スキー上達のための自撮りアレコレ
スキーに限らず、上達したり成長したりするために必要なことって、ある共通する事項が存在すると思う。
それは自分を「客観視」すること。
自分自身を客観的に見て、ありのままの自分を認識して、それをどうすればいいのかということを見つけ出すことが上達と成長の第一歩になるのだと思う。
スキーでの「客観視」は自分の滑りを、自分の目で確認してみることから始まる。
そのために動画を撮って、チェックしてみる。
そして、イメージとのギャップに驚愕するw
しかし、自分の動画を自分で撮るのは難しくて、必ずと言っていいほど誰かの助けが必要となる。「自分で好きな時に、自分の滑りを撮影して自分でチェックできるといいのだが」、そんな思いが今回のキッカケ。
スキーの映像を残す目的
スキーの映像を残す目的は、もちろん人によって様々。
- 大自然の中で滑っている自分の周辺や仲間の様子の記録
- 旅の記録としての映像という意味合い
- 仲間で滑っている様子を記録
- 仲間のフォームチェックのための記録
これらは、基本自分は映れない・・・
自分が入ろうと思うと、撮ってもらうしかない
他の人のフォームチェックはできるのに、撮影者本人のはできない、などということになる。
そこに自撮りが加わると・・・
上記の場面に自分も入り込む事ができるようになる
自分の好きなタイミングで自分のフォームチェック用の動画を取ることができる
よって、人に気をつかわなくていい
その方法と使う機材
Insta360シリーズの活用で、活動中に撮影者である自分自身の姿を撮影しやすくなった。「自分の活動=被写体」にできてしまうので便利なことこの上ない。しかもタイミングを見計って誰かに頼んで撮ってもらう必要がなく、自分のタイミングで取れば良いので気分も楽。なんなら、一人で出かけた時でも自分で撮影して記録に残すことができる。
それならInsta360を!?
とはいえ、フォームチェックなどの参考にできる映像を撮るためには工夫が必要だ。なぜなら、これまでに撮った映像(主に旅の記録としての映像)は、やはり360度カメラらしく歪みも大きく、フォームチェックするには、かなりデフォルメされた映像となってしまうから。
なんとか、満足のいくフォームチェック用自撮りをしたいのだけど、アレコレ工夫してみる必要がありそうだ。
いろいろ試してみなければ・・・
というわけで、あれこれ試してみるために買ってはみたものの、なんかな〜とか思いながら結局あまり使っていない機材とかも改めて試しながら、気を取り直して検証してみたい。
これまでのスキーシーンにおいて既に使ってみた方法もあるが、まだ使ったことのない方法もある。それを今回は、サマーゲレンデである「サンビレッジ茜」で検証してみた。雪上でやってくれや〜と思われるかもしれないが、万が一落として無くしてしまってはいけない。ある程度活動の範囲が絞られ、目の行き届きやすいこちらのサマーゲレンデで色々試してみることにした。
自撮り棒
まずは、自撮り棒を持っての撮影。360度カメラで言えば定番の装備といえる。
こちらは、定番の画角となり、自身の横前方や後方、もしくは自撮り棒を担ぐことで後方からの視点で撮影できる。自撮り棒もなんとか持ち歩ける感はあるので、必要な時に撮影できるのは良い点。まあでもやっぱ、かさばる。
今回使ったのは120cmの自撮り棒。120cmだとちゃんと消えてくれる。3mのヤツとか使うともっと距離を確保できるかも。
ただし、スキーの場合、ストックを持てない状況となるので、実際にチェックしたい滑走とは少しイメージが変わってくる感じがする。そもそも自撮り棒を持っている時点で、なんか意識してしまって動きがぎこちなくなったりするし・・・。
ヘルメットマウント
スキーなどの活動を撮影するにはとても良いマウント方法。360度の視界を生かして、自分を中心とした周りの様子をもれなく撮影できる。だけど、自分の姿はかなりクセのあるファニーなものになってしまう。頭から手や足が生えてきた「頭足人」みたいなw。なのでフォームチェック、という点で考えると、少し違和感を感じる。が、動画でもあるが、コブの滑走動画(いや、滑落動画?)では、板の通る場所などもよくわかり、案外使える。
他人の追い撮りや、追ってきてもらって前方からの撮影にはもってこいで、あれこれ考えずに、近くを滑っていればカメラに収まってくれる便利さもある。
スキー先端にマウント
今回初めて試してみた方法。何かの付属品で、サクションカップの着いたマウントがあったので、使ってみた。ただし、しっかりつけないとすぐ落ちちゃいそうになる。今回はサクションカップの取り付けはうまくいき、がっちり装着することができたからチャレンジしてみた。しかし、接続のネジ部分が緩く、滑っている間にずれ落ちてしまった。幸い「落下」にはいたらず、ブラ下がった状態で留まってくれたので大事にはならなかった。各接続部分の締め付けには注意が必要。
