チネくん、イッちゃったの?
昼食休憩後、「往路はアップ、復路でイク!」というその言葉通り、前半に温存していた脚を解放。考えられないペースで牽いてくれたチネくん。瀬戸田までくると風も強まってきており、その勢いにも陰りが見えはじめた。後ろで体力も回復できた頃を見計らい、平坦区間で私が先頭へ出ることにした。
横風も強烈で、突然の横風にハンドルを何度か取られ、怖い思いもした。その度に、
「うぉ~!」
「こえぇ~」
とか、みんなで楽しそうに声を出しながら・・・。
久しぶりにみんなの声をきいた気がした。
そんな区間をなんとかやり過ごして、最後の休憩予定のコンビニへ到着した。
ほどなくして、シャークさんが追いついてくる。そして休憩はせずに、そのまま先行して出発。さすがアスリート。その後いろいろあり、結局シャークさんにはそのまま追いつかずじまいでこの旅を終えることになった。
休憩後、再出発。
先頭はSくん。しばらく後ろについて走っていたおかげか、脚も回復したようで、快調に牽いてくれた。私も後ろに下がって脚の回復を図る。
因島へ渡ると、先頭は再びチネくんになった。橋への上りで、チネくんが自分のペースで走った結果、前の方へ出て、そのまま因島を走ることになった感じである。ペースは帰路のはじめほどのハイペースではない。いやむしろ、市街地を抜ける前あたりからは明らかにペースが落ちはじめてきた。
さすがに消耗してるよな。では、回復を図ってもらおうと、私が先頭へでた。
交代前には26km/h~27km/hくらいで牽いていたチネくん。後ろにつけば少しペースを上げても大丈夫だろうと、徐々にスピードを上げていき、最終的に30前後での巡航をキープした。その間には上りもあり、そこでは交代してもらおうかとも思ったが、そのまま上りきり、そして下った。
と、後ろからK原さんの声
「チネくんがおらんよ!」
後ろを確認すると、全く姿が見えない。
信号に引っかかった?
落車の影響でトラブル?
ちぎれた?
色々な可能性が考えられたが、わからない。
ペースを落とし、後ろを振り返りながら走るが、なかなか現れない。
「はっさく大福」を買いに寄る手前で停車して、チネくんを待つことにした。
すると、しばらくして、チネくんの姿が目に入ってきた。
どうやら無事らしいが・・・。
チネくん、散る!
きいてみると、トラブルではなく、脚を使い果たしてたらしい。先頭交代した直後に・・・。
帰路前半アレだけ元気だったのに・・・。
でも、気づかずに走り続けてしまい。申し訳なかったなと思う。後ろを確認してればよかったのだが・・・。
はっさく大福を買わなかったチネくんは、少しでも先に、と先行して出発することにした。残った3人ではっさく大福をいただき、お土産用にも四つほど購入した。デイパックはなかったが、はっさく大福四つならバックポケットに余裕で入ることが判明。今後のお土産対策に役に立つことが分かった。何しろ相方ちゃんはじめうちの者はこのはっさく大福が大好きなので、点数稼ぎにはもってこいなのである。
ノーデータのグッドライド
ここで痛恨のミスが発覚。
再出発後に、ガーミンの電池が切れていることに気づいた。
やけに早いな・・・、と思ったが、考えてみれば、バックライトを消しておくのを忘れてしまっていた。いつもくらいの走行時間なら問題ないのでいつも転倒していたのである。さすがに丸一日のライドになるとバックライトを消しておかないとバッテリーも持たないようである。今後注意しよう。
チネくん先行後の向島は、私が全線先頭。チネくんに追いつかなければならないので、かなりのペースで牽くことになった。その時の実走データは残っていないので言い放つが、それはもう、一生懸命走った・・・。
しかしDHバーでのエアロポジション、疲れはするが、常にジワジワと脚に負荷がかかり続ける。なんかいいトレーニングになるかんじがする。今回のライドの後半でもこのポジションをとると、案外ペースを維持できたし。一定のペースで淡々と走るにはいいのだろう。冬場のトレーニング向けかな。
向島を終え、渡船で尾道に渡った。この頃になると、ライト点灯のタイミングとなった。準備していたライトとリアライトを点けた。
尾道から福山まではK原さんの高速の牽き。
途中で、サンタのコスのモーターサイクルが追い抜いていった。すかさずそのバイクの後ろについてかっ飛んでいったのはK原さん。そのまま前方へ消えていってしまった。
その後は、Sくんと二人でデュオ走行。私先頭。ここは、常識的な走りでしばらく走った。
後に、赤坂辺りの信号でK原さん、そしてチネくんに追いついた。
そして自宅へ。
本当はせめて帰りはショップによって、と考えていたのだが、ガーミンの電池切れでそのモチベーションを失ってしまった。しかも、電池切れ以降の走りといえば、「記録のないグッドライド」。あとであの走りを確認したかったのに・・・。
今後に向けて
さて、今回のライドでは、今後の改善点についての示唆が一つ。
それは腕と体幹のさらなる強化が必要だということ。T2+ DLを使ったおかげ、ということもあるが、やたら腕に頼り切ってしまった感が残った。本来なら体幹で支えるべきところ、横着をかましたとともに、そこまで体幹が鍛えられていなかったということだろう。腕もかなり早い段階から疲れを感じていた。
来春を見越した、この冬のトレーニングのテーマとして、体幹と腕の筋力アップを加えなくてはならないと思われる。筋トレをするわけではないが、実走したり、ローラー回したりするときに、ポジションに気を付けて維持できるよう意識をしていくことにしよう。