パワーメーター(GARMIN VECTOR)を使いこな,,,せていない件!
苦渋の選択を迫られ,GARMIN VECTORを導入してから早半年以上。
そんな苦渋の決断をしたくらいだから,さぞかしパワーメーターを活用できていることだろう,,,と私自身も思っていた。冬真っただ中の年末に導入し遊ばせてもらって,活用して,スムーズにシーズンを迎えることができたのではないか。出力も目に見えて上がってきているのではないか。なんだかGARMIN VECTORを使っているだけでそんな気になっていた。
ところが・・・
再度,VECTOR導入の意義と活用の仕方についてを考えてみる
導入半年たった今,改めて客観的な視点で,GARMIN VECTOR導入の効果を考えてみる。
とはいえ,実はつい先日も似たような内容は書いた。しかも同じアイキャッチ画像を使って。。。
それなのに再度,同様の内容を書こうとするのには訳がある。というか,そうせざるを得ない出来事が起こった。
四川ダム ヒルクライムコースTTでの伸び悩み
なにも,超絶速くなくてもいい。
でもそれまでに目標としてきた20分切りはなんとでも達成しておきたい。そんな気持である。
「山」は何度かあきらめかけながらも,その気持ちは変わらずに持ち続けていた。そして何かあるとその目標について思いを巡らす。VECTORを導入してからも,ローラー回す際,そして実走であっても,なんとかその目標を達成しようというのは常に頭の片隅にあり続けた。
導入初期に比べて,FTPも段々と上がってきている(と思っていた)。
実際にTTのために四川に出かけるのは,その方向と時間の関係で効率が悪く,行くならそのためだけに行くことになるケースが多い。
そんな中,半年以上間を開けてアタック。
・・・そして玉砕。
久々の四川HCTT直後の上記エントリーでは,現実的にはタイムは縮まっているし,FTPも上がってきている現実もあるし,こんなもんか,というニュアンスで記事を書いた気がする。しかし,この時から一週間足らずたった今,その捉えはかなり変わってきている。
端的に言えば,
「不甲斐ない!」
その一言に尽きた。
パワーメーター(GARMIN VECTOR)を生かし切れていない!
VECTOR導入に浮かれてたのかもしれない。
PowerCalと違ってもっと正確に表示される出力の値の変化がうれしくて,ただそれを楽しんでいただけだったのかもしれない。
VECTOR導入直後には,こんな記事も書いた。
そこではこんなことを書いた。
「GARMIN VECTORの効果とは?」
それは、「値の一貫性」と「根拠」によるモチベーション維持のしやすさなのではないかと感じた。・・・・・ということで、トレーニングとして考えると、「値の一貫性」と「成果の根拠」がわかりやすいため、「これをやればこんな効果がるに違いない」と思い込みやすい。そのおかげでモチベーションも維持しやすいのである。
トレーニングなんて継続しなければ効果はないことは当たり前。どんな方法でのトレーニングであっても継続すれば、必ず何らかの効果は得られるはず。 なので、とにかく走り続ければいいのだろうが、その「続ける」というのが、人間的に甘い私にはなかなか難しいのである。目の前に具体的な「効果」というニ ンジンをぶら下げられて、はじめて走り出せる状態の自分の情けなさに改めて気づかされた。
今でも,この部分の感じ方は変わっていない。
そして以下の記事。
もちろんこのあたりも同感。VECTOR導入後,明らかにトレーニング,特にローラーでのトレーニングについてのモチベーションと集中力は増した。
しかし「せっかくのパワーメーターを使いきれていない」。そう感じざるを得ない四川での結果となってしまっていたことに気づいた。
足りなかった視点
だからと言って,悲観的になっているわけではない。これまでになかった視点に気づいたからである。正確には気づかなかった,というよりも知っていても,そのようにしていなかった,そのような活用の仕方をしていなかったというのが正確なところかもしれない。
その視点とは,
「定点観測的な推移の変化の観察」
という視点。
やっぱり,自分の変化を知りたい。
そういうこと。
これまでにデータをとってきたが,条件や体調はもちろんマチマチ。当然比較して検証するのは難しい状況。四川simでも自分の変化を知ることはできるが,頻度を上げるにはチョイきつい。週一がやっとといったところ。
毎回の実走,もしくは週に二~三度のトレーニングのうち,何度かは短時間でできる,比較的条件のそろった「指標」になるものが欲しいと思っている。
もちろん,全く同じ条件となることはあり得ない。特に体調,疲労面では。でも,出力と心拍の関係と,疲労度と体調を合わせて見て行けば,短期での変化も見ることができるのではないかと思った。その中で「ブレ」はあるものの,トータルとして「上昇傾向」にあるのかどうなのか,そこのところが知りたい。
これならたまにテストして,タイムが上がった,下がったと一喜一憂する必要もない。数値的に上がるときもあれば下がるときもある。
このあたりの意識の違いは,「FTP」についても同様のことがいえる。基本なにかを「テスト」してみる時には,力がついているという傾向がみられないととても気が沈む。上記のようにそうではない時も当然あっていいのだが。そのため,成果があっても,過少に評価し,その後の伸びしろを残してしまう癖がついてしまった。
今思うと,一番初めのFTPの設定,217Wは低かったのかもしれない。その後,230W,240Wと変更し,先日255W に訂正した。
感覚的には現在の255Wで,やってる感と負荷があってきた感じである。
というか,キツイ。
もちろん,トレーニングは続けていたので,それによる成長もあって今の数値なのだろうが,それに比べると,これまで,特に期間の長かった230W時期は「軽め」に感じられていた。
FTPも下がるときはあるとの認識で,常に更新していかなければならないとも感じている。今は上昇傾向だが,当然冬場には下がってくるだろう。その時の下がり具合をどう受け止めるかも問題のひとつだ。
いずれにしても私にとっては,もう少し短期間で自分の調子と脚力の増減がわかる「指標」になるものが欲しい。それを毎回のライドやトレーニング時に取り入れ,そこの変化を見て「傾向」を捉えていく。
とりあえずは,心拍と出力の関係で見てみたい。
同じギアの組み合わせで,一定出力での心拍の変化または一定心拍での出力の変化などを記録にとっておくことにしよう。出力一定と心拍一定,,,どっちがいいのだろう? いろいろ検討しながら,短期的な変化が見やすいものを取り入れてみたい。