Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

燃え尽き覚悟・・・(3人でミッドナイトエンデューロ)

7月26日(土)から27日(日)にかけて、参戦してきた。「ミッドナイトエンデューロ」に。

この週、走っておかないとなんだか落ち着かない中で、ジテツウも二日ほど実施。少しオーバーワーク気味かな?と思われていたが、金曜日に直前の休脚日を入れ、当日も出発までゆっくりと過ごせた。そのおかげで身体は随分と軽くなっていた。

家からの出発は13時頃。昼過ぎに準備を始め、バイクをアミティに積載した。

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今回は雨の心配もなさそうだったので、ホイールはあまり迷うことなくFFWD F6Rを選択した。ブレーキシュー交換、クリアランスの調整をして準備をしておいた。ただ、山の天気は変わりやすい。いざというときのためにC35もホイールバッグに入れて持ち込んでおいた。ブレーキシューは随分減っていたので、もしC35(クリンチャー)に履き替えてもそのまま使って、その後は新しく取り替えようと思っていた。まあ、幸いなことに雨は降らなかったのだが。

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家を出発してのち、AR-Kさんを迎えに世羅まで回った。今回は10時間耐久。私とこのAR-Kさん、そしていつものチネくんの3人で参戦。交代で走って、一人100km弱ずつ走ることになる。昨年の参加は8人チームでの出場だったため、40km弱で済んだが、今回は距離を走る。果たして体力が持つのか不安だったが、なんとか足を引っ張らないように体調を整えておくというのだけ気を付けた。

さて、AR-Kさんを迎えに行き、途中で夕食や夜食、ドリンク類を調達して岡山国際サーキットへ向かった。チネくんは仕事のため少し遅れて現地入りすることになる。

岡山国際サーキットへ到着したのは18時前。

ピットは店長の知り合いの方が朝からサーキット入りしており、そのまま4時間ソロを走るということで、場所をとっておいていただいた。そして無事合流して準備に。バイクを下し、空気圧を調整。ちょうど横にスペースが取れる場所に駐車できたため、広々と準備作業を行うことができた。時間的にも日は傾きつつあり、日中の暑さもやや影を潜めていた。

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そのうえ、いい風も吹き、ホドホドに快適な夜を過ごせそうな様子。少し安心して、バイクの各所を再度チェックしてピットに持ち込んだ。

この頃ショップからもうひとつ、ロード・ミックスに8人チームで出場する面々が集合してきた。こちらのチームは前回同様、常に一周のタイムトライアル状態で交代で走り切る作戦。8人チームだとそれでも案外いける。

一方私たちは3人チーム。一人一時間走って交代する、という作戦だった。一周約3.7km、上り下りのあるコースを一時間走り続けるペースで。それを考えれば、一人一周交代のもう一方のチームよりも、ペースは格段に落ちるということは想像できる。問題はその落とし具合。どれくらいペースを落とせばいいのだろうか、そのあたりが序盤のカギとなる。

さて、準備を終えピットに集合完了するともういい時間。もうすぐスタートというタイミングになっていた。スタート担当はもちろんAR-Kさん。スタート後は1時間半ほど飛ばしてもらい、その後チネくん、そして私、という予定となっていた。

しかし、チネくんからの突然の電話。

「今家につきました。これから出るので到着は21時半くらいになりそうです・・・。yPhonist(私)さん、二番目行っといてください!」と・・・。

レースのスタートは20時。予定では、AR-Kさんのスタートを見届け、AR-Kさんスタートから1時間半、そしてチネくん1時間。約2時間半後に私の出番とふんでいたので、ゆっくり目にアップをして・・・。と考えていたのだが、そうはいかなくなってしまった。

ついでにショップからのチーム事情で、スタートのしばらくはやらなくてはならないことができてしまっており、アップする時間もなくなってしまった。コンディションだけが今回の頼みの綱だったのだが。

そうはいっても仕方ないので、現実を受け入れ、スタート時間となった。

昨年は初参加で妙にソワソワ・ドキドキしていたことを思い出したが、今回はかなり余裕でスタートの時間を迎えることができた。昨年のこのイベントへの参加、そして今年春先のこのサーキットでのレースでも走っており、コースの様子はある程度頭に入ってきている。どこで力を抜いて、どこで踏まなければならないか、何となくイメージしながらスタート後の自分の順番を待った。

 

しかしトラブルはすぐにやってきた。

 

スタート後約45分。

突然AR-Kさんがピットに飛び込んできて交代を要求した。

予定では最初の交代はスタートから1時間半後。まだ40分くらい後だった。当然そのつもりでいた私はシューズも履いていなければ、ゼッケンを付けたジャージも着ていない。当然ヘルメットすらかぶっていない状態でホームストレートを流れるように走り去っていく何台もの自転車をぼーっと眺めていた。

そんなタイミングでの突然の交代要求。

すぐにピットに戻り、シューズを履いてジャージを着て、ヘルメット・・・。一から準備をして、出走に備えた。その間AR-Kさんの様子を聞くと、、、スタート後のペースが、早くてかなり早めに足を消耗してしまったらしかった。10時間耐久といっても、4時間耐久のスタートも同時に行われている。それぞれのソロはともかく、同じチームであってもペースは全く違う。4時間の方のペースはかなりのハイペースでの周回となっていたようだった。しかも私たちは3人のチーム。他のチームは5名チームから制限いっぱいの8名チームでの参加がほとんどであった。短い周回数で交代する分ペースも高く保てるのだろう。

