Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

準備不足の「晴れの国おかやまエンデューロ」参戦記 with AMITY 2

f:id:yPhonist:20140212092001j:plain

f:id:yPhonist:20140414114436j:plain

大きなトラブルもなくロードバイクを2台積載して高速道路と田舎道をひた走り、仮眠場所へ到着したレース前日だった。いうなれば「準備万端」とはこのことである。

一方、私の身体は準備万端とはいかない。むしろ準備不足という状況だった。3月末スキーで痛めた腰が数日前のローラーで悪化。一昨日より痛みは増していた。それでも少しでも走れれば、と思い、バイクを積んできた。

レース当日、5時に起床。

腰をかばいながらリア二段ベッドから這い出し、トイレを済ませると、車を移動させた。5時半にゲートがオープンする。うっすら明るくなってきている山際が後方へ流れていくのを眺めながら、エントランス・ゲートへ向かった。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ

すると、ゲート入口の道から、目の前の駐車場へ長蛇の列。前日数台止まっていた車は列に並ぶために待機していたのであろう。そして、これがあるからこそ、立地条件としては悪くないと思われた「ふれあいガレージ」で車中泊をする車もほとんど見られなかったのである。

仕方なく最後尾につき、ゲートオープンを待つしかなかった。

やがて少しずつ流れ始める車列。

f:id:yPhonist:20140414114512j:plain

列の最後尾につこうとせず、途中から入ろうとする車もチラホラいながらも、概ねマナーを守って流れていたように思われる。上記のような輩はどこにでもいる。いちいち腹を立てるのももったいない。

ゲートを入り、ホブスコーナー、レッドマンコーナー、パイパーコーナー、リボルバーコーナーで囲まれた駐車場に入った。昨年10時間耐久できた時には舗装されていなかったが、今回は舗装されている。車もとめやすい。広い駐車場の中で、パドックへ抜けるブリッジ近くのスペースから埋まっていっていた。

私は、バイクやその他の荷物を運んでしまえば無理に近いところを探さなくてもいいと考え、ホブスコーナーから下ってレッドマンコーナーを回るあたりを車の窓から視界に入れることができるあたりの端っこを陣取った。

f:id:yPhonist:20140414114724j:plain

ここならアミティ内に居ながらにしてコーナーを抜けて行く自転車を眺められる。私は見ないが、相方ちゃんが車中で仕事しているときに見ることができるだろう。なかなかいいポジションだと思った。

駐車してすぐにチネくんはシートを持ってピットの場所確保に走っていった。戻ってくると今度は私も一緒にその他の荷物を持って移動。

ゲートインの時に長蛇の列になった時は焦ったが、ピットの前列を確保することができた。目の前にバイクスタンドを設置することもできる。

f:id:yPhonist:20140414114636j:plain

その後は時間があるので、朝食、そしてコーヒータイム。

窓越しにレッドマンコーナーを見ながら、まだ走っていない自転車の姿を想像しながら寛いだ。

しばしの休憩の後、チネくんはアップに行ってくると、バイクを持ってピットの方へ出かけていった。4時間ソロで走るにはそれなりの準備はいる。一方私は走れるんだか走れないんだか微妙な感じもあるので、まだ車内でゆっくりと過ごしていた。

すると、場内アナウンスで試走の時間になったことを知った。もちろん私は試走なんてしないが。しばらくすると車窓から試走する自転車の姿が見え始めた。なかなかいい景色である。

f:id:yPhonist:20140414114818j:plain

時間的にもそろそろ準備をしなくてはならない状況となり、私は重い腰を持ち上げた。実際は知れるのかはわからない。走れるとは思うが、最後まで持つかどうか・・・。まず一周だけ走ってみて様子を見ることにした。

となると、とりあえずは着替え。車内で着替えを済ませた。車内で立って歩くことができるキャンピングカー、こんな時はとても便利である。ヒーターも作動させれば、ぬくぬくの中で着替えることができる。

ムスメちゃんと相方ちゃんはまだバンクベッドで寝ている・・・。

着替えを済ませた頃、ふと外を見ると、空いている隣の駐車スペースに、店長の車が姿をあらわした。

 

本隊到着である。

いよいよレースに向けて気分も盛り上がってくる。

 

合流後、ピットに荷物と私のバイクを運び込んだ。

f:id:yPhonist:20140414114952j:plain

それぞれ準備を進め、段取りを決める。

ショップからは3チーム。

一つ目はチネくんのソロ。

二つ目が4人チーム。

三つ目が私を含めて5人のチーム。

私の方のチームのメンバーは、私とてんちょう、ジャイアントさん、シモエンビさん、ヤンセレさん。このうち二人含まれていた。腰痛の私と、足の親指のはがれているジャイアントさん。この中でスタートはヤンセレさんが買って出てくれ、2番手にジャイアントさん。三番目にシモエンビさん、そして私と続き、てんちょうが五番目に決定した。途中私は抜けるかもしれなかったが。

 

そしてスタートの時刻を待つ。

 

7時間エンデューロのスタート3分後に4時間のソロ、チームがスタート。ホームストレートの前を集団が駆け抜けていった。

f:id:yPhonist:20140414115033j:plain

集団後方にチネくん。そして私たちのチームのスタートをしてくれたヤンセレさん、そしてもう一方のチームスタートのヤンチャさんが見えた。

その後しばらくは、ソワソワと落ち着きなく、自分の出番を待つのみだった。一周交代でジャイアントさん、シモエンビさんを送り出し、次はいよいよ私の番となった。

ピットで準備を済ませ待っていると、遠くにシモエンビさんの姿が見える。緊張してもどうしようもないのだが、なんだが緊張してしまう。腰の痛みは不思議と感じられない。案外走れるかも・・・。そう思った。思ったからといっても思うように走れるかは出走して見なくてはわからない。なんて、いろんなことを考えながら、ライダー交代し、ピットロードをスタートした。

