Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

置いてきた魂を引き取りに?(佛通寺、三原ヒルクライムの旅)

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6月29日(日)

前日遅くに墓参りから帰ってきて、そのままガレキャン。そのガレキャン明けのこの日、6時起床でトレーニングライドに出かけてきた。チネくんと約束していたライドで、三原、佛通寺方面へ出かけることにしていたのだ。しかもチネくんは大切なものを持ち帰るために・・・。

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帰宅が遅くなり、疲れた家族がまだ眠りの中にいる間に起き出し、バイクの準備をした。一週間後には2時間エンデューロに参加する予定(チネくんとペアで)。そこでの使用を前提にホイールはFFWD F6Rを選択した・・・。というか、前回も同じ理由でF6Rに換装し、ブレーキシューを交換するのが面倒なのでそのままにしていただけなのだが・・・。合間のジテツウとトレーニングは相方ちゃんのTCRを使っていたし・・・。

必要物品を準備し、なるべく軽装で出かけた。今回はスペアのタイヤ(チューブラー)すら準備していない。パンクしたらそこでDNF。タクシーでも呼んでなんとか帰宅するしかないだろうということを覚悟の上だった。

7時半、石原トンネルで集合。

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湿気の多い、曇りがちの朝。気温はまだ低めで風は冷たかった。

チネくんとの集合を果たし、直ぐに二台のロードバイクは出発した。はじめはチネくん先導。ペースは32km/h前後でやや抑えめ。「メインは二つの上りになるので、前半抑えて行きましょう!」ということだった。

ルートは、486を通って、御調~久井。その後県道50号線に分かれ、山陽自動車道沿いを走り、山陽自動車道の最高地点を確認した後、佛通寺付近を通り、本郷へ下るというものだった。

出発直後から御調までは何度も通っている道。その先三原・久井IC手前の垣内郵便局までは前回チネくんと走った。その先は自転車では未知の世界となる。

ちなみにここまでは約一か月前にチネくんに誘われて来た。チネくん本人は足を攣らせてしまい、この垣内郵便局の前で回復を待ったものの、DNFとなった。そして魂をここに残し、引き返したという思い出の地なのである。今回はその置いてきた魂を持って帰るための旅でもある。

なんて言っても、現実的には二週間前に、チネくん単独でこのコースのリベンジを果たしており、ただ、その時には魂は持ち帰るのを忘れてたとか言っていたから、今回持ち帰ることになっただけで、そんなに深刻なわけでもない。

御調を過ぎ久井までの道のりは、上り基調となる。斜度はたいしたことはないが、10kmほど上りが続き、さらにその先も続きそうな気配もあり心がおられてしまう。三原・久井ICに出るまでの約10kmは上りながらではあるが、チネくんと先頭を交代しながら上った。まあまあのペースだったと思われる。キツクなる局面もあったが、10%越えの坂を数本ずつトレーニングしていた甲斐もあってか、脚はよく持っていた。キツイながらもペダリングに意識を集中し、効率よく回しながら上れていたと思う。

そして三原インターを過ぎると、さらに斜度がきつめの上りが再び現れる。ここから山陽自動車道最高地点あたりまで約3km弱。平均勾配5%チョイ。あとで数字を見てしまうと、気後れしてしまいそうになるが、走っている最中は走ったことのない場所ということもあり、テンションも上がり気味で、マイペースでダレることなく上り切ることができた。チネくんからちぎれることもなく・・・。坂トレ効いてる?

淡々と上っていると、直ぐとなりを通っている山陽自動車道の「最高地点」の看板が目に入った。車で高速を走っているときにはよく目にしていたが、そこまで自分の力で上がってきたのか、と思うと思っていたよりも感動が大きかった。

この後は豪快な下りが続く・・・。ペダルを回さなくても速度は65km/hを越えた。ホイールがカーボンなので、ブレーキをかけ続けることに恐怖を覚え、一定程度以上のスピードにならないよう、時折ブレーキを掛ける形で分散させながら、下った。遠慮なく下っていくチネくんからはかなり距離が開いてしまった。それにしても、「シュルルルルルルル・・・・・」というブレーキ音が小気味良く耳に入ってくる。

やがて、二台は本郷に入り、2号線へぶつかった。あっという間である。2号線に入り三原方面へ向かう。途中のコンビニで休憩を入れたが、三原市内まではほんの気持ち下り加減で、気持ちよく市内入りを果たすことができた。

しかし、この後はこの日のメインと言える上り、「県道25号線」のヒルクライムである。三原市内から恵下谷を上っていく感じになる。車では何度か上ったことはあるが、車でも心拍が上がる・・・。道もくねくねしており、いかにも峠を上っているという感じである。

ここの私的目標は・・・。チネくんにちぎられない事・・・。

上りに入るとしばらくはクネクネといったり来たりしながら道は上っていく。苦しいが、上ってきた道を眼下に見ながらのヒルクライムになるので、「ここまで来たんだ」という達成感と景色の爽快感で、身体が感じる疲労は少なくて済む。

途中「チネくんのバカ~! アホ~!(こんなとこ連れてきやがって!)」と恵下谷に向かって叫びながら上った。気分は上々・・・。

しばらくすると、変化の少ない景色に紛れ込んで走ることになる。ここで途端につまらなくなってしまい、上るモチベーションも明らかに変わる。それまでは景色を楽しみながら、「上ってる感」を味わいながら。しかし景色も単調になると、帰ってくるところは自分の内面になってしまい、自分と戦いながら脚を回すしかなくなってしまうのである。自分と戦っている間に、チネくんとの距離が少し開いた。これまでなら焦って追いつこうと脚を使ってしまっただろうが、今回はほんの少しだけペースを上げ、ジワジワと距離を詰めていくことにした。少しだけ距離も縮み安心すると、また距離が開いていく。距離を詰めたり、開いたりを繰り返す私に対し、チネくんはいたってイーブンペース。それでも大きくちぎられずについて行けているのは、明らかに坂練の効果だろうと実感した。時折あらわれる10%付近の勾配も、ペースを上げて距離を詰めることはできないにしてもダレることなく進むことはできていた。