そんな感じで、今回テーマとするコンディションに大きくかかわる、「心の準備」をする暇さえなく、突然の出撃となってしまった。

走り出してしまえばそんなことを言っていてもしょうがないので、走ることに集中することにした。思い描いていた通り、力を抜くところは抜きつつ、踏まなければいけないところでも最小限に抑えつつ、予定の1時間程度持たせるペース配分で・・・。果たしてそれがうまくいくか、それすらもわからない最初の周回。まずは様子を見ながら各所の様子を見ていった。

 

ピットロードから立ち上がり、上りを経てマイクナイトコーナーへ。ここは上りなのであまり無理せずピットロードでのスピードを生かしつつマイペースで上がった。このコーナーを終えると、ホブスコーナーからレッドコーナーへ続く下りながらのS字。このS字コーナーが体力温存のためのひとつ目のポイントとなると考えた。ホブスコーナー進入の前に速度を上げておき、このS字を抜けるまではあまり脚を回さない。できるだけ低い姿勢で風の抵抗を避けて下りながらスピードを上げていく。その後レッドマンコーナーからの抜けだしで軽く加速してバイパーコーナー、続くリボルバーコーナーへ高速でつなげていく。このあたりはペダリングすれば加速していくので、疲労をためない程度にトルクを与えてスピードの維持、または若干の加速を狙っていく。バイパーコーナー手前では姿勢を低くすれば脚を休ませてもそんなに減速はしない。バイパーコーナーを終え、すぐに来るリボルバーコーナーに備える。このコーナーから上りに切り替わる。速度を生かしてリボルバーを抜け、あとは無理をせず、少々速度が落ちても、脚に疲労が蓄積しないようにその後のヘアピンまで終わらせる。その後はバックストレート。ここも足を残すことを考えれば無理せず、少しずつトルクを加えて徐々に加速していく。そしてバックストレートの後半、コースの右端により、次のコーナーのアウト側へ。次のアトウッドカーブは大きく下りながら、その後上りに転じる。そのため、速度を維持しつつその速度を生かして最後のホームストレートまで続くだらだらした上りをクリアしていくことになる。アトウッドカーブ手前でコーナーアウト側により、外側のラインを描いて回っていく。脚は回さず、アゴがステムにつくくらいまで低い姿勢を保ってアウト側キープ(さすがに後半は多少中心寄りになるが)で行くと脚を使って回さなくても、イン側を脚を回しながらもスピードコントロールしながら走るよりは速く回れる(気がする)。そうするとこのコーナーからの立ち上がりでかなり有利に事を運べる(気がする)。そしてその後はダラダラ上りを上ってホームストレートに・・・。そして今回はすぐにピットへは入れず、こんなことを数回繰り返してからやっと戻る、ということになるのだった。

と、まあ、こんな感じのことを確かめながら一周を終え、その後の数周を意識しながら走った。いやな上りも、下りでのスピードの乗せ方と、特にアトウッドカーブでのスピードの乗せ方を意識している分、かなり楽に抑えて上ることができたような気がする。もちろん、速い集団がいれば積極的に後ろにつかせてもらった。その時、アトウッドカーブでは前走者と同じラインを走るとどうしても減速が必要となり効率が悪いので、ラインを外目にとって、立ち上がりで無理せずにまた復帰するラインを繰り返した。私にとって、S字後のスピードの乗せ方とその後の上りへのつなげ方、そしてこのアトウッドカーブのスピード維持がポイントであったように思われる。実際にそれが功を奏した場面は終盤にやってくる。

無駄に脚を使わず約45分。ホームストレート、チームピット前で叫んだ。

「次、交代~!」

そして後一周してピットへ・・・。

たどり着いてきたのか心配していたチネくんの姿が見え、でもなぜかAR-Kさんが出走の準備を整えて待っていた。どうやらチネくんも到着したばかりで、つなぎでAR-Kさんが20分ばかり走ってくるとのことらしかった。

それでもこれでやっと全員集合。安心してその後の時間を過ごせる状況が整った。

「3人チームで、1時間交代だと、実際走ってみると結構しんどいね~」ということになり、その後は30分目処での交代となった。はじめは6週くらい。そして後半は5週・・・。

そうやって夜は更けていく。

何度目かの私の順番を終え、AR-Kさんに交代した後、チネくんが話しかけてきた。

「お疲れ様でした!」

「yPhonistさん、なんか大変なことになってますよ~」

「今、6位に入ってます!」

驚き!

今回は10位狙いくらいかな、なんて思っていたのが突然の6位。これにはちょっと気をよくしてしまった。あわよくば入賞じゃん!

 

しかし実際のところ、3人という少人数チームの私たち。残された時間が心配され、その不安の方が大きくのしかかってきてた。

3人チームでの10時間耐久。燃え尽き覚悟ではあったが、実際走ってみるとそのキツサは、時間を追うごとに身体に響いてくるのを実感しつつ、レースは終盤へ向かう・・・。

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