トルクレンチ初体験(ガクブル・・・)
トルクレンチも用意し、作業手順も聞いてきた。
ポジションを調整する準備はできていたが、なかなか作業に取りかかれないでいた。シビアなトルク管理に恐れおののいていたからである。
しかし、突然「やる気」が降臨してきた。
なぜか突然、おもむろに作業に取り掛かってしまった。三本ローラーもあるので、弱め弱めにトルクを設定しておいて、ローラーで試し、緩ければ増し締めすればいいのではないかと気づき、気が楽になったのが大きいのかもしれない。
まずはサドルの前出し。
これは、以前、走行中に外れたこともあり、応急処置として締め付けたことがある。なのでこれくらいかな、という感じで締めておいた。走行途中などに緩みが生じないかこまめにチェックして緩んだら締めるというのを繰り返すしかないだろう。
いろいろ調べてみても「きっちり固定できる最低限のトルク」という表現がしっくりきたのみである。様々な組み合わせによって、これが正解!という案内はできないのだそうだ。
そして、いよいよハンドル下げ。
恐る恐るキャップを外し、コラム固定のクランプを緩めた。スペーサーを入れ替え、それぞれを再度締め込んでいく。ここで初めてトルクレンチの登場である。そもそも指定されたトルク値や、ショップで聞いたトルク値は、あくまでも最大値で、そこまでいかなくてもちゃんと止まればそれでオーケイというくらいのものらしい。その最大値まで締めて、レンチの誤差からか割れが入ったなどという報告もたまに目にする。なのでかなり軽めに、まずは締めてみた。まさに「きっちり固定できる最低限のトルク」で。
とりあえずキャップ部分を 2Nm強、クランプ部分を 4Nm弱くらいで。
と、このように書いてしまうとアッサリ作業が進んだと思われてしまうが、実は結構時間がかかり、ビビりながらの作業であった。
そもそも、トルクレンチが設定値になった時にどのような挙動を示すのかさえわからない状態であった。はじめは指定トルク値になると空回りになるのかな? くらいに考えていたが、正解は違った。首の部分がカクッと折れ曲がって知らせてくれる機構であった。それに気づいたのは、別のもので試してみてからであった。これだと勢いよくやってしまうと、一度首が折れ曲がってもトルクがかかり続け、必要以上にトルクがかかってしまうことになるので気をつけなくては・・・。
あとは三本ローラーで試乗。ゆるくないかチェックである。
そして、ポジション変更してみた感じの違いのついては、次回アップ予定とする。