Daily Sketch with...

ロードバイク、スキー、キャンプ、写真が好きなオッサンブログです。家族で楽しんでます。

2014 X'mas Ride(寒さの中、平地で脚を使い果たしちゃう編)

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12月21日(日)ちょっと早いクリスマスライドの記事を、イブの今日からアップ!

 

この記事に書いた、前日スキーの疲れも残したままの、ショップイベントの「クリスマスライド」当日となった。スキーを終え、駐車場出口で立ち往生する車を待つこと小一時間。そのため帰宅もかなり遅くなってしまい、「準備もなにも起きてから!」、という英断をせざるを得ない状況での就寝となった。
 
そして当日朝、5時起床。
前日にやんではいたものの、路面がぬれていたので、状況確認のため外の様子をうかがった。雨は降っていない。そして前夜よりも少し乾いてきてはいるものの、路面は乾ききっていない、道路に出れば7割がた濡れているだろう。おまけにこの季節の気温。凍結も心配され、、、そして、準備もまったく整っていなかったし、、、
 
心折れた。
 
急遽チネくんに連絡を入れ、しまなみまでのルート途中での合流にさせてもらった。ちょうどショップから尾道までのルート途中付近に自宅がある。
時間に余裕ができたため準備をゆっくりと済ませ、ソファでまどろんで時間を待った。7時にショップ出発の予定だったので、7時20分には合流地点で待っておくくらいになる。
 
頃合いを計り、出発した。
出で立ちは、このクリスマスライドのリハーサルという意識で臨んだ「しまなみ4hエンデューロ・ソロ! - Daily Sketch with...」のほぼそのまま。

 

 

その時の装備に加えて、サドルマウントにCO2ボンベとアダプターを固定したのと、指先の防寒対策として「mont-bell サイクルハンドウォーマー」を追加。そして、夜装備としてライトとリアライトを装着して臨んだ。

基本デイパックなどを背負うのは嫌なタチの私。いろんなものを上手いことバックポケットやツールボックスにしまい込み、今回のライドでも「ノー・バッグ」での出発となった。

 

7時20分夜少し前に合流地点へは到着した。

空気は冷たいが、待っていても身体の奥底から冷えてくる感じは少ない。今回の装備品が役に立っているのを実感できた。

空はかなり明るくなってきたいた。7時ショップ集合であれば確実にライト点灯が必要と覚悟していたが、この頃にはライトは必要ないくらいまでの明るさになっていた。遠くの空は明るい青に太陽の黄色が混ざって、なんとも言えない温かみのある色合いになっていた。

 

しばらく待って、遠くからロードバイクに乗った数人のシルエットらしきものが見えてきた。

日曜日のこの時間帯。車でもなく速度的には自転車。しかもそれが複数台連なって、ということであれば確実にチネくんたちである。

近づいてくるのを待った。

多分、合流するからといっていちいちとまってあいさつなどはしない。走り去るメンバーの後に追いついて合流するだけになる。そう思って、ボトルをサドルマウントから引き抜いて、準備した。目の前を通り過ぎるちょっと前。

 

「なにやってんすか! 行きますよ!」

 

と声をかけてくるチネくん。

彼に「補給で~す!」

と声をかけつつ、ボトルをわたすフリをすると、チネくんに続いていたK原さん、Sくんに受けていた。

 

こんな儀式の後、すぐにバイクにまたがり、あとに続いた。

 

今回クリスマスライドでいっしょの班で回るのは、ここで合流した、チネくん、K原さん、Sくん、私の4人にK原さんの同僚、シャークさんが加わる。シャークさんはこの後松永までの途中にあるコンビニで合流する予定だった。

 
そしてその後は、尾道からしまなみ海道へ入り、「サンライズ糸山」を目指し、そこを折り返し地点として帰ってくる約200km(ショップ起点)の行程となる。私ははじめはショップ集合、ショップ解散の予定にしていたが、前日のスキーの影響もあり体力が少し温存できる自宅発着に変更した。
このライドでは、
途中で一回瀬戸田で休憩、
「サンライズ糸山」で昼食、
帰りに行きと同じ場所で休憩、
という計画だった。
 
