Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

「自転車の教科書」堂城 賢(たかぎ まさる)著

遅ればせながら買って読んでみた。

著者の堂城 賢さんとは、MTBの元プロライダー。主催するライディングスクール「やまめの学校」で独自のライディング理論を展開する方で、その方の書かれた本がこの「自転車の教科書」。
その理論はザックリいくと、骨盤を立てて、背中を丸める乗り方ではなく、背中を伸ばして骨盤を股関節から倒し、自転車の真ん中に乗りるという感じである。

自転車の教科書

自転車の教科書

この方のライディング理論はこれまでに雑誌などで何度か目にする機会があった。その時には「こんな考え方のあるんだ」というくらいで、また機会があったら試してみようと思っただけであった。

しかしつい最近、自分で意識することなく、いつの間にか足が回りやすい乗り方になった時、「あれ? これってアノ乗り方に近いんじゃない?」と、フト思い当たったのであった。
正しいかどうかはさておき、乗りに出かけた時の終盤に、それまでは疲れてくると、お尻の位置を後方へ動かして足の使い方を変えようとしていた。しかし、その時にはたまたま「ちょっとお尻を前に出してみよう」と思ったのであった。しかも疲れていたので背中を丸める感じよりも、ストレッチのために背中を伸ばし気味にして骨盤を股関節から倒す感じで・・・。すると、思ったよりも楽に足が回せ、スピードのノリも良くなった感じがした。

これが「おじぎ乗り」に興味を持った始まりだった。

で、件の「自転車の教科書」・・・・・・・
内容は理にかなっている、感じはする。
自分ができるかどうかは別にして、そうなるとすごくいいな〜、と思わされる内容が書かれている。しっかりと根拠と共に。まだ一度だけ、サラッと通して読んでみただけなので、どうすればそうできるようになるのかわからないが、ちょっとずつ乗り方も変えていければいいな、と思わされた。また思い返してみると、ライド終盤の披露も蓄積した時に無意識で近い感覚を味わっていたというのが興味深い。疲れて無駄に力を入れられない時に出てきた感覚って本物で、一番効率がいいんじゃないの? と思ってしまったのであった。
今後引き続いて研究してみたいものである。

ところで、正しい自転車の乗り方って、いくつかあるよな、って改めて思う。お尻の痛みの解決策も。私の場合のお尻の痛み対策は「お尻をバカにする」に尽きる(感じがしている)。一方でサドル選びの旅に出る人もいれば、ポジションにその解決策を求めて探求する人も。思うに宗教のようなもので、いったんそこに救いを求めると、それを拠り所に突き詰めていくことになるのだろう。幸い私はサドルの旅に出るための資金的な余裕はなかったので、「お尻をバカにする」対処方法を拠り所にすることで済んでいる。
自転車の乗り方も・・・。
正しい自転車の乗り方は各所でいくつか紹介されており、それぞれに根拠が添えられている。どれを拠り所とするかは受け取る側の判断となる。意図していてもいなくても、イロイロ試してみる中で、何かのきっかけで「実感」が伴えば、それに興味を覚え、それを拠り所としてしまうことはあり得る。まさに今回の私がそのパターンである。


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