20130330ナイト・ポタ in 尾道
この日は、ショップのイベントで夜桜を見に尾道千光寺公園までツーリングの予定であった。しかし、ショップの情報筋より、桜の開花具合が微妙そうだという連絡もあり、翌日天気が崩れそうで帰路が心配なこともあり、一週間延期となってしまった。結果的には桜はソコソコ、翌日の天気も降りそうな時もあったが、なんとか終日もったという感じであったが。
そんなわけで、走る気は満々であった私とMくんは、夜の間であれば天候も大丈夫であろう、桜を見なくてもとりあえずは走れればいいや、という感じで連絡を取り合い、9時半に待ち合わせた。
待ち合わせ場所は石原トンネルの出口付近。お互い、しっかり夜装備をしての集合であった。気温もホドホド。動かないと少し肌寒いが、動き出すと少し汗ばんでくるという感じであった。コースは芦田川沿いを下り、途中から旧道を二号線沿いに進んで赤坂へ抜け、後は松永を経由して尾道へ向かうルートとした。距離にして45km程度となる。
まずは往路。
基本的に平坦な道が続くため、まあまあのペースで進んだ。といってもゆっくりペースで LSD のようなペースであったと思う。実際の心拍数はどれくらいであったのかは、ハートレイトモニターをつけるのをすっかり忘れていたため正確にはわからないが。
そこまで速度も出ていないため、牽く、牽かないという話にもならないが、時折Mくんに前に行ってもらったり、また私が前に出たりを繰り返した。ドラフティングになりっこはないが、お互いにあまり距離を置かずについて行く練習もしておこうと考えたからである。
そして、往路は順調。目的地の尾道駅前へ到着した。
正月以来久しぶりの尾道はやっぱり綺麗であった。突然視界が開け、海の香りの中へ空気を割って入った瞬間、とても懐かしい感覚にとらわれた。線路沿いの桜も満開とはいかないまでも、暗闇でもその淡いピンクの存在感を放ち私たちを出迎えてくれた。
尾道水道を臨む海沿いでしばし休憩した。そして直後に尾道大橋をバックに写真を撮りたいと、尾道市役所の駐車場へ移動し撮影した。
休憩を終え、復路につこうとした時、近くに遅くまでやっているラーメン屋があることを思い出した。時間は既に11時半。ちょっと長く休憩しすぎた。小腹も空いていたため、相談してその店へ行ってみることにした。
記憶を頼りに店前まで行ってみると、店ののれんはかかっている。雑誌で見たお店であったが、掲載されていたとおり24時までの営業がされているか心配していたので一安心。店前の電柱に二台のロードバイクを施錠していると、店から人が出てきて、「ラーメンはもうなくなったんですよ」と言って中へ入って行った。
それでは仕方ない、と帰路につこうと準備を始めると、再度同じ人がのれんをかき分けて出てきて、「あと二杯だったら残っているそうなので、どうぞ」と言ってくれた。お腹も減っていたため即答で「お願いします!」と言って店内へ入れてもらった。店内はカウンターのみで、椅子は7〜8個程度あるだけの小ぢんまりとした様子であった。
「サイクリングですか?」とご主人。この時間帯にサイクルウェアに身を包んで入ってくる2人組。けっこうあやしがられたのかも?
それでもラーメンを美味しくいただき、しばしご主人との会話も弾んで帰路についた。尾道ラーメンんは有名ではあるが、遅くまでやっている店は少ない。この店のラーメンは尾道ラーメンというよりも中華そばという感じであったが、この時間までやっているのなら、また来てみようと思った。
お店を出発後はひたすら来た道を戻った。
途中、Mくんはおケツの痛みを訴えたが、あとはひたすら帰るしかない。休憩をはさみながら集合地点へ再度戻った。距離にして45km。Mくんにとっては集合地点までの往復訳15kmを含めて約60km走ったことになる。彼にとってはなかなかの距離を走ったことになる。次は機会があれば、向島〜大三島間を走ってみたいと満足そうであった。
一方私の方は。VELENO RN の良さを改めて知った、ナイト・ポタとなった。スピードを出していないから当然ではあるが、疲れはほとんどなかった。帰路最後の上りもいつもより4段ほど重いギアで最後まで上り切ることができた。尾道までの道中もフレームが振動を程よく抑えてくれているのがよく感じられた。ちょっとした上り坂でもギアを変えずに上り切ることができた。走り終わったあとの疲れも皆無。さすがに帰宅後階段を登る時には力が入りにくかったが、距離を走った割には疲れは明らかに少ないと感じられた。VELENO RN は初心者の私にもやさしいバイクであったと今ははっきり感じる。
結局帰宅したのは日をまたいで午前2時半。集合地点から尾道までの往復45km、集合場所までの往復で15km。合計60kmほど私も走ったが、距離の割にはかなり時間がかかっている。ゆっくり休憩も多くはさんでのライドだったから仕方ない。しかし、一人で走るのではなく、仲間と走る楽しさはまた格別である。あっという間に時間が経ってしまったということである。
近いうちにはいっしょに「しまなみ海道」へ出かけたいものである。