Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

やっぱ燃え尽きた・・・(3人でミッドナイトエンデューロ)

20時スタートのミッドナイトエンデューロ。スタートして4時間弱経った頃、私たちのチームが6位に入っていることに気が付いた。これは入賞圏内? 一瞬色めき立ったのだった。

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ということで、その後は気合が入りまくった、、、のか?というとそうでもなく、残された時間と体力を考えると、淡々と自分たちのペースでやっていくしかないだろう、というさみしい結論にしかならなかった。。

 

その1時間後には、、、

 

「今5位に入ってます!」

こ こでもテンションは上がったが、3人のチームにとってはそこが限界だろう・・・、と。他の上位チームはみんな5人から8人チーム。様子を見ていると、私た ちの半分ちょい(3周程度?)の周回数で交代して、私たちと同じくらいの休憩時間を各自確保できている計算になる。だから私たちの順位もいずれ下がってい くのだろう・・・、と。

案の定、4時間エンデューロの方のゴールが終わり、コース上の自転車が半減して少ししてから順位が下がり始めてい る。前半部分はまだ体力もあり、4時間参加者の後についてペースを維持できていたのが、ついて行けるいいペースの人が少なくなっていた。当然体力もどんど ん消耗してきている。そんな感じで、6位、7位・・・。そして8時間経過後のAM4:00過ぎには8位まで。

順位を上げるように頑張ろう、というよりも、とにかくペースを維持して、これ以上下げないように、という意識を持つだけで精いっぱいだった。

時計が4時半を回った頃、私の最後の5周回がやってきた。その後AR-Kさんが5周回程度走り、そののちのチネくんからは1週ずつのスプリントで走ることになった。

この回、走り始めた時にはまだ暗かった空も、2周目あたりから明らかに明るくなってきた。また、周り木々の中からはセミの声も・・・。ふと気になり時計を見てみると4:45。セミってこんな早くから鳴きだしてるんだ・・・。これまでに思ってもみなかった発見だった。

泣いても笑ってももう少しで終了。できるだけペースを落とさず、でもここで脚を使い切ってしまわないように考えつつ走り切った。

あとは何度かの一周スプリント・・・。

結局私は2回ほどスプリントに出た。

タイム的には最初が6分ジャスト。2本目が6分15秒。6分切りたかったが、やはり100km弱走った身体では無理だった。

一 本目を終え、少し休憩した後戻ると、チームピットの中で何だか面白そうなことが起こっていた。どうもみんなソワソワした感じだったので、様子をうかがう と、私たちのチームともう一方のショップチームで追いかけっこをするタイミングになったようなのである。追う方は私たち。私の後に出たAR-Kさんがもう 一方のチームの誰かを追っているらしい。次に走るチネくんで追いつけるかも・・・。という感じ。

しばらくすると、SRさん(もう一方の方)交代してジャイアントさん出走。もうしばらくしてAR-Kさん到着。チネくんがジャイアントさんを追う展開となった。なんとかすれば追いつけるかもしれない。そんな感じでワクワクして展開を見守った。

し ばらくして、ジャイアントさん帰着。スコットさんに交代し、スコットさんが出るタイミングでチネくん到着。明らかにその差は詰まってきていた。しかしここ で痛恨のミス! AR-Kさんがタグセンサー移し替え要因としてその場にいない。その他の人に手伝ってもらい、タグを付け替えるも、差が開いてしまった。

取りあえず出発して、前方を見ると、スコットさんはピットロードが上りに差し掛かるあたりに見える。まずは冷静に状況を把握することに努めた。

約3.7kmのこのコース。むこうは26歳で「若い」。8人チームで走っているため、疲労は私よりも少ないはず。といった感じで、スコットさんに有利な材料が多い。しかし、スコットさんは2か月前からロードに乗り始めたばかり。このイベントがレース初参加。

そして私自身の状況。交代とはいえ一睡もせずに100km弱を走ったオッサン。さらに直前一周スプリントをしたばかり・・・。残された脚もほとんどないという、マイナス要因だけが思い浮かぶ。

でも追いつきたい。そして追い越したい・・・。

そ れにはどうすればいいか。ピットロードを走りながら思いを巡らせた。残された脚では上りで詰めることは不可能。でも下りと最後のアトウッドカーブでなら大 幅に差を詰めることができるかもしれない。そう思い、目の前にやってきたピットロードの上りを抑えめに上り、その後の上りも抑えて行く決断をした。

