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ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

02初めてのレース(サーキット)走行は【ワープ】な感じ

初めてのレース・イベント参加!02
「第11 回ミッドナイトエンデューロin 岡山国際サーキット」
 
 空腹感を感じ、焼きソバを調達するのに時間がかかってしまい、あわてふためいた中で、そのシーンを目に収めることになってしまった「第11 回ミッドナイトエンデューロin 岡山国際サーキット」のスタートシーン。今回はショップからチームで参加している。
 
 メンバーは以下。
【10時間耐久 チーム オープン A】
1、Yくん:アンカーのクロモリロード(ロード部部長)
2、M久さん:DEFY(この日コーチ就任)
3、SRさん:TCR
4、同僚Mくん:Madone2.3
5、Tハシさん:アンカー
6、スタッフMくん:SURLEY
7、私:VELENO RN
8、Kさん:TCR
 
【10時間耐久 ソロ B】
Gさん
 
【応援部隊】
・店長(監督)
・K原さん
・Aさん
・S江さん
・Iさん
 
 無事スタート終了。
 メインストレートでチームの人を確認した後、ピット裏のストレートが見える場所に回り、そちらでも確認。何とか無事スタートできたようである。
 ここからは少し時間に余裕ができる。
 確認すると、まずは2週ずつ走って交代していくことになっていた。私の順番は7番目。
 しばらく時間が空く。そんな時大物ならとっととテントに帰り、ドカッとイスに座り込み、自分の順番に備えて気持ちを抑えつつ集中力を高めていくのだろうが、私にはそんな気持ちの余裕はない。とりあえず空腹感を満たすために焼きソバをかき込んだ。そして気持ちを落ち着ける間もなく、すぐにピットロードに戻った。
 
 店長はストップ・ウォッチを片手に各自のラップを計測。
 ピットでのメンバー交代は以下のように行なっていた。
 次の走者はバイクにまたがって待機。前の走者が戻ってくると「次の走者」の後に走りに出て行く人が、前の走者の足からベルクロ止めのセンサーを外して次の走者の足首に取り付ける。要するに3人が「交代」に関わることになる。
 そんな流れを確認しつつ、走れ終えた人のラップを確認しつつ、談笑していると、救急車のサイレンの音が聞こえてきた。どうやら落車があったらしい。
 正直、ビビリまくった。その時点で感覚的には少々薄れてきてはいたものの、スタート時のスピード感にも少々ビビリ気味であった。加えて救急車。さらに落ち着かなくなってしまった。
 それと前後して、同僚Mくんスタート。とりあえず、無事を祈るしかなかった。私も同僚Mくんも初めてのレース出場。サーキットのコースを走るのってどんな感じなんだろう?、カーブってどうなの?、どれくらいバイク傾けていいの?、みんな早いの?、迷惑かけないで走れるの?、など、多分、今現在走っている立場の同僚Mくんも走行前には感じ、走っている今もずっと考えながらいるであろう疑問や心配事で頭の中が埋れて行った。
 役14分弱後、Mくん帰着。
 疲れていそうだった。でも、なんか「やり遂げた感」も表情の影に隠されていた感じもした。
 
 相変わらず落ち着けない。一巡目を走り終えた人のラップタイムを聞くと、5分50秒とか、6分30秒くらいとか、6分ジャスト付近とか。走ってもないので、自分の実力的にどうなのかわからないが、目標を6分付近に置いてみた。
 目標を決めると、なんとなく気分が落ち着いてきた。
 ここ一週間十分身体も動かしていない状態。これでいきなり走るのは危険、とちょっと冷静になったところで感じたので、軽くアップしておくことに。シューズを履き、装備を確認してバイクにまたがって走り出すと、最近は感じることのなかったなんか妙な違和感・・・。一週間乗っていないとこんなにもバイクと身体にギャップができるのか。ローラーを使い始めてから、丸々一週間をバイクに跨らずに過ごしたことはなかった。空いて2日、3日程度だったから。しかし一週間空くとこうも感覚が変わるものなんだ・・・。
 アップではピット裏を数周回って、とりあえず身体をバイクに馴染ませるよう心掛けた。
 
 いよいよ順番が近づく。
 ピットロード脇へバイクとともに向かい、またがって待機。
 直前で忘れてしまっては元も子もないので、ライト、ヘッドライト、テールライトを早めに点灯。今回初めて使うことになる Edge510 も一応操作を確認して、前走者であるスタッフMくんを待った。
 しばらくして、ピットロードの向こうの方からMくんが近づいてきた。そして近くに停車。私の次の走者のKさんは仕事の都合で、まだ到着していない。飛ばして次になるYくん(スターター)がセンサーを着けてくれた。
 心を落ち着かせて、後方を確認してユックリ、ペダルを漕ぎ出した。後ろからは「ガンバって!」「気を付けて!」と声が聞こえる。
 ピットロードを加速しながら進んで行った。ペダルを踏む度に掛けられる体重によって地面に押し付けられるタイヤが発する振動が、 FFWD F6R のカーボンで共振しているのだろう、「グォン、グォン、グォン・・・」と音を立てながら進んで行く。
 
