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Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

一歩とどかず! いや二歩も三歩も(もみのき耐久レース レポート)

ANCHOR RJ1 Bicycle,レース cervelo S5 TCR COMPOSITE2 WH-9000 C35

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スタート予定時刻の約15分前,準備を終えスタート位置へ向かった。

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スタート位置前方へ90分耐久,後方へ120分耐久の参加者が集った。

120分耐久に参加するSくんといっしょに走ろう,とか思っていたのだったが,この時点でその夢ははかなくも崩れ去ってしまった。Sくんを待っていても,多分狭いピットロード前の区間で隊列は長く伸びてしまい,合流には相当な時間を要するだろう。

こうなってしまっては,自力でなんとかするしかない。とりあえずの目標をレース序盤で先頭集団にくらいついて行くことだけとした。

 

ちなみに,この「もみのき90分耐久」参加にあたっては,前年度と全前年度の着順表を見て,出走数の三分の一にあたる10位以内を目標にしていた。そしてできれば6位以内を。

また,それらのデータから,チームでの参加もあるが,上位に入っているのはソロの人が多いように思えた。なので,先頭集団に残っておくのは上位に食い込むのには必須と思われたのだ。

 

そんなことを思いながらスタートの瞬間を待つ。

 

3分前・・・

 

2分前・・・

 

1分前・・・

 

・・・パーン!

スタートの号砲。

 

いっせいにクリートをはめる音が響き渡り,集団がゆっくりとうごめきだした。私の位置は塊での中ほど。

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前には15から16人の人がいる。

まずはこの集団で動くことになるのか?

そう思いながらピット前の上り区間を終え,少し斜度のキツクなる丘越えに入る。すでに心拍はバクバク。かなりキツク感じられた。

 

いったん下りに入り,再度上りに入るあたり,3人ほど前のところで中切れをおこしていた。そこに入り込もうと試みるも,コース幅が狭く思ったようにいかない。焦りながらも,前方との差を少しでも詰めようと脚を回すが,なかなか縮まらない。

 

それにしても,何度上っても上りはキツイ。

体重落としていても,やっぱりキツイ。

 

一瞬脚を使って追うことができればそうするが,長丁場で脚の消耗を考えると,追うのは無謀なように感じられた。そうしているうちに,スタート直後にすごい勢いで抜いていった人とか,前方でくらいついていたであろう人とか,一人,二人とペースが落ちて後方へ下がっていく人が見られ始めた。私自身このペースでは持たないので,あとは焦らずイーブンペースで行くことにした。

 

といっても,路面状況から考えて,実はそんなにプッシュできていたわけではない。

 

一周目,きつめの右ヘアピン。まだ日が陰っていて見るからに滑りやすそうな上に,コーナー入り口での見た目の情報から進入速度を決めると,後半で再度減速を余儀なくされる。ついでに少しRもきつくなるのだろう。うまくスピードコントロールできなければ大きく外へ膨らんでしまうコーナー。

 

ここで,すぐ後ろの人の,

 

ブレーキングの音。

タイヤが滑る音。

続いて転倒して流れる音。

ガードレールにあたる音。

 

が,聞こえてきた。

 

多分コーナー入り口での減速が十分でなく,コーナー途中でさらに減速が必要となりやってしまったのだと思う。

 

そして,二周目には左のヘアピンで,落車している人。さっき抜いていった人だ。

この場所はその後も2名くらい落車しているのを見たポイント。

そして私自身も,少しアウト側に膨らんでしまって速度調整をしようとしたときに後輪がずるっとなってしまった場所でもある。

 

夜中まで降っていた雨のせいだと思う。このレースの間に,私も後輪の「ズルッ!」というのは数えきれないほどやった。決まってコーナー途中のブレーキング時に。ただ,滑るかもしれないので最小限のブレーキングにとどめていたため助かったのだと思っている。

 

