Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

20130414ヒルクライム三昧・・・②仙養ヶ原からの帰還編

四川ダムのヒルクライムを上り切り、自分の目標タイムを達成できた満足感から、十分地図を確認することなくゴールである中学校の脇を通り越し、山へ分け入ってしまった。

ちょっと行ってからの分かれ道、182号線沿いで聞いたことのある「姫谷」という地名を選択し、進んで行った。まずはちょっとだけ様子を見ようと。しかし、少しいくと狭い舗装路をかなりの距離下ることに。引き返すに引き返せなくなるのは分かっていたが、とりあえず重力に身を任せる方を選択した。
しばらく行くとまた分かれ道が。ここでも「姫谷」方面へ。
そしてそのまたあとも分かれ道。左にいくと「姫谷」。右はよくわからない地名。ここはなぜか、姫谷とは反対の方へ進んでしまった。しばらく行くと、何となく自分の方向感覚と目指す方向がずれている感じがしはじめた。ここではじめてスマホを出し、現在地確認と、ルートの確認をした。


(最後の最後にやっとスマホで現在地確認した時の写真。案内表示には見知らぬ地名しかなく焦った)

この時おぼろげに、仙養ヶ原まで行ってしまえ! と考え始めていた。ちょうどこの日は娘ちゃんがバス遠足で仙養ヶ原に行っていたため、ちょっと驚かせに行ってやろうと・・・。

その時点でルートを確認すると、どうやらさっき右に曲がった所を左に曲がり、182号線へ出てから北上して行った方が話は早いということがわかった。
本当は182号線を通らず、北上して、いつの間にか仙養ヶ原付近に出ているというのが理想であった。なぜなら、182号線はスキーへの行き帰りにかつてよく通っていた道で、おぼろげではあるが様子がわかる分、仙養ヶ原までの上りの険しさが予想できてしまうからであった。
しかし、182号線に出なくてはどうやらとんでもないところに行ってしまいそうな気配があったので、諦めて引き返し、素直に182号線に出ることにした。

182号線まではすぐだった。間違えて上った道も下りは楽チン。ルート修正後も182号線に出るまでには距離はあまりなかった。

182号線へ出てからは、正直あまり印象に残っていない。意識が朦朧としていたわけではなく、四川ダムのヒルクライムとその後の険しいけど魅力的な小径のアップダウンの印象が強すぎたせいだ。仙養ヶ原まではただひたすら、黙々とペダルを回し続けていた記憶しかない。長い上りと時折急な下り。そしてダラダラ続く上り坂。これらの連続で標高は少しずつ、しかし確実に上がっていく。途中、さんわ182ステーションの前を通り過ぎた。
気持ち的にはあと少しで目的地に到着して欲しい・・・。これまでに通った経験からまだ道のりは続くとわかってはいても、そう思わずにいられない。しかし、その後幾つもの上り坂を越えなくてはならなかった。その後やっと仙養ヶ原への分かれ道にたどり着いた。

これであと少しでいったん楽になれるな、そう思ったが甘かった。

娘ちゃんたちは、仙養ヶ原ゴルフクラブの先にある、仙養ヶ原ふれあいの里でイベント中。ゴルフクラブのあたりまでの数キロ、10%から12%の勾配を織り交ぜながら、目的地まで最後のアガキが必要だった。35km以上上り基調でこぎ続けていた足にはかなりの負担で、よっぽど途中で諦めて引き返そうかとも思ったくらいであった。
それでも何とか上り終え、緩やかになったゴルフ場の中を通ってふれあいの里へ。この頃になると風が強くなり、かなりハンドルを取られた。それでもそこはゴルフ場サイド。気持ちの良い見晴らしの中を抜け目的地へ到着した。

