Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

20130512「ツール・ド・大山」に向けて調整02

四川ダム、ヒルクライム、結果は如何に?編

いつもと違うスタートの仕方(ゼロ・スタート)に気づき、タイム短縮のためかなり焦りを感じてしまったり、Edge800から「ルート違うし!」とか理不尽な警告を出されて混乱したりの波乱の幕開けとなった「四川ダムヒルクライム」。

結果、Edge800というペース指標を失ってしまい、残すところ、目標とするのはスタッフMくんの背中だけとなってしまった。

しかしその後も、なかなかスタッフMくんの背中は近づいてこない。
それでもいつかは追いついて、抜かなければ今回の目標タイムを切ることはできなくなるな、などと思いつつ走っていると、いつの間にか右手には四川ダムの姿が見える位置に来ていた。「一人で走る時よりも、なんか早く感じるな。ヤッパリ他の人と走ると、それだけで苦しさは半減されるものなのね。」などと、余裕はない中でホンノリ思いを巡らせていると、突然チャンスがやってきた。

ダムの管理施設を過ぎ、橋を渡るまでの区間、少しだけ勾配が緩くなる。その先は少し下る場所があるのだが、この、少し勾配が緩くなるところで加速をした。その先の下りで足を休めることもできるので、とりあえずそこで加速しておくつもりであった。
一方、スタッフMくんの方は加速する気配がない。グングン背中が近づいてくる。そして、パス。あれだけの重量を抱えてのヒルクライム。加速するよりもペース維持を優先させたのだと思う。
加速を終え、橋を渡ると、しばし下りを楽しんだ。しかしここはタイム短縮のためには大切なポイントでもある。空気抵抗を抑えるため低いポジションで、回せるところは足をできるだけ回してスピードに乗って行った。
下りは早い・・・。
一瞬で下り切ると、そこからはまた上りである。
私は、下りで足を回しながら気持ち良く速度を上げた後、再び上りに転じたときに、うまくシフトを合わせてヒルクライム態勢に戻すのが、かなりヘタクソな感じがする。うまくスピードをつないで、上りに転じてもしばらくは惰性もうまく使いながら、行けるところまで行けるようになるともっと楽なんだろうな、と思ってしまう。私はこんな場面ではいつも失速してしまう。さらにチェンジミスなんかして、しんどい思いをすることもあるし。今回はシフトミスまではいかないが、ヤッパリちゃんと?失速した。どうやったらうまく切り換えられるのだろうか。悩みは尽きない。

さて、これで、ペースの指標となるものは全て失ってしまった。後はひたすら完走と目標達成のために自転車を漕ぐのみである。

上りながら、右手眼下に見える、「今きた道」に目を落とした。上ってくる自転車が2台ほど見える。誰かまではわからないが、多分同じグループの人。今回始めて四川ダムを上ってるはずであるが、何を考えて走ってるんだろうか。ふと、そんなことが気になった。
私自身、今回が四川ダムのヒルクライムは3回目であった。
初めての時は、
「この坂はいつまで続くんだろう?」
「あの先にある坂、あれを上るの? マジで?」
「今、どれくらいの場所なんだろう?」
などと、?マークに埋れた中で苦しさと戦った覚えがある。
二回目にも今ひとつ先の状況が頭に入っていなくて、「この先で楽になる!」と思って行ってみたところ、全くイメージと違っていて、モチベーションがダダ下がりになったりしたこともあった。
しかし、今回はけっこう先の状況まで頭に残っていて、ここまで行けば少し勾配が緩くなる、ここまで行けばもう一山、という感じで自分を励ましながら走ることができた。そのおかげで、下り前の橋のところでの加速も気持ち的に負担は少なくて済んだのだはず。
こうしてみると、よく言われることだが、到達目標をイメージできるかできないかの差は本当に大きいものだと実感させられる。

やがて、大きなカーブを超え、左眼下にダムを臨むことができるところまで出てきた。ここまでで、残す行程は3分の1ほどのはず。
「あれ?、前回、前々回と比べて、なんか楽だな」
と一瞬感じた。
身体の疲れは多分そんなに変わらないと思うが、ここまで到達するのに、気持ち的にはとても早かったという印象を受けた。ゴール地点までのルートのイメージもなんとなくつかめている(前回のような勘違いがなければ)。ここでなんとか頑張れば、「更新」できるかもしれない、という可能性が大きくなったように感じられた。

相変わらず、肌のまわりにはモヤッとした空気の層まとわりついている。目から入ってくるコントラストの高いはずの景色も、その層があるおかげか、幾分彩度を落として均一化されて頭の中に入ってくる。苦しさで少し頭がボ〜っとなってきているのかもしれない。幾つかのカーブを抜ける時、路面に落ちる木の影に入ると、感覚が一瞬蘇る。木陰では思ったよりも鋭い空気が肌に強い刺激となって、マッタリとした層を突き破ってくる。その涼しさが心地良い。

しばらくすると集落が現れる。ここまでくると、残る上りはわずか。大きく右に回り込んで行くカーブを抜けると、斜度が緩やかになり、ゴールが数百m先の視界に入る。ほぼ直線。とりあえず、もがく。でも、ここでダンシングする勇気は未だに持てない。ダンシングしたが最後、もうその先へは進めなくなるのではないかという恐怖を抱いてしまう。

ひたすらケイデンスを上げ(上げてるつもりでも実際はそうでもないかもしれない)、ゴール!
Edge800のラップボタンを「ピ!」

呼吸を整えるため、軽くクルクルペダルを回しながら少しだけ走って、自転車を止めた。崩れ落ちるように木陰で休憩。

恐る恐る、タイムを確認してみた。

タイム:25:45

???25分切れていない???


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