まずは腰の様子を見ながら軽くダンシングして加速。無茶な回し方はできない・・・ので、ホドホドにしておいた。ピットロードから本線へ合流。ちょっとした直線を走り、ボブスコーナーへ入った。このあたりから私の車が見えるはずであるが、それは後で気づいたこと。その時には走ることに精いっぱいで自分の車が視界に入っていてもそれに気づかずに走り去っていた。ホブスコーナーから下り、自分では気づいていないが自分の車の目の前を走り抜け、レッドマンコーナーをクリアして、直線へ。このあたりのでの感触は、「案外行ける」という感じだった。目一杯踏んでもいないが、この2か月の橋っていなさ加減からすれば、腰痛のことを考えても上出来に思えた。気分もいい。そのまま、パイパーコーナーを抜け上りに入る。リボルバーコーナーを抜けると上り勾配も少しきつくなる。ここで、引き脚を使うときに腰に違和感を感じた。なので、思ったように引き脚を使えなくなってしまい、その後は「踏む」ことでしか推進力を得ることが出いなくなってしまった。それでもまだ一周目。体力は多少残っているので、それを使いながら、アトウッドカーブを抜け、ウィリアムズコーナー、第一コーナーへと進んでいった。

ウィリアムズコーナーを抜けた頃、

「あともう少し上り勾配がだらだら続いて、二つくらいカーブがあったよな? 」

と考えながら第一コーナーを迎えると突然ピットロードが目に入ってきた。

「あれ? こんなに短かったっけ?」

そうそう思った。そして余力を結構残しつつライダー交代のためにピットロードへ入った。

あとで考えると、前回ここを走った時はミッドナイトエンデューロでほとんどが夜間走行だった。明るい中で走る今回、距離感がかなり違っていたのだと思われる。ミッドナイトエンデューロでは延々と続くのでは? と思われたピットロードも、今回は見通しよくやけに短く感じられた。視界の差で随分と長さに対する印象は変わるものである。

この一周目、正確なタイムは測れていないが6分20秒弱くらいではないかと思われる。前回の時のタイムから30秒から20秒ほど遅い。腰痛を抱え、追い込まない状態で走った中ではこんなもんだろうと思った。レース中はタイムは一切見ず、ただ走ることだけに集中した。結局その後も腰の痛みは感じつつも何とか走れたので

走り続け、他のメンバーと同様に合計して7周ほど走った。その間タイムは一切見ていない。あとで見ると6分を少し切ったところから、6分30秒の間で走っていた。

今回は全く追い込んでいない。なので走行中もツーリングの時のようなさわやかさを常に感じていた。一方お互いのチーム内ではそれぞれのベストラップを提示し合い、モチベーションを保っていた。みんな前回のミッドナイトエンデューロの時よりも大幅にタイムアップを果たしていたのがうらやましかった。私もちょっとだけでも追い込んでみようとも思ったが、今の状態では追い込んだとしてもたぶん体力がついて行かなかっただろう。なので最後まで自分のペースを貫くことにした。

そしてレースは終了。

f:id:yPhonist:20140414115250j:plain

私たちのチームは20位弱、もう一方のチームは12位という成績だった。思ったよりもいけてた。

f:id:yPhonist:20140414115135j:plain

ところで相方ちゃん、私のスタート時に様子を見た後はアミティで仕事をしながら、子どもたちの面倒を見てくれていた。現場での雰囲気を「これはこれで楽しそうだね」と言っていたので、次は参加していっしょに楽しみたいものである。

 

全く準備はできていなかったが、このレースでやっと今シーズンが本格的にスタートとなった。当然今後もいくつかレース事には出ようと思っている。今年もミッドナイトエンデューロには出たいし・・・。そして今回の不甲斐なくさわやかに終わってしまったレースのリベンジに燃えることにする。

まずは、「腰」。早く治ってくれ~!

といいつつも、レース後、数日経過した現在何だか調子はいい。痛みの種類もちょっと違ってきている。固定気味でこわばっていた腰と背中あたりの筋肉を強制的に動かしたのが良かったのかもしれない・・・。

 

さて、レースを終え、帰路につくころ、空模様は雨が降りそうな雰囲気に変わってきていた。帰りのバイクの積載には気を使い、百均で買っておいた自転車のカバーをしてみた。できるだけバイクは濡らしたくない・・・。

しかし、ただかけただけでは高速道路走行途中でめくれ上がってしまっていた。そこで輪ゴムで、カバーの裾部分をペダルに固定したり、ホイールにくくりつけるなどして対応してみた。これでやっと、だいたいクリア。バイクの大切な部分を濡らすことなく帰宅することができた。ただし、カバーは使い捨てのような感じになってしまわざるを得ない。固定するときに穴を開けなくてはならないし、ホイール固定でも二つに裂いて結びつけるなどの荒い処置をした。百均のカバーなのが救いである。もうちょっと効率よく雨やほこりを防ぐ方法を考え着くまでの間はこれで行くしかないだろう。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ にほんブログ村 アウトドアブログへ