瀬戸田までホントポタ。

晴天に恵まれたこの日,私と相方ちゃんが所属しているスキークラブの行事で「サイクリング」が行われた。
私と相方ちゃんに加え5名が参加。合計7名でのサイクリングとなった。
集合は尾道駅前の芝生広場。
ここまで自宅からは約17km。私は自走で参加するつもりでいた。相方ちゃんの方は相当迷っていたが,当日朝,車に自転車を積み込もうとしているときに突然「自走」で行くことを決断した。
「イッパシの自転車乗りに育ってきたな~」
なんて思ったが,ただ,自転車の積み下ろしと車の運転がめんどくさくなっただけらしい。
集合時間は8時半。自宅を出たのは7時40分くらいだった。一人なら40分かからずにたどり着ける距離。しかしこの日は相方ちゃんも一緒なので,ギリギリの時間設定となってしまった。
途中,東尾道あたりで,あまりギリギリになってもいけないので,私が先行することにした。あとから相方ちゃんはゆっくりきてもらうことにして,私だけ集合場所に先着することにしたのだった。
着いてみると,集合場所にいたのは一人。あとの人は自転車を借りに行っていたり,まだ到着していなかったり,という感じだったので一安心。
ほどなくして相方ちゃんも到着。何とかギリギリ間に合った。
合流後は軽くあいさつを交わして,目的地とルートについて打合せ。
目的地は瀬戸田。

そして,まずは駅前渡船に乗って,次の休憩地点まで向かうことにした。
はじめて長距離を自転車で走る方も3名いたので,休憩は多めに入れた。
基本は全員がいっしょに行動したが,時おり私が先行して,写真を撮ることもあった。




何度か休憩を繰り返し,瀬戸田までたどり着いた。はじめてのお三方は,やはり太腿とお尻にキテイル感じだった。
瀬戸田についての目的地のひとつ「ドルチェ」にて,ジェラートをいただき,しばしの間休憩となった。

多くとっていた休憩の中でもさらに長めのまったりとした休憩となった。
その後は,瀬戸田の商店街に向かい,「ローストチキン」,「コロッケ」,「串カツ」などいただき,昼食も必要ないくらいに買い食いをした。

特にローストチキンはいつもはモモ肉の方を食べていたが,この日は手羽しかないということで,手羽をいただいたのだが,これがまた大きくて,それ一個でかなりのボリュームだった。
みんなで買い食いをしていると,商店街の中を走り抜ける見慣れた姿が・・・。
SRさんだった。声をかけようと路地に出ると,その後,ジャイアントさん,PSさん,そしてチネくんも。

そういえば,ジャイアントさんのお誘いでしまなみ方面へ走りに出かける企画があったのだけど,スキークラブの行事があるということでお断りしていたのを思い出した。
チネくんのえげつない牽きで,みんな脚を消耗してしまっているなんて,冗談とも本気とも取れない話を面白おかしくして別れた。この日は相方ちゃんもちゅう吉ジャージを着ていたのだが,この面々もちゅう吉ジャージの人も多く,やっぱ目に馴染んだな~。
さて,昼食並の買い食いを終え,時間としてはやや早めだったが,帰りの体力と時間を考えて,予定通りここで引き返すことにした。余力があれば「県境」を越えに多々羅大橋を,と思ってはいたが,こういう時には余裕を持った行動が肝要である。
ただ,普段から自転車に乗っているニノさんと私は少し物足りない感も残っていた。なので,二人は引き返さずに,島をグルリとしてから,再合流することした。少し遠回りになるルートとなる。
合流地点は因島に渡ってすぐの海沿いのカフェ。そこで休憩を予定した。
私が先頭,ニノさんがついてくるという感じで,生口島の西側の海岸線へ出て疾走した。 これまでのゆっくりペースでたまっていたうっぷんを晴らすように「踏む」。
でも,疲れを残したくないというのもあり(翌日には高梁HCの試走を予定していたので),L4程度でとどめておいた。
ついてきているニノさんと急に離れないように,ゆっくりと加速し,巡航速度に乗せて,DHバーを持ったポジションに移った。
脚に感じていた負荷が,ほんのちょっとだけ軽くなる。その状態で出力を維持する。
それまでは身体の正面にぶつかってきていた風が,顔の横と腕の外側へよけていく感じに変わった。
気持ちいい~~~!!!
あまり負荷を高めず,流すように走る。
あまり負荷を高めるとしんどくなるので。。。
おかげで今回は景色を楽しむ余裕もあった。
キラキラと輝く海と青い空。そして信号もう少なく車の往来も少ない道。
ずっとそのまま走っていたい感じにとらわれた。
ふと,後ろのニノさんのことを思い出し,振り返った。
あれ、 いない!
ちょっと前までは影が見えていたのに,「瞑想」状態に入っている間にちぎってしまったらしかった。
見通しの良い直線で様子を見るが,姿が見えないので,Uターンして少し引き返すと,ニノさんの姿を捉えた。
どうも,DHポジションに移った時に,「バァ~!」と風が来てやられちゃったらしい。
「かがんだらいけんよ~!」
「風除けにならんじゃん!」
後ろについていたニノさんの実感によると,上体が起きているときと低くなったときで,後ろを走っている人にあたる風の影響はずいぶんと違ってくるらしい。うん,勉強になった。
その後は,後ろを気にしながら,出力も控えめのL2あたりをキープしてニノさんを休憩場所までエスコートした。
因島へ渡り,カフェに到着すると,本隊はすでにお店の中。それでも到着したばかりで,いっしょに注文をするタイミングだった。
ここでもしばしゆっくりと談笑して,再出発。
残すところ,大きなヤマ場は,因島大橋までの上りだけとなった。
脚に来ている方もいる中なので,ゆっくりと確実に上り終え,クリア。
向島に戻ると,海岸線沿いの道が気持ちよく出迎えてくれた。
こんないい天気の中,楽しい仲間と風を切って走る気持ちよさ。
みんな言葉には出さないが,そう感じているのは,その背中と笑顔から感じ取ることができた。
向島から渡船で尾道へ。
そして到着。
最後に「からさわ」のアイスもなかをいただいて,行事終了,解散となった。
・・・が,
私と相方ちゃんにはまだ仕事が残っていた。
自走で自宅まで帰るという大きな任務である。
私はともかく,相方ちゃんにとってはすでにある程度の距離を走ってからの残り17kmである。
当然私が前を牽き,ゆっくりとエスコートして何とか無事に帰宅できた。
ガーミンを見ると,109km。
生口島で遠回りをしているので,それを引いても100km。
相方ちゃん初の100km走行の日ともなった。
さすがに疲れが来ており,帰宅後はかなりダラダラモードに入っていたようだったが,それはそれで充実感には浸っていたらしい。
ただ疲れただけだったら,「疲れた~」の連発になるはず。
でもこの日はやたらと,
「あれだけ走ると,やっぱ疲れるわ~」
「距離長すぎるし~」
「100kmとかって聞くと,アホか!って思ってたけど,走れるもんだね~」
とか,愚痴っぽく言いはするものの,その裏に隠れた充実感アピールを感じ取ることができてた。
さらには,こんな発言も。。。
「ジャージも一組だけだといつも一緒になるから,もう一組くらいあってもいいかもね,お洒落なのが・・・」
いいよ,いいよ,wiggleで探してあげる・・・,シャレオツなヤツを・・・。
このまま,自転車の世界にもっとどっぷりはまらせてやろうっと。