こ の上りに差し掛かった頃、スコットさんはマイクナイトコーナーあたりで本線と合流している様子だった。気は焦るがここは後のために我慢。自分のペースで脚 を残しつつ淡々と上りを終えた。ホブスコーナーからレッドマンコーナーのS字、その後のストレートあたりまででスピードを乗せてリボルバーコーナーからの 上りに備える。ホブスコーナー手前で、これが最後だから、と5回ほど重めのギアを踏んで加速。そして下りのS字に進入していった。左コーナーの先に見える 右コーナー。スコットさんの姿は見えない。右コーナーへ入り出口の先が見えた頃、はるか前方にスコットさんの姿が見えた。距離は開いている。でもそれは速 度が高い区間だから距離が開いているだけ、と言い聞かせて、加速に入った。前を走る人たちのスリップに一瞬ずつ入りながら・・・。バイパーコーナーでもペ ダルを回し続ける。そしていよいよリボルバーコーナー。速度を殺さないよう、ダンシングで乗り切る。距離は?・・・、当然見かけの距離は縮まっている。ヘ アピンに向かう私に対してヘアピンから抜け出し、バックストレートで加速の態勢に入ろうとしているスコットさん。何とか追いつきたい一心で脚を回し続ける が、ヘアピンを抜けた後捉えたスコットさんの姿ははるか彼方。ただ、これも速度が上がっているから仕方のないこと。とにかく必死で加速態勢に入る。毎回同 じくらいのタイミングで見るガーミンに表示されたスピード。この時は40km/hに少し足りないくらい・・・。バックストレートが終わるまでのできるだけ 早いうちに45km/hまでは上げておきたい。

「40~!」

と訳も分からずに叫びながらトルクをかけて3漕ぎ・・・。それで 42km/hに到達。スコットさんの姿を確認すると、少し距離も落ち着いてきた感じも。さらに観察していると、明らかに苦しそうな後ろ姿もチラホラ見られ た。脚は広がってがに股になり、頭を下げることが多くなってきていた。身体も左右にブレてる。距離もいくぶん近づいていそう。同じように走っていれば縮ま りっこはないのだが。

彼も疲れている!

そう確信して、バックストレート終わりにいつもよりも数回余分に脚を回しておいて、ア トウッドカーブでの落下態勢に入った。私の中の定石通り、できるだけ低い姿勢でのアトウッドカーブ外回り。そして、上りに転じる直前からダンシング。だん だんとスピードは落ちていく中でギアも徐々に軽くしながら、ダンシングをしばらく続けた。スコットさんはこれまでになく近くにいた。彼もダンシングを織り 交ぜながら最後の力を振り絞っていた。一方私は、ピットロード手前の少し傾斜の緩くなったあたりから仕掛けようと、そこまでは速度維持を心がけて我慢して いた。状況的には追い抜くのはかなりしんどそうな状況。追い抜くことになればそれはピットでの交代の直前になるだろうというくらいの感じだった。

やがて斜度がいくぶん緩み、ピットへの入り口が見えてきた。

そこで、加速のためダンシング!

・・・でも、続けられない。

ちょっ とダンシングしては休むという感じでしか行けないくらい脚は消耗しきっていた。目の前にスコットさんを捉えながらも、抜けないままピットロードへ。ピット ロードでも距離は確実に縮まりながらも、抜けずじまいだった。そしてチームピット前へ。スコットさん到着。すぐその横に私も到着。そしてスコットさんが交 代を終え、スタッフMくん出走。すぐにAR-Kさんスタート、という感じとなった。

なかなか白熱した戦いに、最後の最後に燃え尽きた感じである。

肝心の10時間耐久の方は、AR-Kが最終走者となり、ゴールを果たすことになった。そして、私たち三人のミッドナイトエンデューロ、10時間耐久は無事に終わった。

終わってしまえば、もう結果もどうでもいいや、という感じもしてきて、とにかくすがすがしく充実した思いだけが心に残った。

後片付けをしつつ、5位入賞を果たしたもう一方のミックス・チームの表彰を見に行くついでに、結果の掲示を見た。

 

結果は、、、クラス7位。総合9位。

 

惜しかった・・・。

も う一つ順位を上げられれば表彰してもらえたのだが・・・。とはいっても全力は出し切った。3人チームとしてはクラスの中ではトップ。総合でも2位となって いた。3人チームというカテゴリーがないので意味はないのだが、それでも3人という人数でクラス、総合ともに上位に食い込んでいるという事実は私たちに自 信を与えてくれるに十分だった。表彰されることはなかったが、何だか誇らしい気分でレースの日程を終えることができた。

チームのみんな、そしてショップのみんな、またその他の参加者、そして運営スタッフ皆さんには感謝します。

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さて、今後の予定だが、9月にエンデューロ系のレース一本。10月にヒルクライム一本を予定している。8月は予定は入れていないので、「四川ダムヒルクライム」のタイムアップを狙って通ってみる月にしてみようかな、と思ってもみた。
とりあえずは今回のミッドナイトエンデューロの疲れを取り去り、徐々に身体を動かして、8月中にベストタイム更新ができるように取り組んでみるつもりである。