こんな調子で前半をやり過ごした。

はじめの目標としての集団につく,というのは果たせず,失意の中での前半であった。ただ,あとになってみると,その「集団」そのものがどこまで機能していたのかはわからない。チームでの参加もありそのためピットでの交代もある。段々とばらけていっている様子もうかがうことができた。

 

途中,ピットロードでは,みんなが応援してくれている。チネくんは食いかけのパンを「補給」にと差し出している。おどけてそれに食いつく真似をした。体力的にはしんどかったが,そんな一瞬の気分転換がなんとなくその後の走りに活力を注入してくれた。

 

そしてレースは中盤へ。

 

3周目を終えてのピットロード後の最初の丘越えのところだったろうか。後ろから文字通り「グイグイ!」という感じで上ってきている人に抜かれた。たぶん,しばらく前に下り区間で追い抜いた人だったと思う。この人とにかく上りでペースが落ちない。さっき抜いたとはいっても,一定負荷で走り続けていたためなのだろう。その後じわじわと差を詰め,上り区間に入るこのあたりで追いついてきて,そのまま抜いていったのだと思われる。

一度間があいてしまったのだが,時間をかけてその人の後ろに張り付くことにした。速いのでついて行かせてもらおう,そう思ったのだった。上り区間ではできるだけ差が広がらぬようにこらえ,下りに入ってから徐々に間を詰めた。

そして,多分4周目の後半あたりで追いつくことに成功した。

しかし,その後にはまた上り区間が待ち構えている。

こうなると苦行である。必死にその人にくらいつこうとする。その人はフロントはアウターのまま「グイグイ!」行っちゃう。私も試してみたが,持ちそうにないため,インナーで「クリクリ・・・」。上り区間での差を最小限にとどめ,下りで追いつくというのを繰り返すことしかできないでいた。ただ,後ろについている時間帯もそこそこあったため,多少ながら脚を休めながらという意識は持ち続けた。下り区間で早めに追いつき脚をため,上りで引き離されないように・・・。そうやって2周ほどしていると,頑張れば上りでも食いついていくことができるようになってきていた。

 

多分,5周目を終えたゴール地点付近でのことだったと思う。相方ちゃんが,

 

「今,5位!」

 

と声をかけてくれた。

中間発表でそう表示されていたのを伝えてくれたのだった。

 

「あれ? その他の前にいた人たちは?」

 

そう思ったのが聞いた瞬間の反応だった。

そこまで順位が上がっているとは思わなかったから。

 

ちょうど件の人との距離を詰めては離されしていた時だったので,ひょっとするとこの人が4位なのかも?という思いを持ってその後の作戦を立てることができた結果の,上記状況となった。

 

その後,上りであまりおいて行かれなくなった直後の下り区間で一度アタックをかけてみた。直線の緩い下りで追い抜いてみたのである。直後はかなり差を広げることができたという印象だったが,上りで無理しないように走っているとすぐに追いついてきた。そしてさらに,少し間を開けられた。

 

「どんだけ上りが安定しているんだよ!」

「この人が4位なら抜くのは難しいかな?」

 

とさえ思ってしまった。

 

ところがその後,再度後ろに張り付いて最後のきつい上りを迎えると,さっきまでアウターだったフロントが,インナーに入っていた。私はあいかわらずそこのところはインナー縛りだったのだけども。

ただ,それに気づいて,

 

「ああ,この人も,疲れてきてるんだ」

「アウターではもたなくなってきてるんだ」

 

そう思って,次の行動に出ることにしてみた。

残り周回数は正直わからなかったけど,次の最後の上りはフロントアウターで脚の残り具合を確かめてみたのである。ダンシングを交えながらではあるが,その人との差はそんなに広がらずにピット前へ出ることができた。

 

そして,ゴール地点で,次が最終回になるとの予告があった。

 

あ,ラスト一周なのか・・・。

がんばんなきゃ。。。

 

そう思いながらピットロード前を上り,その後の丘越え区間で再度インナーにしもどし,「決戦」の時に備えた。とにかく「その人」に距離を開けられないように回す。最後の周回だ。

 