「気持ちいい・・・!」
 
 それがピットロードの平坦部分を走った時の感覚。
 それもその直後、コース合流に向けた上り勾配になっていくあたりから感覚が変わる。心臓と身体に負荷がかかってくるのがわかる。だんだんと苦しくなってくる。コース合流手前、コースを走る人のライトが流れて行くのが幻想的に見えた。いわゆる「走馬灯」・・・。イヤイヤ苦しいけどそこまで行ってないし!
 合流するまでに3名を抜いた。コースへの合流後も抜き続けることになった。当然、「私が速い!、スゴイでしょ!」と言っているわけではない。何週か走るペースを考え、その間をコンスタントに走ろうとしている人たちより、単発の走り方をする私の方がペースが早くなるのは当然である。
 それは承知の上で、敢えて言いたいのは、「追い越す」っていうのは気持ちいいんだ、っていうこと。そして走っている時のモチベーションにもなる。幸い一巡目で抜かれることはなかったが、それでもより速い人は当然いるわけで、何回か走っていると、そんな人が軽く抜き去って行ってくれる・・・。
 追い越す時にはモチベーションが上がるが、追い越されるとなんか下がる・・・。と言いたいところであるが、私の場合は諦めも早いのでこう言ったケースでの精神的なダメージは最小限に抑えられる。得な性格ではある。
 
 さて、合流手前から続く上り坂。合流後も緩い左カーブを終える少し前まで続く。コース自体、アップダウンを繰り返すというのは分かっていたことなので、驚かない。ピットロードである程度速度を上げ、その速度を利用して上って行く。しかし、結構長く感じられた。当然、速度が落ちていくのがわかったが、「終わらない坂はない、もうすぐ楽になるハズ!」と信じで必死でペダルを回した。
 最初のカーブを抜けた短い直線の半ばあたりで、斜度が緩くなるのを感じはじめた。ここから加速を試みる。いろんなペースの人が走っている中、右に左に動いて抜きながらなので、無駄な動きは多かったと思うが。
 S字カーブの手前から緩やかな下りに入った。下りでどれだけペダルを回せるか、というのがタイムアップには「不可欠な気持ち」という認識があったので、S字の前半のカーブでもなんとか回し続けようとギヤも重くしつつ回していった。しかし、初めてのカーブ、そして人も多い状況に、思う加速はできなかった。それでも足はなんとか回し続けてクリア。ラインもそんなに大味な感じにはならなかったように思う。S字後半では下りも続いている、さらに速度が上がっていた。そのため、気持ちとは裏腹に自然と足は止まってしまう。そして思い出したように足を回すというのをカーブの中で何度か繰り返し、結局出口では外に膨らんでしまった。
 その後は気持ち下り基調のピット裏のストレート。そしてそのあと二つ続く右カーブの一つ目と二つ目の半ばあたりまで軽い下りが続いていく。この間で加速を続け、45km/hを越えた。ペースを考えながら走っている人を何人も抜き、ひとつ目のカーブを回る。ここでも少し大きく膨らんでしまった。二つ目のカーブにさしかかる手前で、傾斜は上りに転じる。みるみる速度を失う。記録されたデータをみると、この区間が一番きつい坂になるといえそう。距離は短く250m程度。二つ目のカーブを終えると緩やかな下りに入りながら、Rの小さなカーブに入る。ここでは、その手前の上りで速度も落ちているので、ペダルを回し加速しながら抜けた。このあたりでは人もいたため、危険を回避することを考え、カーブの内へ内へと入らず、外を回って抜けたように覚えている。結構なタイムロスだったとは思う。
 そのカーブを抜けるとこのコースでは一番長いバックストレートに入る。700mくらいのやや下り基調の直線である。ここでも目一杯ペダルを回し、速度をあげていく。最終的には55km/hを少し越えるくらいのところまで速度は上がり、この直線の先のカーブの途中で、周回での最高速度に達することになる。しかし速度と身体に与えられる負荷、斜度の感覚は鈍りに鈍っており、正直、この直線が軽い下り基調になっていたのは後でデータでわかったことである。一つ前のピット裏ストレートと同様、感覚的には平坦、もしくは上ってる?と感じてしまっていたところである。この直線では少しずつ要領を得てきたのか、人をかわすのに、あまりフラフラと右へ行ったり左へ行ったりしないで、なおかつ先を見通し余裕を持って抜くことができるようになった。
 バックストレートを終えると、複合のヘアピンカーブに入る。はじめは緩やかな左カーブを描きながら奥へ突っ込んで行き、その後Rが小さな左カーブがつながる。そして緩やかな右カーブで抜けて行く。このヘアピンの入り口からはじめの緩い左カーブが終わるところまではこのコースで一番きつい下りになる。そこから上りながらきつい左カーブへ入り、右へ抜けていくことになる。なので、長い直線を終えて、身体を傾けながらヘアピンに入っていくと、とても不思議な感覚にとらわれる。身体が傾き、上りの方に向いているため、目線よりもかなり上方に前を走る人たちのテールランプが視界に入ってくる。まるで重力なく、天地も関係ないところでグルグル回っている感覚にとらわれる。
 そこで思い出した。二つのストレートで感じていたあの不思議な感覚。ストレートで加速しながらいくつものテールランプを追い抜いて行く。はじめはジワジワと近づいてきて、追い越す頃にはス〜ッと過ぎ去っていく感じ。どこかで見たことのある感じ。そう、あれは「ワープ」のシーンで星の中に突っ込んでいく時の感じによく似ている。走っているのが夜だから、余計にそう思えるのだと思う。
 なんか、とても不思議な時間帯を過ごしているな、とヘアピンカーブを抜けつつ考えた。ついでに、頭に酸素が行き届いていないのかもな、とも・・・。
 ヘアピンを抜けると、ダラダラと長い上りをホームストレートに向けて上り続けて行く。この上り坂がなかなかにしてヤネコイ。後半は斜度的にはそんなでもない、先ほどの平坦と勘違いした二つのストレートの下りと比べても緩いくらいである。しかし上りになると決定的に身体に負荷を押し付けてくるのが「坂」。ここでも何人か抜きつつも、ホームストレートを待った。
 
