Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

20130523山野峡キャンプ場まで

 仕事が休みとなったこの日、山野峡へ出かけた。
 「ツール・ド・大山」でも走るから、とそれまでの数日そしてその後の数日間も、案外好きなだけ飲み食いした感じが残っている。
 実際にはこのイベントは中止になったので、ロードバイクで出るのも間が空いてしまった。

 行先についてはいろいろ考えた。
 丸一日コースか、半日コースか・・・。
 結局前日に届いた FFWD F6R のことも気になり、店長に相談するため半日コースということにした。タイヤ、スプロケ等が届いていれば少しでも試走してみたかったというのが大きい。

 一応、家族内では仕事、ということになっていた私は、仕事に出かける服装でショップへ行き、そこで着替えたり準備をしたりした。店長には事前に車を置かせてもらえるよう頼んでおいた。

 準備完了後出発。快晴、半そでジャージ一枚に半レーパンで、すでに暑い感じである。HRMは忘れてきたのに出発前に気づいた。車に置いておかなくてはならないな。

 四川ダムへ上がるときに通る道を北上。いつも曲がるT字路を直進して、目的地を目指した。割と新しめの道が続いており、車も少なく走りやすい道であった。上り勾配ということを除けばであるが。トンネルを走り、峠をひとつ越える。しばらく下ると山野峡の案内看板に出くわした。


まだC35のまま。

 まっすぐ行くか、左折するかだが、左折するとどうも山道に入るらしい。どうせのんびり行くからと、左へ曲がった。思った通り、上り基調で、勾配が10%くらいのところも短いがあった。私には10%はかなりきつく感じる。4〜5%くらいの坂ならそんなにきついと感じることなく淡々と上れるようになりつつあるが、5%を超えてくると途端に苦しくなる。それが10%になると・・・。今回は距離も短かったし、山間の景色にも助けられた。

 しばらくすると、先ほどの案内看板で直進した道に再度合流する。そこからは田んぼと川に沿ってしばらく走ることになる。

途中、龍頭峡、龍頭の滝、という看板が見えた。その先の予定は特に決めていない。あまり遅くならない程度にショップに戻るだけで、その時間も特に決めているわけではない。興味を引かれたので行ってみた。
道を左折し、龍頭の滝を目指す。
折れ曲がってからの道は幅は狭くなったものの、走りにくくはない。時折草葉が一部を覆っていたり、舗装の粗いところはあるものの、それまでと大きく変わりなく走って行くことができた。
しかしその後、右折して更に山深いところに入って行く道へ入ると様子は大きく変わった。車もほとんど通っていないのか、道の上のほとんどを草葉が薄く覆い、その中には落石であろうか、小石、時には拳大ほどの石が幾つも散らばっていた。目で見ただけでは草葉に覆われていて石があることはほとんど気づかない。走る中で、パチン!、パチン!とタイヤが石を跳ねる音と、石に乗り上げ一瞬タイヤが軌道を変えることでそこに石があったのだと気づかされる。こんな中でスピードは出せないのでゆっくり進んで行く。幸い、木陰に入っているので冷んやりと湿った空気に包まれているため、気分はイイ。
しばらくパチンパチンを繰り返しながら進む。一瞬このまま一応は舗装された道が「滝」のところまで続いているのか?と期待した。しかし左手を流れる小川を渡る橋が見えたところで、その期待は終わった。橋を渡ったところからは舗装されていない山道が上へつながっている。その先に龍頭の滝はあるらしい。
一旦、バイクを止める。川のせせらぎしか聞こえてこないが、かえってソワソワしてしまう。

ちょっとだけ様子を見るために山道を上がってみた。ちょっとのところに看板があった。

「龍頭の滝まで800m」

クリートのついたロード用のシューズで800mの山道は・・・。
ということで滝を拝むのは断念した。
今度来ることがあったら、そのときにはバックパックにシューズをいれておこうと思った。そうまでして見るだけの「滝」であればいいのだが。

