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Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

米子・大山ライド(自走帰宅編)

Bicycle cervelo S5 WH-9000 C35

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大山登坂後、自走での帰宅を決意した。再スタートをしてみんなと別れて直後、まずはボトルの水分の補給。近くの自販機を見つけてボトルを補給した。

遠慮なく降り注ぐ日の光。さっきまでは少し曇っていて大山の姿も霞んでいたのに、この段になって晴れてきている。やる気を削がれる状況の変化だった。

ボトル補給後走り出す。

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自宅に着くのは日暮れどきギリギリになるだろう。道を間違えたりトラブルがあればもっと遅くなり、最悪どこかで泊まって帰ることもあるかもしれない。幸い次の日は休みを取ってある。泊まって帰るのも「アリ」の自走帰宅である。

まずは大山寺から桝水高原スキー場の方へ回る。いきなりの上りになる。少しだけだが木陰の中を走る感じなるため上りでも少し気は楽だった。途中ちょっとだけ道を間違えてしまったが、桝水高原スキー場の前を通りかかった。

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この場所は昔、今は亡き父の会社の行事で連れてきてもらって、バーベキューをした覚えのあるところ。また高校時代遠足でもきたことがあったような。なんか懐かしさを感じつつつも、そんなところを自転車で走って通り過ぎているなんて不思議な感覚を覚えた。

そこを抜けると、大山からの一気に下界へ下る。正直これだけ下りが続くと怖い。握力も結構必要。十分スピードを調節しながら下りきった。

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溝口あたりへ下り、川沿いを山へ向かうルートに入った。

このルート、ほんの少しの上り基調。景色も代わり映えがない。オマケにこの時は向かい風。車で走っていても飽きてくるコース。そこを自転車で走るとなると、延々と続く感じがしてなかなか精神的にキツイいものがあった。速度も25km/hくらいでゆっくり走るしかない。今日のメインは新見に向かう、千屋越えの峠。そこで脚を使い、その後も上り下りを繰り返す中で消耗するのは目に見えているので、ここは脚を残すため焦るわけにはいかなかった。

 

この、代わり映えのない区間を2回ほど休憩を入れやっとたどり着いた峠。2回の休憩では腹ごしらえをするとともに、水をかぶった。途中でもボトルの水を浴びて暑さをしのいだ。とにかく暑いのだ。水を浴びると、アームカバーの効果もあり、幾分暑さも和らぐ。真水を用意しておいてよかった。「やっとたどり着いた」峠だったが、決して坂を待っていたわけではない。この状況で上るのは本当にツライものがある。しかし、それ以上に、代わり映えのしない景色に飽き飽きしていたのだった。峠に入ると、当然斜度は上がった。しかし景色は変化に富み、視覚的に楽しませてくれた。

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坂を上っていると、いろんなことを考える。決して「走馬灯のように・・・」というわけではない。過去を思い出したり、これからのいろんなことを考えたり。しかもこれまで自転車では通ったことのない道を走っているわけで、その先にまちかまえる景色とアップダウンが楽しみでしょうがない。この峠に入ってからそんな思いを持ち始めた。これはサイクリングではなく、もう明らかに「旅」の感覚だった。

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そしてその感覚は小学生のころ、友達とともに走った中海一周サイクリングの時の感覚を思い出させてくれた。。。 

この道は、この峠を越えたところにある「いぶきの里スキー場」で以前キャンプをした時にも通った道である。もちろん車でだが。折り返しながらの上りで、正直自転車ではキツイ。しかし時折見下ろすことができる景色はなかなかいい感じで、そこまで上ってきたという実感とともに感動すら覚える。

途中写真を撮りながらゆっくりと、でも確実に上っていった。

そして頂上を抜けた。

少し下ると「いぶきの里スキー場」がある。

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オートキャンプ場と温泉施設もある。もちろんこの時期はキャンプとお風呂メイン。ひとっ風呂浴びたいところだが、どうせ汗もかくし暗くなる前には帰宅しておきたかったので、休憩は最小限でとどめた。

 

ここから新見を目指して走り出す。

この区間はそれまでと比べ天国!

やや下り気味で空気抵抗の少ない姿勢を取れば楽に下ることができ、あっという間に新見まで到着した。新見まで到着すれば次は東城、そこから福山に向かって下っていくだけである。

気を良くして、芸備線沿いに東城へ向かうルートに入ったのだが、このルート結構長く、上り下りもありなかなかいやらしいルートであった。車でなら楽に通り過ぎることができるのだろうが。その感覚の違いにちょっと戸惑った。

ルートに入ってからいきなり再度の上り。斜度も6〜7パーセントはある。脚の消耗を抑えながらゆっくりと上っていった。このルートは距離もあり、イメージしていたのと違ってなかなか東城につかない状況に少し凹んだりもした。それでもペダルを回さなければ先へは進まない。

アップダウンを繰り返した後、やっとの思いで「道の駅鯉が窪」に到着。とはいえ、東城まではまだまだ。感覚的にはここまでくればもう東城というイメージがあったが、実際にはこの先がまだ長かった。時間のこともあったので、その後は東城はスルーしてそのまま油木に向かって下ることにした。

このルートは車ではよく走るルート。それだけに「もう帰ってきた」感が強いものの、なかなか進まないという感覚のズレにここでも苛まれる。しかもそこそこの上り下りも残っており、確実に脚は消耗していく。

幾度か休憩を取り、借りておいたライトを装着したり補給したりをしながら、それでも確実に残り距離をさばいて行った。

あとは上りもなく、下っていくだけ、という状況になったあたりで、何かしら声が聞こえてきた。

はじめは近くの民家の子どもが遊んでいる声だと思った。

しばらくして再度聞こえてくる。

なんだか私の名前を呼ばれたような気がした。

「ん?、なんで名前知ってんの?」

とか思っていると、

今度は確実に名前を呼ばれたのがわかった。

「〇〇さ〜ん!」

子どもの声だと思っていたその声は、今回いっしょに米子までと大山までを走った女性ライダー、カッシーの声だった。運転はMGさん。その助手席にカッシー。その他数名乗車している。弓ヶ浜でのバーベキューを終えての帰路なのだろう。振り返って手を振った。カッシーも助手席からを振ってくれている。それまでどんよりしていた頭の中のモヤがスッと晴れていった感じがした。

残りは下りだけということもあり、ほぼ確実に無事に帰宅できるという思いからも安心して「踏める」。

 

少し元気を取り戻しつつ、福山市に突入。その後はよく通る道を通って無事に帰宅した。

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この日は大山も含めて約180km。前日が150km走っているので、二日で330kmほど走ったことになる。そして獲得標高は前日が1,590mに、この日が2,440m。そして合計は約4,000m。達成感を覚えずにはいられない。

そしてこの二日間は確実に私の「夏の思い出」として記憶される。集団走行と単独でのロングライド。どちらも織り交ぜた楽しい思い出として。

で、またしばらくすると今回の記憶はうまいこと丸められて、辛かった部分は全く消え去り、楽しく感じた部分のみが増幅してはず。そしてまた一人でフラフラと遠くへ行ってしまうのだろう。

 

自転車に乗らない人から見れば「アホ」に見えるだろう。

この話を職場の人にしたところ、やっぱり「アホ」と言われた。

でも、そのことが褒め言葉に聞こえてしまうくらい感覚は麻痺してしまっているから仕方ない。

 

さらなる高みにある「アホ」を目指して、またローラー練の日々に戻ることにする。