この一週間・・・
ちょっと気の滅入る話になるので、それが嫌な方は「戻っ」ちゃってください。
・・・
ちょうど一週間前の今日、父が亡くなった。
一年ちょっと前に病気がわかり、闘ってきた。
この夏あたりから、病気の進行がかなり速まり、あっという間に逝ってしまった。
特に亡くなる直前の数週間の進み具合はすさまじく、担当医の予想も上回る速い展開だった。
亡くなるちょっと前までも、年は越せるのではないか、いや、ぎりぎりもたないのかも・・・、というくらいの感覚でいたのに・・・。
実はその頃、自転車のトレーニング用に、LR760とWahooキーを注文しており、それを待っている状態だった。加えて、ローラー用の中古ホイールを落札していたのだが、予想外の速さで父は逝ってしまった。
そんなタイミングだったから、自転車関連グッズの到着を楽しみにする気持ちが、父が逝ってしまった悲しさを、不謹慎ながらも幾分か軽くしてくれた。しかも落札したホイールの到着は亡くなった父を自宅まで連れて帰った翌日。家族のヒンシュクを買う始末。
今思うと、父の病気がわかる直前に始めたロードバイク。だんだんとのめり込んでいく様子を見ていたはずである。病気がわかり、闘病生活でつらい思いをしながらも、『健康』のためという意味合いも含めて父は応援してくれていたように感じる。
病気がわかる前までは、よく意見の食い違いで対立し合い、ケンカになっていた。闘病生活に入るといつの間にかそんなケンカも少なくなった。そしてその父はもういない。対立しているときには疎ましく思うものだが、その相手がいなくなると途端に寂しく感じられるものである。対立が多かったからといって、「ごめんなさい」という気持ちはない、ただただ「感謝」の気持ちが残るのみ・・・。
そんなことを考えながら過ごしていた。
そして、病と闘う父の姿ははっきりと心に残っている。
そして一週間経った。
LR760も届き、あとはWahooキーの到着待ちである。予定では明日あたりにショップに入ってくるらしい。
昨年からチャレンジを始めたスキー準指導員検定もこの冬は休むことにした。気分的にもそこまでテンションを上げられない。もともと、父の闘病生活も続くだろうという予想の元、我々だけ好きなように出かけていくのは気も引けるし、いつ何が起こってもおかしくない状況にはなっていたため、ちょっと前から今シーズンはあきらめていたというのもある。そこから再度モチベーションを上げていくのは、ちょっと・・・、である。
そんな冬場を、喪に服しながらも、密やかに健康に気遣いながら過ごしていくのに、ローラーはちょうどいい。最近はウェアなどの充実で冬場でも走ることができるようになってきてはいるが、それでもやはりオフシーズンには変わりない。大きなイベントも少ないので、家でローラー中心の生活を送ることにする。ショップ等でのツーリングの機会があれば出かけるだろうが、単独で出かけるまでのモチベーションはなさそうである。
という感じで、ここ一週間沈んだ気持ちでいたため、そんな気持ちのまま記事を書いてしまった。
しんみりした内容はここまでにして、そろそろ元の生活を取り戻さなくてはならない。
後ろには下がれない自転車と同様、前にこぎだすだけである。
とりあえず、この週末はLR760とLive Trainingの組み合わせを試してみることにする。
冬ごもりの準備である。