事前にチネくんからは休憩について相談を受けていて、私の希望として「サンライズ糸山」で「カツカレードリア」をガッツリ食べたいよね、という希望を伝え、こんな行程となっていた。
シャークさんとの合流も果たし、尾道へ向かう。「しまなみ4hエンデューロ・ソロ!」でも使ってその効果を体感していた、T2+ DLもこの旅のはじめの段階では活躍機会はなかった。市街地を抜けていくことになるし、合流時からの流れで牽いてもらう位置関係が続いたので通常のポジションで行くしかなかった。しかし、通常のポジションとなると、持つところとアームレストの位置関係から、案外疲れた。

走り出してからの風はさらに冷たかったが、寒さはそこまで感じずにすんだ。やがて身体も温まってくると、心地よくクルージングできるようになってきた。はじめは強張っていた身体も、段々とリラックスしていったのがわかる。
尾道まで行くと、日も出てきだし、ほんのり暖かさを感じることもできるようになってきた。
渡船利用して向島に渡ったが、目に入る海と空、尾道の街並みのコントラストが、これからの長距離の旅へ向けて出発する気分を盛り上げてくれた。

向島到着後から、しばらく私が先頭を任された。
ここで、T2+ DLの活躍となった。海沿いに出てからエアロポジションに切り替えた。空位抵抗が少なくなったおかげなのか、私にとって力を込めやすい態勢となったからなのかはわからないが、エアロポジションに切り替えると同時に速度が少し上がっていくのがわかった。
そしてしばらくそのままの勢いで因島大橋の上り口までを牽き続けた。
気分もよく、まだはじめだし体力もある。
ときおり40km/hを越えてのクルージングを楽しんだ。
ちょっと調子に乗ってしまった感を覚えたのは、因島大橋への上りに入ってからである。
正直、この序盤で脚を使い果たしかけている。
そう感じた。
 
しかし、そこで引くに引けず、あろうことかそのまま、因島大橋上り、因島前半も牽き続けることになってしまった。
因島に渡ってからは、さすがにペースダウン。意図的ではあったが、「タレた」と言っていいでしょう。そのあたりのペースダウンについては、ほかの人からもしっかりツッコミをいただいた。
いやいや、しょうがないし。あのペースで最後までは行けないでしょう・・・。
 
因島の海岸沿いを反時計回りで、次の橋である生口橋を目指して走り、コンビニが近づいてきた。
私はこの少し前から少しずつ、でも確実に感じていたことがあった・・・
 
Nature calls me !
「チネくん! オレ、おしっこ行きたい~」
そのコンビニは休憩予定の場所ではない。ペースダウンになると悪いな、と思いつつ、カミングアウトした。
 
すると、
 
「オレも~!」
 
とK原さんが追随。
これなら私一人のせいにはならない。ラッキー!
そう思ったが、返ってきたチネくんの言葉は、
 
「じゃあ、逃げてください!」
「ゆっくり先行ってますから・・・」
 
どうやら、ペース維持のために休憩は認められないらしい。
 
ということで私とK原さんは、「トイレ逃げ」の態勢に入って加速した。さすがにこの時はK原さんに牽いてもらって、コンビニに到着。するとシャークさんもついてきていた。3人がトイレを済ませている間に、チネくんとSくんは目の前をパス。
夏場の身軽なときならそんなに時間もかからないが、今回のような重装備でのライドだと、用を足し、再度身支度を整えるためには案外時間がかかる。しかも3人だとなおさらである。
ここでけっこうな差がついていた。
 
再出発後、逃げていた私たちが今度はチェイサーの立場で追いかける。コンビニを出てすぐはちょっとした上りがある。そこは各自のペースで行くとして、それを下って、再度海沿いに出てからの平坦区間に入ってからは私が牽くことになった。しかも、いくらペースダウンをしてくれてるといっても、人を追っているので、そこそこのペースを維持し続けなくてはならない。それが「トイレ逃げ」の代償だった。
 