諦めのついたところで、きた道を引き返した。元来た道に合流し、山野峡キャンプ場を目指した。

ちょっと走り、左手を見ると空の低いところ、私の目線より少し高い位置を鳥が滑空している。
それと並走する形でしばらく走った。その鳥は音もなく流れていく景色の中、私の視界の一角にその姿を見せ続けていた。なんか不思議な気分である。私と鳥の位置関係は変わらず、我々の周りの景色だけが流れていった。やがてその鳥は他の鳥とじゃれあいながら空高く舞い上がっていった。
気持ちよさそうであるが、私の目の前には坂が・・・。余韻に浸る間もなく息が乱れ始める・・・。
当然上りのブラインドコーナーが続く。ソロソロか?、ソロソロか?という期待を何度か裏切られ、いつキャンプ場が見えてくるんだろう?。もしかして道を間違えたのか?などと考え始めた。ずいぶん以前にこのキャンプ場を一度だけ利用したとがあったが、本当にこんな道、こんなに長いこと通ったっけ?という疑問もフツフツと大きくなっていった。当然、その時は車なので、自転車との距離感は 大きく狂っている。
数えきれない疑問符が頭の中をめぐり、「もうソロソロ引き返そうか?」と考えた瞬間、先に開けた駐車場、そしてそこから谷へ向かって広がる施設が見えた。
体力的に限界、というわけでもないが、目的地に自信がない状態で続く上りは精神的な負担が大きいものである。

駐車場の端の日陰で休憩し引き返した。

帰りはいつものようにひたすらペダルを回すのみ。上ってきた分、下り基調になるので気が楽である。
それでも来る時に通ったトンネル前では、また上らなければならなかった。ダラダラ続く上りを上り切ったのは、トンネルの出口。そこで最後の休憩をとった。補給も軽めにしておく。

その後は一気にショップまで・・・、と言いたいところであるが、途中気になる「手打ちそば」の看板が目に止まった。住宅の中の民家で営業しているらしい。ちょっと寄り道してみた。しかしその日は平日。その店は土日が営業日らしいので営業はしていなかった。しかし、土日に四川ダムあたりを走った後、ちょっと寄ってみるのにちょうどいいので覚えておくことにする。

その後ショップへ到着。取り敢えず一段落である。

ショップへ戻ると、早速ホイールの状態を見てもらい、到着していたスプロケをつけてもらった。ブレ取り台でブレを確認してもらう。残念ながらタイヤはまだ到着していないようで、試走はタイヤ到着後、後日ということになった。

しばらく時間を置き、再度自転車で出かけることにした。
今度は四川ダム。

タイムは気にせず、とりあえず上ってこようと・・・。

今回は前々回のデータと抜きつ抜かれつ行ってみようと思い、Edge800 をセットして出発した。
しかし、上り始めてダムを折り返した下りの直前で、急に猛烈な眠気が襲ってきた。眠くて眠くてしょうがない。

そこで思い出した!

すっかり忘れていたが、前日の夜、ちょっと飲みすぎて、久し振りに偏頭痛に襲われて2時間しか寝ていなかったのである。

「このまま上り切ったらマズイかも・・・」

そう思って、下りから上りに差し掛かったあたりの広くなった脇道へバイクを止め・・・・・

寝た。

30分くらいではあるが、結構本気で寝ていたと思う。寝汗もかいていた。

少し回復した感じだったので、そのまま下ってショップまで帰った。帰る途中も少し眠かったが、そこは気合で乗り切った。

それにしても急に睡魔が襲ってくるものである。
直前まで前々回の走行データと競っていた。「とりあえず上ってこよう」という割には50秒近く前々回のペースを上回っていた。そのまま行ければ(体力的には難しかったと思うが)タイム更新ということもあったかもしれなかった。なので頑張りたい気持ちもあったが、眠くて眠くてしょうがない状態が突然やってきた。
イベントなどに参加中であったならどうなっていただろう。そう考えるとちょっと怖い気もする。果たして走り続けることで眠気を抑えることができたか?

いずれにしても、睡眠は大事である。
走りに出る前の睡眠は体調管理の一環としても自分で責任を持ってとっておかなくてはならない。今回は平日休みということで嬉しさのあまり、寝不足を忘れて飛び出したが、場合によっては走りに出るのを諦めることも必要な場合もあるだろう。
そういった部分も含めて、本当に責任のあるサイクリストにならなければ、と思わされた。

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