やがて上りは一転して下りに・・・。

どうやら上りが一段落ついたらしい。

この時点でのチネくんとの距離は約50m。

どこで上りが終わるのか、コース状況がわかっていれば詰めることができない距離ではなかった。脚も残っている。50mほど離されたとはいえ、満足のいく上り方はできたと感じた。

最近、体重も順調に落ちてきており、よく走っていた昨年秋くらいまで戻ってきている。距離を乗ったり上りを上ったりするときの感覚もそれくらいの時の感じがしてきている。そのあたりを実感できたという意味でも今回のトレーニングライドは大きな意味を持つ。

上りを終え、三原ICの前で御調方面へ曲がる前までには、下りでコッソリ?距離を詰め、さも「ちぎられてないよ!」という風でチネくんの後ろについた。実際にはチネくんはイーブンペースで余力を残しながら、一方の私はギリギリ・・・、という違いはあるのだが、今の私には自信につながる上りだった。

その後は御調までの下りを気持ちよく下り、府中を抜け、芦田川沿いを35km/hちょい、たまに40km/hで戻った。ここまで約110km。まだまだ走れるかもしれないという体力は残しつつほぼ全行程を終え、満足感を味わっていた。一方チネくんの方は、残った体力もあとわずか、という体に・・・。途中、「もう一本峠越えて、御調から尾道回って帰ろうか?」と60%くらい本気で言ってみたが、思いっきり拒否された。残りの体力がわずかなのに気付いていたのだろう。

そこから残りの距離(わずかではあるが)は私がゆっくりめに牽き、ショップへとたどり着いた。

まだまだ元気だと思っていた私も、ショップに到着してみると脚は結構張っていて、とりあえず座る場所を探している自分に笑ってしまった。

 

今回のトレーニングライド、出発(自宅)から到着まで120kmとなった。その間高速巡航とヒルクライム2本。その獲得標高は940m。しっかり負荷もかかり、これまでの中でも「キツイ」部類に入るだろう。しかし、身体の感じ方としてはまだ余裕は残っている感じだった。高速巡航が多かった分、ドラフティング効果の恩恵をしっかりと受けることができたからかもしれない。しかし先頭を牽くのは、ほぼ半々くらいだったと思う。先頭に出た時にはもちろん丸々自分の力での走行。速度が出ている分風の抵抗もキツク感じられた。

それでも、身体に残った疲れは今までよりも少なかった。直後は脚のだるさと重さは強く感じられたが、翌朝はそんなに疲れは残っていない。むしろぐっすり眠れた分爽快感の方が強かった。

思うに、雑誌にも書いてあったが「上りの練習は自転車を走らせる筋肉を効果的に鍛えることができる」というのがあながちウソではないんだな、と感じる。先週はホントにバカのように同じ坂ばかり繰り返して上ってた・・・。まだ期間は短いが、その効果は今回のライドでも出ていたように感じられる。決して速くなれるというレベルまでは達していないが、少しは「楽」に感じることができるようになった。My坂インターバルの中では、ダンシングも練習しているが、今回も疲れないダンシングで助けられた場面もあった。

これまであれこれトレーニングと称してやってみたが、効果として現れるのかどうか(それを自分で感じることができるのか)という点でどれも「実感」に結びついていなかった。それが今回は「たぶん明らかに」その効果として感じることができたと思う。このMy坂練はこの夏のメインテーマとしてしばらく繰り返して取り組んでいきたいと考えている。

 

ところで、帰宅後ガーミンの走行データをSTRAVAにアップしてみた。すると中のあるセグメントで「KOM」に輝いていた。その他含まれるセグメントでは2位、2位、6位。結構頑張ったのだけど、やっぱり早い人はいるんだな、と感心して詳細を見てみると、2位をとった二つのセグメントのKOMは平均速度50km/hオーバー?で、同一人物。6位のセグメントでは、私の上位5名全てが平均速度40km/hという状況だった。あの上りで平均40,50って、自転車じゃないよね・・・?

それがなければ全てのセグメントでKOMに輝いてたのに・・・、ちょっと残念。でもそれよりも異種の乗り物でSTRAVAにデータを送られるのは楽しみを奪われた気分です。荒らされてる感じ。見てみるとあたりのセグメントで軒並みKOMとってた。どういうつもりなんだろ?

 

話は全く変わるが、ショップに到着した時、そのショップで、NIELPRIDEの取り扱いが可能ではないかという話を聞いた。実は2014年度モデルのALIZEの発表当時から、あの青と黒のモデルが気になっており、触覚を刺激され続けていた。

まだVERENO RNも1年しか乗っていないし、キリがないよな、と思っていたのだが、時間が経てばたつほど、あの色のALIZEが気になってしょうがない。業界の事情でALIZEという名前は変わるということだが、それでもあの色とあのフォルム、そしてあのバイクの評価はとても気になる存在として頭の中を巡っている。

スタッフMくんは、

「決まったら、電話一本ください!」

と気軽に言ってくれたが、実際、ほんとに電話してしまいそうなところまで来ている。

ま、買うことになるときには、諸々全てのタイミングが自然と揃うものなので、そのあたりの情報をいろいろ仕入れて、万が一揃ったら・・・、という感じで自らは動かないでいるつもりではいるのだが・・・。

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