Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

②プチ•ヒルクライムから弾ける(20131027鞆〜尾道)

淡々と自重しながらの今回の鞆〜尾道ポタの前半戦。
後半はプチ•ヒルクライムから始まった。
頂上(ホントにプチ)での待ち合わせを決め、各自のペースでスタートした。
私は、Iさんからの「行きましょう!」という声かけに反応し、Iさんの後を追う形でスタートした。タイムを測っているわけでもなく、お互いに先着を狙うわけでもないので、様子見ではじめた。しかし、次第にIさんに追いついてきた。斜度はもう少ししたらいったんゆるくなると聞いていた。距離を詰めたところでそのまま抜くことにした。その先どれくらい坂が続くかわからないので怖かった。それでも「なんとか最後まで出し切ろう、その後ダレてもいいや」と思うことでペダリングを続けることができた。
 
後ろにIさんが張り付いている息づがいが聞こえる。距離が気になる。先着を競う場面ではなかったはずだけど。でも、振り返らない。自分のできるだけのペースを維持することに集中した。しばらくするとちょっと斜度がゆるくなってきた。ギアをひとつ、二つ•••とあげていき、ケイデンスは維持しつつ加速。少しずつIさんの気配が遠のいていく感んじがしたが、確認はしない。いや、できない。確認して安心してしまうと足が止まってしまいそうだったからである。
やがて斜度が加わりつつカーブに差し掛かった。カーブをあとひとつふたつクリアすれば頂上ではないか。確信はないがなぜかそう感じていた。ゆるい斜度で稼いだ速度を無駄にしないように気を配りながら、あと少し、あと少し、とペダルを回した。できるだけ上半身は力を入れず、脚にしっかりトルクを感じ続けながら。木々の開けたところから眼下に広がる海が眩しい。
案外脚はもっている。二日休息を入れたためフレッシュだったからか、ローラー練習で重めのギアでのペダリング練習もしたおかげか•••。多分前者だろうけど。それにしても、二週間の雨がちの期間のおかげで実走はできなかったにもかかわらず、こうやって「維持」できていたように感じられるのはローラー練習のおかげか。なかったら、その間は全く身体を動かせずに過ごしていたかと思うと、怖い気さえした。
気づくと後ろのIさんの気配は消えていた。ソロソロ頂上か?、と思ったカーブの先、頂上の景色を期待して見ると、まだ続きそうな気配。カーブの向きとか、うろ覚えの木々の様子からあと四つ五つカーブが続きそうな気配も。
やっちゃった。また気力を充実させるところからである。ペースを少し落とし、気持ちと心拍を落ち着かせる。Iさんに追いつかれても仕方ないし、と思いながら。そうしながらカーブをクリアしていく。
突然、視界が開けたかと思うとその先には待ちに待った頂上の景色があった。実際はそんなにカーブは残っていなかったらしい。嬉しくて、思わずダンシング!。少し身体も落ち着いたころであったので、「使い切る」ために。途中で一度座ってしまったが、最後には再びダンシングに切り替えてそのまま坂を終えた。
そのまま止まれず、道路脇のスペースでクルクルしながら後ろの様子を見ると、Iさんが来た。そして続々今回の参加メンバーが•••となるはずだったが、しばらく間があいたので、いったん最後尾までおりて、途中からもう一本上がってくることにした。
来た道を再度下っていると、すぐにみんなとすれ違い始めた。坂も中盤。大方の人とはすれ違っているが、途中でトイレに行ったはずのスタッフMくんと、今回のポタの首謀者SRさんの姿がなかなか見えない。結局坂の始まりのところまで下り切ったが、それでも会えず。
どうしたものかとしばらく道の先を見ていると、後ろからSRさんの声が。え、と振り返ると鯛竹輪の芯の竹筒を口に咥えた姿で立っていた。どうやらちょっと上の店で「買い食い」していたらしい。人騒がせであるが、一安心。再度、同じ坂にアタックとなった。最初っからのアタックとなるはずではなかったが•••。
再度上り始めると、明らかにさっきよりは脚は重い。頂上ではプルプルしていたから。それでも上体を安定させることを意識し、常にトルクを感じながら脚を回した。
斜度が緩やかになるちょっと手前、前方にM藤さんの姿が見えた。距離はある。多分、私たちが遅いので、途中の「買い食い」のお店まで様子を見に来ての上りなのだと思った。それでも距離は縮まっている感じがする。競うという観点ではなく「目標」にするという意味で追いかけることにした。
とはいったものの、なかなか距離は縮まらなかった。追いついたのはカーブを三つくらい残したあたりだった。追いついたスピードのまま抜いた。もちろん相対的にスピードさはほんの少し。グイグイ抜いていくというよりも、ジワッといく感じ。加速されたらすぐまた抜き返されるくらいである。
残り区間では振り返らず、ひたすら自分のペースで上りつめる、つもりだった。
しかし、頂上の景色が視界に広がったその時、後ろから気配が。明らかにダンシングの息遣いと走行音。そしてすぐに横に並び、置いていかれた。M藤さんのだった。意表をツカレ、タイミングを外して私もダンシング。もちろん追えない。それはわかっているが、最後はせめてダンシングで終りたい、そんな気分にさせられた。競っていたわけでもないし、M藤さんの方は上ってきた距離は明らかに短い。でもそんなことは関係なく無条件の説得力で突きつけられた敗北感だった。気持ちのダメージもちょっと大きい。そんなタイミングのそんな抜かれ方だった。抜こうと思えば、はじめに私が並んだあたりで再加速して置いて行くこともできただろうが、そのタイミングではなかったということ。でもその時から確実に、そして効果的に再度抜こうと狙っていたのだと思う。う〜ん•••、M藤さんレース巧者!
こんな悔しさも楽しいのが自転車。更に切り替えも早い私は後の下りで、その悔しさはすっかり楽しい思い出にかわり、気分良く先へ向かった。
 