上り区間は何とか踏ん張り,距離を開けられずにクリア。

その区間を終えた直後,さっきのアタックよりはかなり早めのタイミングで再度アタックをかけて「その人」に先行した。

差は少し開く。

が,最終周回なのは「その人」も当然わかっているので,そうそう距離を開けさせてはもらえない。おまけにコーナーでは下手すると,まだまだ滑る。ペースアップにも限界があった。見通しの良いヘアピンで後ろとの距離を見ても,5秒程度の差だろうか。これでは上りでのマージンにさえならないが,それでも少しでも脚を使っておいてくれれば,という思いで下り区間をペースを落とさず終えることができた。

 

そして問題の上り・・・。

最後の上りの前に一山ある。下り後の右カーブから上りになっているところで距離は短い。そこはたいてい,下りの勢いを利用して2段ほどギアを軽くして「回して」上ってきていた。しかしこの時は最後の周回。ギアを落とさず進入し,すかさずダンシング。ケイデンスが少し落ちてきたところで一つ落として乗り切った。「その人」との距離が近づいてきた気配もない。

 

いよいよ最後の上り。

距離は少しあるのだろうが,「その人」がここで「仕掛けて」くる気配はビンビン感じる。

この坂をクリアして斜度が緩くなってからのゴール地点まででいい。もうピットロード前の上りを上ってさらにもうひとつ丘越えをする必要はないんだ,と言い聞かして,フロントアウターのままリアを2段ほど軽くして上りに進入した。

ほどなくして,後ろから「グイッ・グイッ!」と例の力強い音が近づいてきた。

 

そして横に並ばれる。

 

人違いであってほしい・・・。

けど,そんなはずはなく,,,

 

ヤッパリ・・・。

 

もうしょうがない。最後にひともがきするしかない!

そう思って,車体半分くらい先行されたところで,最後のアタック。

一旦先行されかけた「その人」を再度抜き返す。

幸い,ギア選択もちょうどよかったらしく,変速なしで急坂を上り切ることができた。あとはゴールまでの緩い上り。

アタック直後には「その人」を抜き,後ろに置き去りにできた感覚もあった。もちろんこの時は感覚だけだったし,その後また追いつかれるかもしれないという恐怖を味わいながらなので,脚を緩めることはできなかった。

 

ゴールまで,フラフラになってコースからはみ出しそうになりながらももがき倒した。

 

ゴール!

 

結局何位なのかはこの時点では分からない。もちろん「その人」と私で順位を争っていたのかも。

それがわかったのはしばらく後,リザルトが掲示されて,チネくんと話をした時だった。

 

結果は4位。

 

そしてやはり,「その人」とは順位を争っていた。

最後に仕掛けたアタックのおかげで5位から4位に上がることができた,というストーリーが成り立つ。

ただ実は,リザルトを見ただけでは「その人」がそうだったのかはわからないでいた。途中で抜いた誰かがそうで,「その人」がそうではなかった可能性もあったからである。なんかややこしいけど。

直後にチネくんと話していて,後半食いついていた「その人」はチネくんもよく出る空港のレースでよく見かける人だったらしく,それで一致した。しかも結構上位入賞の多い方だと言っていた。。。

 

その結果を受けて,もう少しで3位,表彰台だったのに~~~。

という思いはリザルトに出ているタイム差を見て,ひっこめた。

1分半くらいの差が開いているのである。

今回は「その人」に食いついていくことで達成した結果だし,あと1分半縮めようと思うと,路面状況からコーナーでは難しい。単純に力勝負で縮めなくてはならない,ということになる。残念ながら,今はそれは無理。

 

でも一年後には・・・。そんな「夢」を見させてもらった「90分耐久」だった。

 

Sくんも120分耐久で4位。二人してまずまずの成績を収めることができた。

Sくんの方はエントリーはこれで終了だが,私の方は午後からの240分に家族でエントリーしていた。

 

ホッとするのもつかの間,ムスメちゃんが出場した「キッズロードレース」(相方ちゃん付き添い)を見送り,240分のスタート準備に取り掛かった。