走っても、走っても姿が見えない。
 
瀬戸田に渡るまでに追いついておきたかったが、結局追いつけたのは瀬戸田に渡ってちょっとしてからだった。
 
実際にはこの直後に休憩予定のコンビニがあったので、そこまで急ぐ必要はなかったのだが、私たちが合流を急いだのには訳があった。
 
実は次の写真の通り、K原さんはサンタのコスチュームでライドに参加していた。
なので、とにかく「サンタを本隊に復帰させなくては!」という、よくわからない意識を持ってしまっており、そのためなんとなく気が急いていたのだった。
 
そして、合流してすぐ休憩地へ・・・。
こんなことなら、トイレ我慢できたかもね・・・。

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しばし、そのコンビニで休憩後、出発。
しかし、またもや、、、
 
Nature calls me !
 
出発直前にトイレに行きたくなってしまった。
待ってもらうのも悪いので、先に行ってもらって、追いつくことにした。
 
トイレを済ませ、再出発の準備をしている頃、他の4人は目の前の交差点を渡って進んでいくところだった。
これなら、すぐに追いつけるだろうと思い私も出発したが、いくつもの信号で行く手を阻まれた。視界の先に見えていた姿もやがて見えなくなり、またもや空気抵抗を自身で受けながら走る時間帯が続いた。

結局、追いつけたのは、多々羅大橋に上ったところ。そこで脚を止め、待っててくれた、という状況であった。

そこで気づいた。
 
「おいおい、瀬戸田は半分くらいをソロったよ」
 
向島での無茶牽き、そして二度にわたる追走(しかもそのうちのひとつはソロ)で、ほぼ脚を使い果たしたといっていい私。合流後の大三島はSくんの牽きでおとなしく体力回復を図った。

しかし、伯方島へ渡っての平坦区間はまた、先頭へしゃしゃり出る。そして、なぜか気分良くエアロポジション。平坦区間を楽しみたいというのもあるが、平坦では「オレが牽かなきゃ」という義務感もなんとなく芽生えていた。

私が先頭で走っているとき、途中のコンビニにとまっていた自転車に目が行った。
 
「スタッフMくんの自転車っぽい?」
 
そう思った。
が、確認するために止まるにはクルージングが楽しすぎて、そのままやり過ごしてしまった。

大島へ渡ると、
島へ下りて最初の海沿い平坦区間で再び先頭。義務感!

しかし、右折しての上り区間に入るとすぐに交代要請。
 
フラフラになりながら、意識もときおり飛びながら必死にペダリングしていると、目の前で事件は起こった。
 
チネくん落車!
 
前の前を走っていたチネくんの前輪が突然左に振れた。直後に後輪がスリップしながら右前方へ大きく振れ、そのまま転倒した。どうやら前走車にハスッてしまったらしい。直後を走っていたSくんが減速しながらも追突。私も減速し止まる寸前であきらめて、Sくんにしなだれかかった。
 
ケガは・・・。みんなほとんどない感じ。
 
チネくんはコンポの数か所に擦り傷。機能には問題なし。
Sくんはチェーンが外れたのと、ちょっとハンドルが傾いた。しかしそれは直後に修正。
私は、、、S5をなんとか守った。
 
減速が間に合わず、ぶつかる寸前、自分の身体を前に持っていき、Sくんの身体にしなだれかかるように乗りかかった。自転車がぶつかっていくよりはこっちの方が安全だと思っていた。そして、その後S5の下に私の身体が来るようにキープしたおかげで、S5も地面と接触することはなく、私の身体をクッションにすることで無傷で済んでいた。
 
距離も100kmまであと少しというところ。寒い中、最小限の休憩でここまで来たため、私自身もそうであったように、みんな頭の中で意識が途切れがちだったのではなかろうか。チネくんも上りでシャークさんの後を走っている中で、急に距離が詰まり、気が付けばハスッていたといっていた。油断大敵である。
 
その後、すぐに走行に戻れたので、注意して、車間もあまり詰めずに(上りなのもあるので平坦ほど効果はないし)というのを意識して大島を走り終えることになった。