Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

前日の無理が祟った? もみのき耐久レース

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9月7日(日)

もみのき耐久レースに参加した。昨年の同時期と同様240分の耐久レース。

今年は私とチネくん、503さんの3人チームでの出場。ショップからは私たちを含めて4チームでの参加となった。

私とチネくんの二人はピットの場所取りも兼ねて前日からの前泊(レース前泊明け - Daily Sketch with...)。無事狙い通りの場所を確保した。

朝になりゆっくり過ごしていると、6時頃から何台もの車が入ってきていた。朝食を済ませ、所要を足し、のんきに過ごしていると、10時頃からショップのメンバーがそろい始める。総勢14名、4チーム。

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チーム戦略はピットの場所選びから

今回確保したピットの場所は、ピットロードのかなり手前の方。

このピットロードは上り基調で、昨年度は奥の方だった。この場所だとコース最後の上りを終え、やっとピットロードに戻ってきた、と思っても、そのピットロードが上り基調で、残り距離も長くなってしまう。そのためかなり苦しく感じられた。

今回は出発前のリクエストとして、できるだけ最後が短くなるようにピットロードの前の方を確保するよう言われていた。その分ライダー交代後の出だしで上りの直線が長くなるが、まだ脚が残っているはじめなのでかまわない。

 

コワゴワ試走、果たして前日の115km影響は?

メンバーが集合してしばらく後、コースを試走できるタイミングとなった。私とチネくんの場合、朝7時半からの試走の時間もあり、そこを使えたのだが、前日の雨(夜からはよく晴れていたが)が路面に残っており、明らかに濡れた状態で走ることになるためキャンセルしていた。

しかしスタート直前の試走のタイミングでは、空は晴れ渡ってからしばらく経過している。路面もいくらか乾いているだろうという予測のもと、試走に出かけることにした。とはいえ、完全に乾いているわけではなく、日陰になる部分も多いためかなりビビりながら、注意しながら走らせてもらった。

しばらく前の方には同じチームの503さんとショップメンバーのジャイアントさん。決して無理はしないがとりあえずそこに追いつくために、少しずつ距離を詰めていった。路面は3分の2程度がウェット。さらに苔が生えているところもあり、けっこう滑りそうな気配。やがてジャイアントさん503さんに追いつき、後半部分乾いている路面も増えたため、どれくらいバイクを倒せるのか試しながら下りを駆け下りた。ジャイアントさんと503さんは後ろについてきていたようで、最後の上りに入ると私を抜いて駆け上がっていった。

私は前日の115kmが祟って?、どうも脚が重い。無理してもいけないのでゆっくり上って試走を終えた。

 

スタート! 恐怖の連続の序盤

時間は12時過ぎ、いよいよスタートの時刻が迫る。

私たちのチームはチネくんにスタートを任せた。

・・・そしてスタートの号砲。前方に位置していたチネくんが10番手くらいで目の前を通り過ぎ、その他のショップチームのスターターも次々と通り過ぎていった。

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ここからせわしない4時間が始まった。

2番手は503さん。

そして3番手が私。

スタートの順番のままチネくんがピットへ現れ、503さんへ交代。そして私の番が回ってきた。

ドキドキしながら、センサーを付けてもらい、スタートした。

このコースは前半上り。中盤ちょい前から下りとタイトコーナーの連続。そして最後に上りが待ち受ける。

スタート直後の上りで、明らかに疲労から脚が悲鳴を上げているのに気付いた。スタートしたばかりなのに!

「これで今日のレース最後までもつのだろうか?」

「前日の115kmは私にとってはやはり無謀だったか・・・」

そんなことを考えながら、だましだまし上り区間を走った。上りのコツをAR-Kさんに教えてもらったチネくんから伝え聞いていたのだが、そのイメージはさっぱりつかめずじまい。そのイメージを思い返す余裕もほとんどなかった。

こんな状況で、明らかに前日の「疲労」という負債を抱えながら上りの続く区間を終え、下りに入った。

レースに参加し始めてまだ経験は浅いが、私のパターンというのがある。

そのパターンとは、上り区間はホドホド(といってもかなりキツイのだが)で、前方のダレかを目標にじわじわと距離を詰めていく。下りと(テクニカル)コーナーの区間に入ってから、後ろにつき、楽をする、または加速して置き去りにする。というものである。

もちろん、本当に速い人にはそんなこと関係なくドシドシぬかれていくのであるが。

それでもこの感じで、このコースでも、岡山国際でも、はりちゅうでもやってきており、私にとってはかなり精度の高い「作戦?」なのである。

1周回目、前日の負債を感じながらも同じようなスタンスで臨んでいた。上りの途中で前走者に張り付き、下りの区間に入ってからしばらく楽をさせてもらう。しばらくするとさらに私の後ろにももう一人ついてきている。下り区間の中ほどでかなり前方によさそうなペースの人がいたので、そこまで追いつこうと一気に抜け出した。

どうやら後ろについてきていた人も私に乗っかってきたようだった。関係なく加速して、その人との距離は開いていった。が、2か所ほど急なコーナーがあり、そこでのラインどりを間違えてしまい失速。その都度その隙をついて直後につかれた。それでも何とか振り切って、前方にいて目標にしていた人に追いつき張り付くことに成功した。そしてそのまま下り区間を終え、終盤の2段階の上りの後半に入ってから抜いた。そして周回終了。