 そして、やっとホームストレートにたどり着いた・・・。
 いや、でもホームストレートもほんの少し上り加減だし・・・。
 結構イヤかも・・・。
 
 こうやってなんとか一周を終え、タイムを確認しようと Edge510 にタッチ(バックライトは消していて、タッチして15秒だけ点灯するような初期設定だったので、敢えて見ないようにしていた)。
 ん?
 あれ?
 どうやら、操作ミスで自分では計測していない感じであった。
 
 ガックリした気分のまま、二周目に突入。二周目は散々であった。全ての上りに負けた感じ。この周も追い越されることはなく、追い抜くのみであったが、一周目に感じた「ワープ感」は全くなかった。
 おまけに、一周目にピットロードの入り口を確認しておらず、ずいぶん前からそのことに気づいてしまった。「果たして2周を終えて無事ピットロードに入って交代できるのだろうか?」、そして「入れんかったらもう一周じゃん?」という恐怖と、上りの苦しさから、過呼吸になるんじゃないの?という勢いで「ゼェ〜ハァ〜」言いながら、人を追い越していった。追い越された人も危うい気配を感じ取ったにちがいない。
 最後の上りを気力を振り絞って、相変わらず「ゼェ〜ハァ〜」言いながら最後のカーブを抜けるとやっとピットロードへの分かれ道が見えてきた。そしてその先のピットロード。しかしまだ先は長い。ピットロードへ入ってから結構奥の方に交代場所はある。400m。案外ダラダラと長く、身体には堪えてくる。それでも速度を落とすのは最小限にとどめる努力をしながらピットへ。M久さんが「おつかれ〜!」と声をかけながら、センサをー付け替えてくれた。バイクを立てかけようと、バイクを持って移動を開始。
 
 あれ?まだ身体動くじゃん。
 
 正直な感覚だった。もっと身体もダメージを受け、しばらくは歩くのもしゃべるのも無理という状態になるのかと思っていた。しかし、バイクの移動も出迎えてくれたメンバーの方々との雑談も普通にできた。タイムを計測してくれていたはずの店長のところに行ってタイムを聞くのも別にしんどさを感じることなくできた。
 これが、心肺機能の問題なんだな・・・。
 身体はまだ大丈夫なのに、心肺機能がチョット・・・。
 後半は逆に、心肺の方はもう少しいけるのに(慣れ?)、足に力が入らない状態になっていった。
 ここのところのバランスをちゃんと取れるように自分で管理できると、もうちょっと美味しい結果もついてくるのかもしれない。
 
 店長に聞いた結果は、一本目6分17秒くらいと、二本目その約30秒遅れくらいらしかった。「らしかった」というのは、ホームストレート通過時、集団で私に気づくのが遅れたため、「そんな感じ」になったらしい。
 
 こうやって、初レース(サーキット)走行は無事終了した。
 
 二巡目に向けて・・・。
 今度は落ち着いてその準備を行った。
 
 まずは靴を脱ぎリラックス。水分補給。軽く足をマッサージ。ストレッチ。そして、Edge510の設定見直し。
 
 ところで、持って行ったモバイルバッテリーは後に自分のスマホの充電に使ったが、意外にもそれよりも早く活躍する時がきた。スタッフMくんのライト電池切れである。USB接続による充電ができるものだったため、というか私が使っているものと同じであったため、充電することになったのである。そしてそれは無事にできた。結果的には自分で使う機会は少なかったが、ちょっと嬉しい気分である。

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