イヤーチップ放浪の旅・・・その後
コレは???
と、ほぼ私にとって満足のいくイヤーチップとなるのではないか、と思われたJVC Spiral Dot。コレは確かにいい感じだった。ただし短期的には。しかし、しばらくの間使ってみるとやはり気になる点が出てきた・・・。
気になった点は
- 私の耳の左右差が解消しきれない点
この一点に尽きる。この製品の性質上音はスッキリした感じでいい。装着感も初めはそんなに違和感なく楽しむことができていた。うまくハマると好みの音で十分楽しめることができていた。たぶん製品的には十分いい製品なのだというのは確かだと思われる。
悪いのは私の耳の左右差の方である。ここのところイヤホンを使いはじめて、自分の耳の左右差が大きいことに初めて気付いた。
私の耳の穴、たぶん左のほうが若干大きい。そして耳の穴の形が左だけチョットよじれている感じがある。右耳はどのイヤーチップでもだいたいうまく収まりフィットしてくれるのに、左側はどうしても違和感を持ち続けた。なので、右耳はいつもフィットしていてイヤホンとイヤーチップの組み合わせ本来の音を楽しめることができているのに、左側はどこかチョットズレを感じつつ過ごすことになる。右耳は密着した感じ、左耳は少しスカスカした感じ。聞こえ方と装着感が左右同じような感じになっていないと、どうもしっくりこない私。はじめは気にならないが、聴いている間にしだいに左右差が気になりはじめ、左のイヤホンを奥に突っ込んだり、いったん抜いてまた刺したり、なんてことを繰り返し、余計にフィットポイントからズレてしまったりを繰り返すのだった。たまにうまくハマって「良い感じ」になるが、そこに至るのにかなりの手間を要する。
なので、しばらく Spiral Dot を使った後はまた、コンプライに戻っていた。ある程度の時間使い続けると、やはり耳への収まりとフィット感の左右差はコンプライの方が少なく感じられたからだ。ちなみにコンプライはTsシリーズ。ただ、それでも若干の左右差は残っており、Spiral Dotの時よりも回数は少ないが、左耳のイヤホンをイジったりすることはたまにある状態だった。
もう少しストレスなく楽しめないものか、といろいろ探していると、二つの製品が気になりはじめた。
それが、これら。
スピンフィットと、
クリスタルチップス。
で、さっそく取り寄せてみた。
そしてもちろんすぐに使用。
左から、コンプライTs、クリスタルチップス、スピンフィット。
まずはCrystalline Audio クリスタルチップス。名前は、サクサクのおかしみたいな感じだが、視聴してみて驚いた。コンプライよりも好きな感じ。低音も程よく高音もこもりが少ない。遮音性はコンプライとかわらないくらいありそう。そして特に大きなのは、装着が手間が少ないという点。コンプライだとクシュクシュするのに少々気をつかう。それがクリスタルチップスの方だと、適当に潰して耳に突っ込めば良い感じに。なんなら潰さなくてもそのまま突っ込んで、しばらくグイグイしてれば馴染んでくる感じ。それでいて、左右同じくらいの圧迫感と装着感をキープできる。チョイ感動。耐久性も高め、また、『耐熱・耐汗コーティング設計により、運動中でも安心してイヤホンが使えます。』なんてwebには書いてもあって良いことづくめ。表面もサラサラした感じでなくてしっかりと耳の内壁に張り付いてくれて安定する感じもある。
一方のスピンフィット。シリコンのチップだが、傘の付け根の部分がクビれており、そこで傘の部分の向きが自由が効く感じになっている。なので私の左耳でもしっかりと奥までさすことができた。結果、近い部分で音が鳴り、ロスなく音が伝わってくる感じに。低音もなかなか。何よりも耳から抜くときには左右とも耳の中で圧変化を感じるほど。密着感が素晴らしい。
これら二つ、感じる違いは、クリスタルチップスの方はややシットリした感じに、スピンフィットの方はやや華やかな感じになる。遮音性はもちろんクリスタルチップスになるが、フィット感がどちらも今までの中では一番良いので、たぶんどちらも使っていくことになりそう。スピンフィットだとそもそもコスパ高いし、クリスタルチップスの方もコンプライよりは幾分耐久性は高そうなので、そのぶんコスパも高まるはず。
ということで、現時点で求めるフィット感とその安定感から、これら二つを中心に使ってみようと思う。
本当のイヤーチップの旅はまだまだ終わらないかもしれないが、特に不満を感じなければこれで十分という気もする。もうしばらく様子みて使い込んでみることにする。