Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

目的をもって励む、そんなきっかけとなった本

 2009年全日本選手権で史上最年長の38歳で初優勝した、西 可南子さんの著書、「より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン(現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法)」を最近読んでみた。

より速く、より遠くへ! ロードバイク完全レッスン  現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法 (ソフトバンク新書)

 『選手生活を送っているわけでもないけど、ロードバイク・ライフを楽しみたい、たまにはレースやイベントにも参加して、そして、少しでもタイムアップできるよう向上心も持ちながら』

 最近そんなスタンスが身体に染みつきつつある私にとってとても示唆に富む内容だった。そんなスタンスになりつつあったからこそ、この本のタイトル・サブタイトルに目が行ってしまった。

 仕事もある中で少しでも「向上」していくためには、自転車に乗る時間を稼ぐため寝る間を惜しむしかないのか?と思い始めていた今日この頃。時間のやりくりと、自転車の乗り方を工夫することで、より自然に自転車を生活の中に溶け込ませて、自分でも実感できるであろう形で「向上」していくためのヒントが書かれていたと感じる。

 中でも、「トレーニングの質と量、休養、栄養」のバランスが大切であるという部分。

 心肺機能、筋力等は間があいてしまうと低下してしまう。そのために感覚をあけすぎずにトレーニングを継続していく必要がある。一方休養も大切で、高い負荷をかけ、傷を負った筋繊維はその後の休養と栄養で48時間~72時間かけて超回復(元の能力を超えて回復すること)するらしい。

 この本の中では、一週間の中で五日間をトレーニングに充てるのが望ましいと書かれていた。平日三日、週末二日。平日の三日はローラーによるトレーニング推奨で、夜または仕事前の早朝に30分程度。初日と最終は筋力や心肺機能の低下がないように維持を目的に「つなぎ練習」としてあまり負荷を高めず回す。中の一日は少し負荷をかけ、インターバルトレーニング(本では「ポイント練習」と言っていた)を、コンディションやそれまでの積み上げを判断基準にして30分~1時間程度。週末は2~3時間、50km程度実走する。

 こんな内容を私に当てはめてみると、実際にはここまでできない時も多々あると思う。でも、似たようなペースで自転車を漕いではいるので、あとはきちんと目的を持った計画を立てていけばいいかもしれないと感じている。幸い三本ローラーもなぜか?ある。

 実質的にはこんな感じになるだろうか?

 土日は天候や行事など状況に応じて、「実走+実走」、「実走+ローラー」、「ローラー+ローラー」。もちろん、どちらか走れない、もしくは両日ともに走れないときはあると思うが。

 平日・・・。

 月曜は土日の疲れをとるため休養

 火曜日に「つなぎ練習」

 金曜日には土日のため軽く、という意味を込めて「つなぎ練習」

 その間の水曜日か木曜日に少し負荷をかけた「ポイント練習」

 こんな感じになるだろうか。読めばわかるが、本で紹介されていた計画そのものではあるのだが。

 週末は、行事やら天候やら体調やらで、二日とも走るのに当てるのは難しい状況はあるとは思うが、それはしょうがない。この本を読んでちょっと元気が出たのはローラー練習の部分だった。ローラー練習するのなら、できれば長めの時間確保してやりたい、と感じており、長ければ1時間程度を目標にしていた部分があった。そして、ゆっくり時間があればもっとじっくり・・・。

 しかし実際の生活の中ではそんなに時間をとることはできない。とることができたとしても、生活の中で何か他の部分が犠牲になっている。例えば睡眠時間とか。

 それが、この本では、その時のトレーニングの目的をはっきりさせれば、30分でも状態維持には効果がある、ということが書かれていた。そして、ローラー練習に関しては一日「ポイント練習(30分であっても)」をはさめば、休養の効果と相まって、超回復を期待できるのだとも。

 これには勇気が湧いた。実際にそうしかできない状況なのであっても、こう言ってもらえると、自信をもって短時間であっても集中できて、終了後の気分も晴れやかである。なければ、疑心暗鬼で本当にこれは意味があるのかという疑問を感じ、終了後もなんかすっきりせず、物足りなさを感じ続けることになる。

 これからしばらくは、この本の内容を頼りに、目的をもってローラー練習を続けてみようと思う。いろいろな情報は入ってくるご時世であるが、自分にとって「ピン」とくるものがあったところから取り組んでみよう。

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