、このあたりの流れはよく覚えていないのだが、周回数の関係で、
「3位は○○!」。
「そして4位○○、5位『ちゅう吉』は確定です」
みたいなアナウンスが流れた気がする・・・。
「え、5位なの?! やったね!」
正直、驚きを含めた感想だった。
ゴールを終え、戻ってきたチネくんとハイタッチ。
5位の確定に驚きつつ、笑顔で健闘をたたえ合った。
チームとして初めての入賞。

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(左から、AR-Kさん、チネくん、私)

 

何が嬉しかったかというと、さすがにお立ち台はないが、賞状がもらえたこと。そして副賞に「ウィダー エネイドゼリー」を54個。これは山分けにしたが、手土産ができると俄然テンションは上がるモノです。
こうやって遠く兵庫県まで遠征して参加した「サマーエンデューロ」。
めでたくキャリア?初の5位入賞を果たしたのだった。
こ うやってみると、思ってもいなかったスタート担当となり、若干動揺してしまったという場面はあったものの、その他は割と淡々とレースに集中できたこの数週間だった。ある程度やるべきことができているときというのは自分のできることをやればある程度結果につながるモノなのかもしれない。そんなことを学んだ今回の遠征だった。もちろん運もあるだろうが、少なくともスタート前のドキドキ感は少なくて済むだろう。準備をしっかりしておき、あとは本番、自 分を信じて走る。できるところまでは全力を尽くせるが、それ以上はできないことはできない。そう割り切って取り組んだ方がいいコンディションで臨めそうである。そういった意味で今回のトレーニングとコンディショニングは、私にとってはうまくいった例となるに違いない。全く同じことを再現することはできない だろうが、今回の計画を参考に今後のレースやイベントへの調整をしていってみようと思う。
 
レースを終え、副賞ももらい、さて帰りの準備だ、という状態になった。
しかし、この帰りが大変だった。バイクは雨でドロドロ。グローブもジャージも靴も全てずぶぬれ状態である。それに副賞の大きな箱・・・。その他の荷物とともに担いで、とりあえずは車のある第3駐車場へ引き上げた。
車につくとすぐにサイドオーニングを出し、その下でギャレーから引っ張て来た蛇口でバイクを水洗いした。水は多いとは思いながらも、少ないよりはいいと考えた結果の20L持参。これが大正解。私とチネくんのバイク、そしてAR-Kさんとその彼女さんのバイクを水洗いしてもまだ少し余っていた。なんにしてもこの水が少なければ帰宅後のバイク清掃が面倒になっていたはずなので、多めの水は助かった。
バイクを積み、着替えを済ませ、荷物整理に随分と時間がかかったが、なんとか出発。帰路はAR-Kさんも一緒に乗って帰った。結局この日は自宅についたのは12時過ぎ。前泊で行っていたのでそう遠くはないという意識でいたが、やっぱり兵庫県は遠かった。
 
翌日はちょうど休みを合わせてあったので、汚れたバイクの後片付けをした。
ふと見てみると、一晩おいただけなのに、この通り。

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スプロケやチェーンに少し錆が浮いていた。
即外して清掃したのだが、やはり雨の中での走行は後が大変。妙なテンションで雨中走行を決行してしまったが、やっぱり今後は考えないとな・・・。
 
と ころで、次のレース予定は、7月終わりの土日に行なわれる「ミッドナイトエンデューロ」となる。夜通しで10時間走り続けるというヤツである。昨年は8人 チームでの参加だったが、今回は3人チーム。チネくん、AR-Kさんと組んでの3人チームでの参加となる。このメンバーでいうと足を引っ張るのは確実に私になりそう・・・。しっかりトレーニングをしておかなくてはね。

取りあえず、休養をとったのち、またMy坂練を繰り返すところからはじめようと思う。できれば早朝練で、と考えているのだけど、起きれるかな?

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