が、ラップを計り損ねていたので記録なし。

はじめの3周目くらいまでは路面状況からかなり怖い思いをした。その中で2回ほどは明らかに後輪が滑ったのである。すぐにグリップを取り戻したので特に大きな乱れはなかったが、内心はバクバクものであった。それでも上りよりは下りとコーナーで稼がなければならない私はきわどく行くしかなかった。その後は路面も徐々に乾いていき、特定の場所で気を付ければ後は自分のリズムで攻めることができるようになっていった。

 

中盤略、そして終盤へ

全部で7周回ほど走ったことになるのだが、ちょうど私でゴールを迎えるタイミングとなった。中ほどの何周かは同じようなスタンスで走るも、なかなかいい出会いに恵まれず、「一人旅」が多かったので、苦しいだけで心躍る場面はあまりなかった。

しかし最後のゴールまでの周回では、知略を練り?、力を振り絞って心躍らせてゴールへ突入することができた。

最終周回。

脚も尽きつつある状態。

前半の上り区間を特に何の目標とも出会えず淡々と終え、下り区間に入った。

「今日の最後は特に燃えることなくこのままゴールなのかな?」

そう思いながら下り区間を終えるちょっと前、前方に人の影が見えた。力を抜くことなく力強いペダリングをしている様子も見えた。

「しめた! その人を最後の目標に振り絞ろう!」

そう思って臨戦態勢に入った。

そして下りコーナーをきわどく攻めて、わずかに残された下り区間が終わるすんでのところで後ろに張り付くことに成功した。そのままカーブに差し掛かったところで、私のブレーキングの音で気づいたのか、振り切ろうとする気配が感じられた。わたしもちぎられまいと必死に食いつく。

 

最後の見せ場?

下り区間を終わり、終盤の2段坂の最初の坂に入った。前の人は明らかに私を降り切ろうとダンシングで加速した。最後の周回なので頑張って少しでもタイムを縮めたい私には好都合だった。私は、下りからのスピードを生かしつつ、さらに後ろについている利点からシッティングのまま、あまり負荷を高めずにはりつくことができていた。

しかし、ここでふと思い当った・・・。

明らかに余裕がありそうに見て取られて、

「先に行ってくれ・・・」

なんてやられては元も子もない。

そこで、がんばれば降り切れる・・・、という雰囲気を醸し出すために、わざと息を荒げ、大きな呼吸音を発した。

「ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ、、、」

それが本当に効いたのかどうかはわからないが、そのタイミングでそんなことを考えることができた私自身に驚きである。どんだけ姑息なんだろう、私って・・・???その後その人はペダリングの力を緩めることなく巡航した。

一段目を終えた後、少し平坦気味のコーナーが続く。決して緩やかではないコーナーで、ここでも引き離そうとする「その人」に食いついていった。そして、その中の一つのコーナーでは、コーナリング中のペダリングでクリートを地面でこすった。

とはいえ、この日クリートをこするのは5回目で慣れたもんであった。特に怖さを感じることなくそのまま食いつき続けた。もちろん「ゼェゼェ」言いながらである。このあたりでは半分演技、半分本気で・・・。全ては最後の坂のためである。

そしていよいよ最後の坂。

上り口をそのままの位置でやり過ごし、少し上ったあと、右側から「仕掛け」た。「その人」がやや先行しているが、ほぼ並んだ状態になったとき、前方に一人の女性がゆっくり坂を上っているのが見えた。明らかに斜度が緩くなる右折れの部分でオーバーテイクするタイミングになる。私が追っている「その人」はその女性の左から大回りで抜きにかかる気配。私は・・・。「その人」を抜くためには右から入るしかなかったがスペースがあるかどうか・・・。考えてもしょうがないので右から行くことに決め、ラインを狙った。大回りをした「その人は」速度の低下が少なく、イン側を行こうとする私は少し斜度が強くなり多少スピードが落ちることになった。幸いその女性のイン側がわずかに空いたので、ギリギリの芝生の上にはみ出して加速しながらその女性をオーバーテイクした。そのまま必死で加速。「その人」もほぼ横並びのはずである。

ゴールラインが見渡せるところまで出るとショップのみんなも見てくれていた。もう「その人」との争いだけではなかった。最後の力を振り絞る姿を見てもらわなければならない。「その人」のことは意識の外に置き、とりあえず必死こいた。すると、スタッフMくんの叫ぶ声。

「そのまま、そのまま! 緩めるな! 来てるよ!」

と。

その声に我に返り一瞬抜けかけていた意識を取り戻して最後まで「必死こく」のを維持してゴールラインを通過した。

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左後方から

「あ~!」

と悔しそうな声が聞こえた・・・。

 

戦いを終えて・・・

レースを終え、風呂に入らせてもらい空を見上げると、青い空。そして吹く風はさわやかな高原のそれ。みんな出し切った後のすがすがしい表情が印象的だった。そして私自身も。

前日のロングライドが祟りつつも何とか走り切ることができた。しかも最後のゴールスプリントも印象に残っている。とてもいい一日だったような気がした。

レースの結果は11位。

昨年が20位もつれだったので大幅上昇だった。さらに上も・・・、と欲をかきたくなるが、現状はこのあたりが限度のようだった。ただ、3時間半経過時点での順位は10位だったので、その後の30分で11位に落ちていることになる。そこのところに悔しさは残る。なぜなら10位は「飛び賞」の対象となっていたから。

来年までにはさらに鍛えて・・・とは、なんでもそうであるが毎回思うことではある。

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