しばらく探すと、娘ちゃんは友達と敷物の上でお菓子をガッついていた。娘ちゃんを呼んでみると、「なにしとん?」という表情でしばし。状況を理解して私がそこに自転車できたことを把握するとおもむろにお菓子を差し出し、「これあげるけぇ、食べて、頑張って帰るんよ」って。わかっているじゃないか娘ちゃん。すぐに引き返さなくてはならない状況なのを。そして久しぶりの朝以来の再会を感動的に演出する暇を与えてもらうこともなく、友達との会話に戻ってしまった。仕方ないのでそのまま引き返した・・・。まだわずかに花を残している桜の木の下で VELENO RN の写真を一枚だけ撮って・・・。

帰りは当然だが、下りメイン。182号線に出るまでもあっという間であった。あれだけ苦労した坂を一瞬と感じる位にあっという間に・・・。
国道に出てからは、まずはさんわ182ステーションを目指すことにした。仙養ヶ原到着後空になったボトルの補充と、補給のためである。上りと下りを繰り返して進んでいくが、下りではスピードコントロールに気を使った。重力で落下して行く分楽ではあったが、スピードはどんどん上がる。その横を車が抜いて行く。そしてその日は思いのほかバイク(ロードバイクでなくモーターサイクルの方ね)が多く、ドンドン私を抜いて行った。さんわ182ステーションへつくとそこにもバイクがいっぱい。当然、と言っていいのかわからないがロードバイクは一台もいない。ここでボトル補充と補給を行った。何か店で売っているものを昼食に、とも思ったが、そんなに空腹感はなかったので、買っておいた羊羹二つで済ませた。一口かじると口に広がる甘さ。至福の時であった。そんなに空腹感は感じていないと思っていたが、食べてみるとその甘さが身体に染み渡る感じであった。そしてあっという間にペロリ。
あまり長く休憩すると身体がこわばりそうなので、早々に出発した。

この時、帰りのルートに迷っていた。
このまま182号線沿いで帰ってもいいが、それだといつも車で下って行くのと同じルートになる。また、車や、いつもよりも台数の多いバイクに気を使いながら下りて行くのは少し負担に感じた。確か途中で新市の方へ抜ける山道があったはず。その分かれ道が見つけられればそちらへ行ってみようと思った。

何台もの車やバイクに抜かれ、スピードもコントロールできる範囲でできるだけ落とさずに下っていると、その分かれ道は見つかった。迷うことなく右折。そこからはほとんど下りで新市まで下っていけた。しかし、道はかなり狭い。車等の車輪で踏まれない道の真ん中は苔が生えていた。そして木から落ちてきた枝葉も路上にたまっている。変な乗り上げ方をするとコロッといっちゃいそうだな、と戦々恐々としながらスピードを落としながら慎重に下りていった。
怖かったが、その景色は美しかった。道の脇をキレイな小川が流れ、鬱蒼とした木々の中を進んで行く冒険感。ロードバイクよりもシクロクロスバイクの方が似合うシチュエーションである。行っても行っても人の気配を感じないので心配しながらも、舗装された道なのでいつか出るべきところには出るだろうと、重力を頼りに下って行く。そしてしばらくして、景色にも飽きた頃、ポツポツと民家と集落が。そして、その後間も無く大きな道へ出ることができた。どうも金丸のあたりに出たらしい。そこからゴールのショップまではほとんど平地。あとは安全に気をつけて気を抜かずにショップへと戻った。

満足感の高い約75km。距離はソコソコだが、これまでにない上りの連続。その後の筋肉疲れがスッキリするのにはちょっと時間がかかってしまった。年並みである。うん。

ところで、あとで振り返ってみると、仙養ヶ原まで行ったということは、あと少しで油木。さらに頑張れば東城まで行けそうな感じさえする。またいつかチャレンジしてみるのもいいかもしれない。あながち不可能なことでもないような気がしてきた。

感想。

上りのは辛いけど、楽しい!
決してMではない(と思う)が、その達成感と達成後に見る景色にはヤられるわ。

反省。

やっぱ写真は撮っておかなきゃね〜。



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