県道389号線の、海沿いのきれいな景色に沿って走った。阿伏兎のあたりの海岸線、そしてかつて境が浜マリンパークがあり、今は境が浜マリーナとなっているあたりはきれいで、車でもよく走ったことがあるが、自転車のスピード感の中ではその景色もまた格別である。

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その後曲がるポイントを間違えて行き過ぎてしまった、同僚Mくんを追って余分に走ったが、合流後、無事に目的地の「らあめん天」到着。しばらく待って入店。また家族で来てもいいかも、と思える美味しいお店だった。次の行き先を決めずに店を出たが、まだ走り足りない人も多く、話の結果、次は尾道を目指すことになった。はっさく大福を食べに行こうと。
国道2号線へ北上し、その後2号線を西へ。車のいなくなるタイミングを見計らって短距離の小競り合いをちょっとだけ楽しみながら尾道へ入って行った。
そこで突然のSRさんのこの一言。
 
「はっさく大福やめて、アイスにしますか?」
 
急な、というよりももはや直前の予定変更。その場は大混乱する可能性のある発言だった。でもそこはみなさん、お•と•な、な対応。
 
「そっちの方がいいかも〜、そっちにしよう」
 
私を含め、状況的に冷たいアイスの方が良かったようで、即決。「からさわ」の「アイスもなか」に変更となった。

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尾道水道を臨めるスペースで、「抹茶アイスもなか」をいただいた。あまり意識はしていなかったが、限定品らしかった。前に普通のやつを食べたことがあったので、今度は違うのをと思っただけだったが、これがなかなか美味しかった。

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しばし休憩を終え、帰路につく。
日も傾き、アイスも食べたため、若干の肌寒さを感じ始めた。久しぶりにウィンドブレイカーを着ようと出してみた。これはロードバイクに乗り始めた時必要になるからといっしょに購入していたものだ。これまでには使う機会は少なかった。購入時ロードバイクに乗り始めると痩せるのでサイズは小さめに、というアドバイスの通り、ワンサイズ以上小さめのものを購入していた。実際袖の長さはそれでも長いくらいだったのに対し、腰回りがキツキツ。というより、腰骨のまわりでファスナーを合わせると届いていない状態だった。なのでいつも腰骨の上でファスナーを合わせなくてはならず、ちょっと無様になるのでなかなか使いにくかったというのもある。最後に使ったのは、春先の上りの後、下りで寒くなりそうな時だった。その時もまだ、腰骨周りは•••、といった状態だったのを覚えている。
今回も少し躊躇したが、他に着るものはない。レジャーであるロードバイクで体調を崩してしまう訳にはいかないので、コレを着た。
羽織ってみた。
袖は相変わらず長い。
ファスナーは•••?
あれ?無意識に閉まってる。
あ、痩せてるわ•••。
腰骨まわり、もっとキチキツで無理やり閉めてもパツンと行きそうな感じだったのに、この度はめでたくノー•ストレス。途中、暑くなってコンビニで脱ぎはしたが、このウィンドブレイカーをストレスなく着られるのに気づいたのは嬉しかった。
 
これに気を良くして帰りも集中力をとぎらせることなく自宅付近に到着した。私は直帰とさせていただき、自宅付近の分かれ道でみんなから離脱した。

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走行距離約80kmちょい。
 
今月の目標値500km(もちろんローラーの距離含)。あと90km足りていない。今月は出張のためほぼ一週間にわたりチャンスを奪われている。またここ2週間ほどは雨のためローラーでやり過ごした。それらの影響は大きかった。残りの日数にかけるしかないが•••。