肝心の映像はというと、迫力のある映像は取れるけど、自分の滑りを確認するには臨場感がありすぎて、楽しい感じで終わってしまうw。デフォルメもひどい状態だし。
加えて、スキー先端へのマウントの時、マウントベースとカメラの間に20cmの延長アームを取り付ける方法もある。その中でも、スキーより前に張り出させる方法と、高さを確保して撮影する方法も。自分自身との距離も稼げるため、直接マウントするよりは、少し見やすい映像がとれるはず! とは、思いながらもチャレンジはまたの機会に回した。
腰ベルト使用
今回、改めて試してみたのが腰ベルト。自撮り棒をつけて、後方からの撮影を狙った。こちらはある程度距離も確保でき、まあまあ役に立つ映像が撮れる。自撮り棒の取り付け角度を調整して、滑っている態勢でカメラが自分の頭の高さくらいか、少し高めの位置になると調子良さそう。
ただし、ちょっと見た目にアレなので、人の目が気になるのがアレであるw
実際、サンビレッジ茜で試した時も、仲間内から生暖かい目で様子を見られたw
幸い、営業時間終了が迫る時間帯だと、人も少なくなり、残っているのは知り合いばかりとなった。そのお陰で、少々好奇の目に晒されただけで、あまり辱めを受けることなく撮影できたw。また、規模的にも、サンビレッジ茜くらいのスペースで、グルグル回すことができるゲレンデだと、この腰ベルトも活躍できそう。
逆にいえば普通のゲレンデでは、ベルトの着脱の手間を含め、取り扱いが手間になりそうな感じを受ける。
そういった意味で、腰ベルト装着でのフォームチェック用自撮りはサマーゲレンデ、特に「サンビレッジ茜」で取り組みやすい撮影方法かもしれない。
撮影用のセットは、リフトを降りてからの待機スペースに置いておき、撮影時に装着。滑り終わったらベルトを外して持ってリフトに乗る。これだけのことだけど、リフトやゲレンデが長かったり、何ヶ所か渡り歩くのが必要なケースでは、持て余してしまう。
実際撮影した映像を見ると、今回は少しカメラ位置が高すぎて、かなり上から見上げるアングルになってしまったが、一応滑りの雰囲気は伝わり、チェックしようと思えばチェックもしやすい映像になっていた。チェックすればするだけ、下手なのが自覚できるので、自分いじめの最たるものになるのだが。。。もう少しカメラ位置を下げることで、後方視点のいい塩梅のチェック用動画が撮影できそうなので、次回試してみよう。
あと、insta360 ONE Xの時にインラインで使用し、固定が緩かったため、アスファルトに落としてレンズを破損させたことがあるので、その点はちょっとトラウマになっているのでこれからも注意w。
胸固定
お手軽感はあるけど、実際自撮り用としては用をなさないと思われるため、試していない。他者の撮影のためなら、取り回しはしやすそうだけど、着いて滑る時、多分腕は腕は確実に視界に入り、邪魔になる。こちらが固定だと、広角過ぎて被写体は小さくなってしまうし。
まとめ
というわけで、実際にサマーゲレンデ「サンビレッジ茜」で装着して滑ってみた。単なる記念に撮影(側から見るとそう取られると思うw))したのではなく、もちろん「自撮りによるセルフ・チェック」がしやすいかという観点で見ている。ただしヘルメットマウントは雪上で以前撮ったものを使用している。
まずは、全体に共通して言えること。
それは、どの撮影の仕方にしても、見た目が妙で、結構目立ってしまう点。ヘルメットマウントだとちょんまげに見えてしまうし、スキー先端へのマウント、自撮り棒を持っての撮影では、「あ〜、撮ってるな」とみられてしまいがちである。ましてや腰ベルトから自撮り棒がニョキっと突き出した状態はかなり目立って、周りの人からの嘲笑の的となるw
今回撮影した「サンビレッジ茜」は最近通い始めて、知り合いもでき、ナイター営業後半になると人も少ないので、あまり恥ずかしさを感じることなく遂行できたが、普通にスキー場とかでやろうと考えると、その時点で心砕けてしまうだろう。相当の覚悟も持っていないと。。。
そういった意味で、「自撮りでセルフ・チェック」はそれぞれできなくはないし、特に、腰巻ベルトの場合、調整次第でかなり参考にできる動画を撮影できることはわかった。が、これができるのは、ここ「サンビレッジ茜」だからできた、と言ってもいい。リフト乗車もあるし、ずっと装着しっぱなし、というわけにいかないというのもある。「サンビレッジ茜」はゲレンデ規模的に、同じところをひたすら回る形なので、荷物の置き場所も確保できる。そのため今回のような撮影を敢行するのには都合が良いレイアウトだったといえる。
結論。
「自撮りセルフ・チェック」しやすい腰巻ベルト使用は、良い参考動画を撮れるが、場所を選ぶ。でも撮ってしまえば、セルフ・チェックで焦りを感じつつ、その後の上達につなげることができるかもしれないw